約1分、光の中を潜り続け、どこかに着地する感触がきた。
光で瞑った瞳を開くと、視界1面に広がる海。
横を見れば、どこまでも続くような草原。
後ろにはRPGとかであるような始まりの町的なもの。
そして下を見れば、
「……」
数百mにも及ぶ崖があった。
下が海だから落ちても即死とはいかないだろうが、大怪我は必至だろう。
こんな危険なところに
もっとも、
「おいコラ
全く別の問題が発生してたが。
これ自体は簡単に説明できる。
『転送早々
本当に簡単に済んでしまったが、これ以上説明のしようがないので仕方ない。
しかし、特に問題ではない。
と言うのも、この世界はデジタルワールドを人が作ったものの1つである。
先ほど言った『どこまでも続くような』は比喩であり、決して現実ではない。
ついでに言うならば、地球のように丸くもない。
簡単に言ってしまえば、小学生でも1度は見たことがあるであろう『天動説』の図をRPG風にしたようなものだ。
そして、この世界1つがサーバーに収まっており、それから他の世界に繋がってない以上どこかで遭遇できるのだ。
それはレギオン【
最初に叫んだ
「ねぇ、
慌てて周りを見たら、チーム【クロス・トエルブ】も
「ちょ、ちょっと!?」
幻中は綾森の手を引きながら、彼らと合流した。
先ほど見えてしまった、不気味な光景を記憶の片隅に追いやろうとしながら。
すぐに合流すると、いきなり頭を脇に抱え込まれた。
「何だよ、せっかく2人っきりにしてやったのに」
「そんなんじゃないって。ちょっと考え事だよ!!」
「何を考えてたんだよ?」
怒鳴り返した言葉に、何かを感じ取ったのか即座に真面目な顔になった。
「勇崎は灰原が転送された瞬間を見たか?」
「いや、何かあったのか?」
勇崎は手を離して、幻中を解放すると、
「あぁ。目が浮かんでた」
「目?」
そう、大きな1つ目が浮かんでいたのだ。
それも血走った目が。
それだけでも軽いホラーなのに、薄い紫色のミミズが何びきものたうち回っていたのだ。
それらは5秒とせずに消えてしまったが……。
「……何その軽いホラー」
「考えたくもなるだろ?」
まぁな、と返事をしながら勇崎も幻中もその正体を模索した。
町、といってもいいのかは分からないが、T字に舗装された道と何軒かの建物しかなかった。
その道の舗装も途中で途切れていたが。
そしてT字の突き当たりには大きな建物が設置されていた。
試しに入ってみると、そこは広いホールになっていた。
『あ~、皆聞こえるかしら?』
そして唐突にウィンドウと共に、
唐突に出てくるので驚きはしたが、よく考えればいつもの事なので、
「何してるんですか?」
至って冷静にそう返した。
倉田教師はややふて腐れた顔をしてから、まぁいいわと言ってから、
『とりあえず説明するわよ。まず前にモニターがあるでしょ?』
「それは今、先生が写ってるやつですか?」
「ぎゃあぁ!!」
『ふざけてないでするわよ。あっちのほうよ』
ウィンドウで示した方を見ると、大型のモニターがあった。
緑色の背景に白い部分が見えた。
『一応第7の月末までの体験学習だけど、そこのモニターの依頼を成功させれば、全員に加点が入るわ。その点数が1学期の点数になるわ』
なるほど、要するに中間と期末試験代わりということだ。
『でも、受けられるのは第7の月の中間までよ。その辺は注意しなさい』
そう言い残し、ウィンドウが消えた。
要するに説明するのはそれだけということなのだろう。
そう思った矢先、
『あぁ、いい忘れたけど、皆の寝るところはこの建物の2階と3階よ。どこで寝るかは相談して決めなさい』
ウィンドウの矢印が示した方には階段があり、そこから上に上がれるようだ。
『で、食事はあっち。食材が足りないなら、自分で購入なりなんなりしなさい』
次に示した方には、入り口があり、見えるのは大きなテーブルの端だった。
興味があるから、後で見てみよう。
『で、この施設の隣には温泉があるから』
「「「温泉!?」」」
全員が、特に女子が目を輝かせながらそう叫んだ。
そうだろうが、ちょっと落ち着いてほしい。
その間に、倉田ウィンドウが消えていた。
もう説明することはないのだろう。
それと同時に全員にメールが届いた。
曰く『分からない事があったら聞きなさい。但し依頼の事以外。by倉田』と書いていた。
最低限の手伝いはするが、頼りすぎるなということだどう。
どうしてこちらの連絡先を知ってるのかは疑問に思うが……。
とにかく依頼に手を着けようと、大型モニターに近づいた。
龍希(以降龍)「最近更新ペース早くね?」
緑香(以降緑)「以前も言ってたみたいだけど、仕事辞めて求職中だって」
龍「パソコン壊れてスマホでやってるのに?」
緑「もう努力としか言いようがないって」
※アンケートをとったはいいけど、予定外の結果の為、只今設定の見直し&設定中+イラストを描いてるため少しペースが落ちます。