デジタルモンスターDW   作:羽羊紅葉

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投稿遅くなりました。
楽しみにしていた方にはご迷惑をおかけしました。
この話から暫くサブタイトルが変更になりますが、気になさらないでください。


これがミッション!!其の一

「……なぁ、オレは本当に必要なのか?」

結城(ゆうき)がふとそんな事を言ってきた。

ごめんなさい、正直必要なかったかもしれない。

その場にいた全員がそう思ってしまった。

 

こんな事態になってしまったのは、安易な意見からだった。

「どうせなら、【クロス・トエルブ】と【超新星(スーパーノヴァ)】の混合チームを作ろう」と。

その結果、【クロス・トエルブ】から幻中(まもなか)綾森(あやもり)翠奈(すいな)が選ばれた。

ちなみに【純白の騎士団(ホワイト・ナイツ)】からは優嬢(ゆうじょう)速水(はやみ)、そしてなんとリーダーである結城がきたのである。

それと【紅蓮の騎士団(ブレイズ・ナイツ)】からは誠一(せいいち)将二(しょうじ)が来て計8人である。

とりあえず23人を3チームに分け、それぞれで交流を深めながら依頼を達成する(【超新星】メンバーは黒原(くろはら)を探すというサブミッションもだが)ということになったのである。

ちなみに俺たちが受けた依頼は、「捜索」なのではっきり言って実力が高い結城はどこか別のチーム、それも「討伐」に入ってもらった方がいい。

そう思ってはいたが、

「たまにはのんびりしたい」

とのことでこの「捜索」にした訳だが、中々成果が出なかったためか飽きたらしい。

最も、他の面子もほぼ飽きてしまったのだが。

しかし、この時には誰も気付いていなかった。

例え非現実(デジタル)であれ、舐めてかかってはいけない事を。

 

「まぁ、さっきはああ言いはしたが、のんびりしたいのは事実なんだ」

そう結城は切り出した。

が、

「のんびりしたいのなら、拠点でゆっくりしていればよいのでは?」

「そうよね、のんびりしたいならそうしたら?」

速水と優嬢から言いたい放題叩かれてしまった。

それどころか、

「うん、それが正論だよね」

「とっとと戻っても大丈夫だぜ」

【紅蓮の騎士団】の両名からもダメ出しを受ける始末。

果てにはこのチームのリーダー争いを始め出してしまった。

その様子を呆れて見ている【クロス・トエルブ(おれたち)】に結城が歩み寄ると、

「ほら見てみろ、王級(キングクラス)がいないだけであんな事態になるんだぜ?」

そのリーダーすらこの言いようである。

それに苦笑で答えると、

「全く、考えることがまた増えた」

こちらも苦笑で頭を抱えた。

「もしかして考え事をしたかったから、のんびりしたかったの?」

よかったら相談に乗るけど、と翠奈が言う。

じゃあお言葉に甘えて、と結城が前置きしてから、

「あの灰原(バカ)の様子、なぁんかおかしいんだよな」

と言いきった。

「仲が悪いって噂の【超新星】同士でもリーダーとかは特別なんだ」

「いや腐れ縁。オレと次元院(じげんいん)、そしてアイツは幼なじみなんだよ」

懐かしいな、破天荒な真似ばかりしていたアイツといたときは、等と遠い目でどこかを見ている結城を見る限り、まともな行動を起こしていた訳ではないようだ。

「あっ、もしかして以前『机を投げる』って言ってたアイツが」

「ご想像にお任せします、とだけ言っとく」

あぁ、そういえばそんなことを言ってたなぁ、というのと結城の反応から間違えはないだろう。

「とりあえず、いくら頭にきていても、理由なく、それも精神面への攻撃は絶対しないヤツだったんだ」

勝負中は別としても、と付け加えながら結城はそう言いきった。

「それに戦闘も随分変わってた。以前は常識はずれな戦術で最後に真っ向勝負って感じのスタイルを取ってたんだ。少なくともあんな力任せにねじ伏せるのは趣味じゃないって言ってたし」

常識はずれな戦術というモノに若干興味がわくが、あの調子ではどうやっても一撃で消されかねない。

ただの怒り、っと言うか激怒したぐらいでそこまで人が変わるものなのか、と思ってしまう。

「果てには外見すら微妙に違う。髪は伸びたにしても、目付きが違うし、色すら違うんだ」

「目の色が?」

「あぁ、以前は黒目だったんだ。あんな禍々しい赤黒い色じゃなかった」

それは本当に奇妙だ。

ショックで髪の色が変わる、と言うものは聞いたことがあるが(正直西の人間の場合、どういう風に変わるのか気になるが)、目の色が変わるなど聞いたこともない。

その上性格が変わりすぎている。

迷惑をかける人間ではあったらしいが、暴力的ではないという印象を受けるが、聞いたところでは、自警団に自分から仕掛けていったらしい。

それと電脳空間(ココ)に来たときに灰原の側に浮かんでいた瞳とミミズらしきもの、それらも何か関わりがあるのだろうか。

「……何か思う事があるみたいだが、今はいいか」

どうやら顔に何か考えてた事が出ていたらしい。

「が、この依頼が終わってから聞かせてもらえたら嬉しいがな」

少なくとも強引に聞き出そうとする輩と比べれば余程交遊的である。

ただ、どちらかと言えばそれを聞いている場合ではないだけかもしれない。

「お前らいい加減にしろ」

などと言いながら【超新星(なかま)】めがけて進化と同時にメガバーストをぶちこんだ点からもそうであろう。

無論、誰にも当たってないので問題はないのだが。

「おい危ねぇだろ!!」

爆風でこっちまで吹っ飛ばされてきた将二が受け身を取りながら怒鳴った。

ぐるると唸るグレイモンⅩの前で結城は、

「それだったら下らない事で喧嘩するなよ」

正直喧嘩を理由にタブーである『人に対してデジモンで攻撃をしない』を当ててはないとはいえ、低触スレスレの行為を行う辺り黒原に影響されてるのだろうか。




前書きでも書きましたが、投稿が遅くなりました。
知らない方も多いかも知れませんが、かなり前に取ったアンケートの結果、もうひとつ投稿することにしましたが、挿し絵を入れないと分からないようなオリジナルものを出さざるを得なくなり、その挿し絵を作っていました。
もう少しで文章も完成する予定なので、そちらも楽しんでいただければと思います。
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