機凱種のヒーローアカデミア   作:サキ。

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まさか、日間ランキングに載るとは……
20位うれしー!


9話 入院そして意地の退院

 静かな部屋にピッピッと、規則正しくなる音が目覚まし代わりとなり、ゆっくりと目を開く。そこは自分以外誰もいない病室だった。

 体が重たい。一体USJから何日経過したのだろうか?

「そうだ……医者呼ばなきゃ……」

 寝起きのせいで全身にうまく力が入らない。何とか左手でナースコールのボタンを押す。

 勢いよく病室の扉が開くとナース服姿の女性が息を切らせながら入って来た。

「シュヴィさん、目が覚めたんですね! 今先生が来てますからね」

 興奮気味みに話すナースにうなずき、窓の外を飛ぶ鳥を眺めていた。

 

 細かい検査が終わると、医者の話ではまだしばらく、入院していないといけないみたいだ。

「先生からの手紙、皆からの手紙来てたな」

 相澤先生の手紙には、あと一週間で体育祭が開かれるから、テレビを見ておけとかいてあった。何としてでも体育祭までには退院しないと……。

 面会拒絶中だけど皆にも早く会いたいなぁ……。

 

 

 ところ変わって雄英。放課後の1ーA教室。シュヴィの入院中全員は通夜のような雰囲気を醸し出していた。

「シュヴィちゃん来ないわね……」

「し、仕方ねぇよ。だってあのケガだぜ? 生きてることだけ奇跡だって言われたじゃねぇか……」

 峰田は机に顔を押し付けながら全員に話しかける。

「早くシュヴィさんが良くなることを祈ることしかできませんわね」

 そんなことを話していると、教室前が騒がしくなり始める。

 爆豪と目つきの悪い普通科の生徒が何か言い合いしていると、B組の生徒が大声を上げる。

「隣のB組のモンだけどよぅ!! ヴィランとの戦いの話を聞こうと思ってたけれどよぉ!! えらく調子づいちゃってんなオイ!」

 その言葉に反論しようとする緑谷達だったが、爆豪の「うるせぇ口閉じろ……こちとら、下なんか気にしてられねぇんだよ」という言葉で全員が静かになった。

 

 

 爽やかな風が吹き葉桜を楽しみながら、外のベンチ外のベンチに腰かけている。

「シュヴィさん! 無理しちゃダメだと何度も言ってるじゃないですか!」

「うっ、ごめんなさい」

 以前の様に動けるようになったが、本来ベッドの上で寝ていないといけない体のせいで、担当のナースさんに叱られながら病室に連れ戻される。

「暇だなぁ」

 医者に脅威の回復力と言われたが、リカバリーガールの個性を模倣し、隠れて使っているおかげなのだ。代わりにいつも体力が切れているせいで、体力がない子だと思われている。

 病室に戻ると困った顔をした医者がやってくる。

「いいですかシュヴィさん。貴方の回復力は素晴らしいですが、恐らく免疫力が大幅に低下しているはずです。その状態で体育祭に参加したいなど言われても……」

「一日だけでいいんです。その一日だけで……(本当は大きなイベントは見逃したくないだけ!)」

 ため息をついた医者は「体調が悪くなったらすぐに再入院ですよ」と言い、外出許可証を渡してくれた。

 

 残りの数日はあっという間に過ぎ去り、体育祭当日俺は雄英に到着すると、すぐに保健室へ向かった。

「いいかいあんた。無茶だけはするんじゃないよ? 体調が悪くなったらすぐに保健室に来るんだよ。病院に送り返してやるからね!」

 その場で、リカバリーガールに叱られていたが、この先をおとなしく聞いていたら、開会式に間に合わないかもしれない。

「分かっています。リカバリーガール、もしもの時は必ずお世話になります」

 クラスの皆にはまだ退院したことは伝えていない。驚く表情を楽しみにしながら廊下を走る。

 

 

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