無論デジモンとは一切関係ないです。
「いやぁ、楽だったな」
そう
と言うのも、依頼内容が『荷物を届けて欲しい』というものだったからだ。
正直『捜索』に当たるものなのか微妙なものだが、深くは考えない方がよいのだろう。
そう割り切る事にして、依頼に挑んだ。
厳密には『ペンモンに頼まれた飛行リングの調査が終わったので、結果と共に渡して欲しい』というものだった。
まず、依頼者だったアグモン博士と言うアグモンの亜種らしきものから依頼結果と依頼品の飛行リングを受け取った。
飛行リングと言うものは、身に付ければ空を飛ぶ事が可能になると言うものだったらしい。
が、付けても空を飛べなかったらしいので、調査を依頼されたのだそうだ。
結局分かったのは、これは偽物だったと言う非常に残念な結果だった。
そりゃ偽物ならば飛べないだろう、と全員が同情してしまった。
まぁその辺はさておき、とりあえずそれをペンモンに届けに行ったのだ。
と言うのも、この はいくつものエリアが存在し、そのエリア毎に住んでいるデジモンの種類も違う。
「でも不思議よね?普通は氷上エリアにいるんじゃない?」
「……うん、気になった」
緑香は未だに翠奈に慣れないらしい、何故か幻中に隠れながら威嚇しているのだ。
勇敢な翠奈と臆病な緑香では、合わないところがあるのだろう。
それはいいとして、幻中も気になる事はあった。
「何であんなエリアにいたのだろう……」
そう言うと翠奈と緑香は頷いた。
と言うのもペンモンは先ほども言った通り、氷上エリアに生息するデジモンだ。
それがなぜリゾートエリアにいたのだろうか。
確かにリゾートエリアは氷上エリアのすぐ隣だが、リゾートの名前通り暑い。
そして、ペンモンの住む氷上エリアは寒いのだ。
無論ペンギンをモデルとしたペンギンも暑さに弱い。
「いいんじゃない、お陰で楽になったんだからさ」
振り返りながら将二が言う。
が双子の兄、
いつも浮かべていた笑みが消え、難しい顔をしていた。
が、確かに将二の言う通り楽に済んだので言うことも無いが。
一方で
そして、見られていた結城は未だに考え事に耽っていた。
最も、一番先にペンモンを見つけたので、本当に考え事をしているかは怪しいところではあるが……。
そんなこんなで無事宿(正式名称宿屋だが)にたどり着いた。
と言っても、各エリアの出入り口まで行けばワープするので、対して苦労しない。
「あ、幻中」
入るなり
どうも彼のグループは先に依頼を終えていたようだ。
よく見れば、残り全員いるので俺たちが最後のようだ。
「よかった、依頼が終わったら全員で風呂に行こうって話をしてたんだ」
そして人のいないところで話が進んでいた。
「あっ、依頼が終わったらモニターで操作すればいいよ」
そう言われたので、モニターのところに行き、操作を始める。
「……どうすればいいの?」
「えっと、右下の……、アレ」
天知も教えようと一緒に覗きこみ、
「これ……、依頼達成できてない」
えっ、と全員が声を挙げた。
「えっと、アグモン博士から飛行リングを預かって」
「で、それをペンモンに渡すのよね?」
「あのオレンジ色のペンギン型によね」
その一言に天知がん、と声を挙げた。
「ペンモンは青だよ」
「「「え」」」
確かに俺たちはペンギン型デジモンにアイテムを渡した。
それはオレンジ色だった。
すると天知は自分のDーPCを取り出し、データを見せる。
そこに映っていたのは青いペンギンの姿だった。
つまり……
「渡す
やらかした、完全にやらかしてしまった。
見つけたのは結城とはいえ、誰も違いに気付けなかった。
横目でその結城を見ると、少し震えていた。
スッと隣に立った
「腹、減ってないか?」
「あ~、減ったといえば減ったかな」
「鶏肉食べたくないか?」
「そう言えば最近食べてないもんな」
「ペンギンって鳥だよな?」
「そりゃそうだけど……」
質問の意味がわからないんだけど、という次元院に、
「ムーチョモンってペンギンだよな?」
「モデルはそうだけど……、ってムーチョモンはデータだから食べられないよ!!」
「デジ肉があるだろ?だから大丈夫」
「待って、それデジモン用だからね!?人が食って大丈夫とは限らないからね!!」
そう叫ぶが、すでに結城は走り去った後だった。
「他の事を考えながらだったとはいえ、失敗したからね」
ミスは自分で取り返すという事だろう。
はぁ、とため息を吐いてから、
「僕たちのグループは結城の方を探しにいこう。で、勇崎の方はムーチョモンを探しに行ってもらっていいかい?」
仕方ないと言わんばかりに指示を出す。
正直俺たちのチームだけでは手に負えそうにないため、ありがたい。
そう思いながら、全員で宿屋を飛び出した。
楽しみにされてた方、大変お待たせしました。
突然で申し訳ありませんが、諸事情で暫く更新することができないと思いますが、ご容赦下さい