Which do you love ?   作:ズケズケ

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何故か、この日常回は上手く書けなかった…!
かなり短すぎますが、そこはご了承くださいませ。


Episode.50【…デート?】

俺は胸騒ぎを感じていた。

ただ、それの正体が何なのかは、わからない。

 

「何やってんだ、総二。早くしろ」

「あ、あぁ…」

 

俺の前を歩いていた唯乃に注意された。

気がついたら、俺は歩くスピードを緩めていたのか。

 

「ノリが悪いなぁ。ほれ」

 

そう言って、唯乃は俺の手を掴んだ。

そして強引に引っ張っていく。

 

「おぃ、急に引っ張るなって---」

「今日は俺様との『デート』なんだ。お前も楽しんでくれなきゃ、こっちも困る」

 

決して俺には顔を向けず、淡々と話す唯乃。

繋がれた手からは、小刻みに震える感触がした。

それに、緊張もしているのか汗が手に…

 

(俺のために、無理をしているのか…?)

 

元々慣れていない事を率先しているのだ、無理もないか。

 

(仕方ない、付き合ってやるか)

 

ブルーとイエローだけで、本当に大丈夫なのか?

確かに、色々と後ろめたさはある。

だが、こんな穏やかに過ごせるのはいつ以来だろう。

 

 

 

 

「ムググ…」

 

最後にどうしても行く場所がある、と唯乃は言った。

それが何故、キッチンコーナーなんだ…?

 

「あれはデザインがイマイチだな。これは良いんだが、俺様の懐がなぁ…」

 

キッチンコーナーを色々と回っているが、未だにGOサインが出ない。

 

「お前も料理するのか?」

「いゃ、ルームメイトが作っている。それで、何かお礼がしてぇと思ってな」

 

ルームメイトか。

俺はずっと実家にいるから、そんなのはほぼ無縁だった。

今はトゥアールがいる。

俺も、彼女に何か買えば良いかな。

まぁ、それは後日だな。

誕生日とか、彼女の個人情報は全くと言っていいほど知らないし。

 

「とはいえ、フライパンは不味いわな…」

「これなんか、どうだ?」

 

いまだに悩み続けている唯乃に、救いの手を差し出す。

俺が持ってきたのは、鍋など熱いものを掴む時に使う鍋つかみ。

緑をベースとしているけど、これしかなかったのだ。

 

「おっ、良いなそれ」

 

だが、案外気に入ってくれたみたいだ。

適当に選んでみたのだ、もしかしたら気に入らないとも思ったから。

 

「待たせたな」

 

無事に買えた唯乃は、その戦利品を見せる。

通常の包装にしては、やたらと装飾があるが…?

 

「『お世話になっている奴に渡したい』って言ったら、後ろを気にしながら包装してくれたんだ」

 

首を傾げながらもそう説明する唯乃。

だが、俺にはその理由が何となくわかった。

 

「兎に角、プレゼントが買えて良かったな」

「あ、あぁ…」

 

何故かぎこちなく答える唯乃。

その顔は僅かに赤くなっていた。

 

「---用はねぇ。帰るぞ」

 

そうして唯乃は、先に店を出てしまう。

こんな感じで、俺達のデートは終わってしまうのだった。

 

☆☆☆

 

「ほれ」

 

リンが操作すると、私の周囲に光が集まりだした。

まさか、もう転送するつもり?!

 

「まぁ、頑張りや」

 

爽快な笑顔で送り出すリン。

私には、物凄く怖いや。

 

(仕方ない、頑張りますか)

 

諦めがつくと、私の体は勝手に転送が始まっていた。

 

 

「さて、エレメリアンは---」

 

転送完了。

私はすぐさま、敵を捜索しようと思った。

だけど、何かおかしい。

私の回りは、遮蔽する物がない。

しかも、何故か落下している様な…

 

「って、落ちてる!?」

 

姿勢をとろうとしても、ハンマーのせいで上手くできない。

リンめ、こうなる事を予測して…

 

(怨んでやる~!!)

 

ハンマーの重量に引かれ、私は頭から落ちてる。

見えるのは、謎の暴風によって包まれたスタジアム。

エレメリアンとツインテイルズが交戦している場所だ。

 

(まさか、この中に突っ込むの…?)

 

誰も答えては、くれないよね…(涙)

気が付けば、もう暴風に突っ込みかけている。

目にゴミが入らない様に、目一杯閉じた。

 

「さ、寒い~!!」

 

風が全身を通り過ぎていく。

外部からの攻撃を遮断するフォトンアブソーバーでも、これは無効化できないらしい。

というか、風邪引きそう…

 

(そろそろ抜けたかな…?)

 

私を叩きつける風が弱まってきた。

恐る恐る、目を開けてみるか。

 

「---は??」

 

見えた、けどこれは不味い。

ちょうど、エレメリアンとツインテイルズが接近している。

そこへ私が落ちる可能性は、めっちゃ高い。

とりあえず、巻き添えはさせたくないな。

 

☆☆☆

 

「うわぁぁぁどおぃいてぇぇ?!」

 

緊迫感を台無しにするような、情けない悲鳴が何処からか聞こえた。

空から聞こえてきたので、顔をそちらに向けてみる。

 

「なんだあれは」

「落ちている、だけ…?」

 

オルトロスギルディですら呆れるほどに、カッコ悪い登場である。

なにしろ、ハンマーに振り回されるかのように重力に従って落ちていくのだから。

地面に落ちる数秒前、ハンマーを手放して姿勢を確保しようとする。

だがそれは間に合わなかったようで。地面にお腹から着地した。

それこそカートゥンのように、人の形にくり貫かれた跡が地面に刻み込まれた。

未だ土煙が立ち込め、落ちた人が無事かどうかは確認できない。

 

(大丈夫、かな…?)

(前にも見たことがありましたわね)

 

ツインテイルズをも心配させる闖入者(ちんにゅうしゃ)

それはかなり迷惑な行為であり、逆に度胸があるとも言える。

結果的に、その殺伐とした場に刹那の静寂を生み出した。

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