東方始鬼録   作:殻無しカタツムリ

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第6話

 

 さて私が今何をしてるかというと

 

「私、神と戦ったことなかったんですよ!いやぁ楽しみですね神ってどのくらい強いのでしょうかね?」

 

 神の軍と戦っている。

 何でこうなったかというと………

 

    ****************

 

 私は近々神同士の戦争があると聞いた地へやってきた、いろいろな物たちの噂によると神が一人しかいない神社に大軍で攻め込むらしい、可愛そうなので一人しかいない神の方に味方してみるか、神の強さも気になるしね。

 

「ここが攻め込まれる神のいる神社ですか、まぁとりあえず話だけでも聞いてみますかね」

 

 神社の境内に入ると何処に神がいるのかそこらへんに聞こうとすると後ろから声をかけられた。

 

「あんた妖怪でしょ?妖怪が私の神社なんかになんのよう?まぁ私今ちょっと色々あって忙しいからとっとと退治させてもらうけど」

 

 そう言っていきなり襲いかかって来たのは幼女だった。……まぁ神力が感じられるしこの神社の神なんだろうけど。

 

「敵対するつもりはありません!ちょっとあなたの戦争の手助けをしてあげようかなぁと思って訪ねてきただけです!」

 

「そんだけしか妖力ないくせになに言ってるの?……っていうかなんで当たらないのよ!」

 

 さっきから鉄の輪っかの武器を振り回してきたり地面を動かしてきたりして攻撃してきているが旅に出てからも鍛えてきた見聞色の覇気があるので余裕で避け続けられている…ちなみにまだ未来が見えたりはしていない、こんだけ鍛えてまだ見えないってカタクリどんだけ鍛練したんだろう……

 

「勘違いしてるようですけど私多分あなたより強いですよ!んーじゃあこの勝負で私が勝ったらその戦争に参加させてください」

 

「…まぁいいよどうせ勝てないだろうし、こっちも戦力は欲しかったし」

 

「聞きましたからね!それじゃあ今度はこっちから行きますよっ!」

 

 そう言い私は地面を蹴って幼女に急接近するとそこそこの力を込めて頬を殴った。まぁ神だしこれくらいの力で殴っても大丈夫だろう、本気で殴ったら多分死んでしまうけど。

 そのまま神は吹っ飛んでいくと神社の塀にぶつかって止まった、しばらく観察してみても起き上がる気配がないので気絶していると思う。

 この神は油断してたみたいだ、まぁ私は妖力が少ないので油断するのも分かるが、次闘ったらもう少し苦戦することになるだろうまぁ私が勝つが。

 このまま瓦礫の中で眠らせておくわけにもいかないので神社の中の畳にでも寝かせておくか。私は神を担いで神社へと入っていった。

 

    ****************

 

 神を神社の中に運んでから神社内にあったお酒を飲んでいると神が目を覚ましたみたいだ。

 

「目が覚めましたか気分はどうですか?」

 

「…あんたなに勝手に御神酒飲んでるのよ。はぁ私負けたのね約束はちゃん覚えてるわあんた見たところ鬼だし約束破る訳にも行かないもんね、あ、でもなんで神同士の戦争になんか参加したいのよ?」

 

「いいじゃないですか、飲まないともったいないですよ?せっかくのお酒なんですし。あ、私の名前は桃鬼零です、戦争に参加したい理由はあなたがかわいそうに思ったことと神と戦ってみたいからです」

 

「そういうことね、あんた鬼だし戦ってみたいって理由なら納得だよ。私の名前は洩矢諏訪子、ここの土着神をやっていて祟り神であるミシャグジ様達を統べている神さ」

 

「それで相手は誰なんですか?戦争の」

 

「大和の国の八坂神奈子って言う神が率いている軍だよ。信仰を渡さないと攻めてくるって宣戦布告してきたんだよ」

 

「いつ頃攻めてくるんですか?」

 

「明日」

 

「私が来たのギリギリでしたね良かったです間に合って、じゃあ私は……大将の八坂神奈子以外の相手をするのであなたは八坂神奈子と一騎打ちをしてください」

 

「私はいいんだけど…あんた大丈夫なの?いくら鬼だからって数百柱の神たちと戦えんの?」

 

「舐めないでくださいよ、鬼は嘘をつかないんですよ。私これでも世界で一番初めの鬼なんですからね!」

 

「…え、あんた鬼子母神ってこと?マジで?…そりゃあ勝てないわけだわぁ。でもそれなら安心だね」

 

「あぁそういえばそんな呼び名もありたしたね。この呼び名そんなに有名なんですか?」

 

「有名も何も多分知らない人はいないんじゃない?どっかの地域だと神として崇められてるらしいよ」

 

 少し自分の力を探ってみると本当に注意しなければ見つけられないほど小さいがたしかに神力が宿っていた。

 

「へぇ…そんなことになってたんですかまぁこれまで適当に人間助けたり妖怪助けたりして来ましたからね」

 

 私はたまに気まぐれで妖怪に襲われている村を助けたり、逆に退治されさそうになっている妖怪を助けたりと色々としてきている、その助けた誰かが私のことを信仰しているのかもしれない。

 

「まぁいいです、それで諏訪子はその八坂神奈子に勝てそうなんですか?」

 

「わかんないけどどっこいどっこいってとこじゃない?」

 

「なんですかそれ…まぁ私は神と戦えればそれでいいので諏訪子の一騎打ちには手を出しませんよ」

 

「流石にこれ以上妖怪に協力してもらうのは色々とまずいからそれでいいよ、ありがとう」

 

「いえいえ、それでは明日に向けて寝るとしますかね、いい感じの時間になってますし。布団貸してもらえますか?」

 

「あんたここで寝るつもりなの?……妖怪が神社で寝るって…」

 

 そう文句を言いながらも諏訪子は布団を引いてくれたので早速寝ることにする。

 

「それじゃあおやすみなさい、諏訪子も早めに寝たほうがいいですよ」

 

「はいはい私もすぐに寝るよ…おやすみ」

 

 諏訪子がもう一式布団を引いている音を聞きながら私は眠りについた。

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