デジタルモンスターDW   作:羽羊紅葉

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待っていた方、お待たせしました。
待ってない、もう消えたんじゃないのって方は、残念でした。
久々に書くので、若干雰囲気が変わっているかもしれまれんが、楽しんでいただければと


これがミッション‼其の三

「なぁ、何個か訊きたい事があるんだけど、いいか?」

「うん、いいけど?」

幻中(まもなか)の言葉に、次元院(じげんいん)が答える。

その返事を聞いてから、じゃあ遠慮なくと前置きしてから、

「【超新星(スーパーノヴァ)】のメンバーは全員完全体にできるのか?」

その言葉に驚いたような表情を見せるが、それはほんの一瞬だった。

すぐに口元に笑みを浮かべると、

「敢えて聞こう、どうしてそう思ったの?」

「前の実習の時に結城が『成熟期で止めろ』って言ってたのが聞こえたから、かな」

次元院はそっか、と短く呟くと、

「正解はその通り、だよ。少なくとも【純白の騎士団(ホワイト・ナイツ)】と【紅蓮の騎士団(ブレイズ・ナイツ)】は全員が完全体にすることができる」

やっぱり、と考える。

少なくとも全力で戦い合えば、間違えなく【クロス・トエルブ】が負けるだろう。

X抗体デジモンは圧倒的なまでの戦闘能力を誇る。

分かりやすく言えば、成熟期デジモンのX抗体デジモンは完全体のデジモンとほぼ互角の戦いを見せると言う。

その上、世代まで劣ってるとなれば勝負にもならないだろう。

「それに【八星(はっせい)】は全員が究極体にできるって話だ」

「【八星】?」

聞き慣れない言葉に幻中が首を傾げた。

「あぁ、【八星】って言うのは【超新星】を作った8人の総称なんだ」

8人の星のリーダーだから【八星】、なるほど分かりやすい。

が、

「【超新星】って9つのチームが集まってできたんじゃ……」

そう、以前聞いた話ではそう言っていた。

うん、と次元院が頷くと、

「そうなんだけど、その一人が創設と共に抜けたらしんだ」

だから誰なのか未だに分からないんだよ、と言う。

なるほど、と納得して頷く。

「他に訊きたい事があるんだろうけど、ちょっと待って」

そう言って、次元院は立ち止まる。

そして、今まで走って来た方を見ると、

「他の人がつくまで待たない?」

後ろには人の影も形もない。

どうやら先行し過ぎたようだ。

そう、結城(ゆうき)が飛び出してすぐに追跡班とペンモンの捜索班、そしてムーチョモンの捜索班に別れて行動する事となった。

無論怒り狂った結城を押さえるだけの力と技術はないため、こちらの班に次元院が加わる事となった。

そしてムーチョモンから飛行リングを奪回、そしてペンモンに渡すべく他班が出てくれている。

ちなみに依頼には追加で人を入れられる為、特別問題にはならない。

そして、俺たちは到着と同時に駆け出し……

「現在に至る、と」

ハハハッ、と乾いた笑みを浮かべる次元院。

「で、他の訊きたい事って?」

「そうそう。どうして黒音(くおん)をそんなに必死になって探すんだ」

あぁ、そんな事かと呟くと、

「アイツとは幼馴染なんだよ。だから僕たちのチームと同盟を組んだんだ」

まぁアイツには迷惑かけられっぱなしだったなぁ、と遠い目でそういう。

恐らくちょっとやそっとではないのだろう。

冤罪で捕まった時も、素手でバイク(無論走行中の)を引き倒したらしいので、荒っぽいところもあるのだろう。

結果として4台も破壊してしまっているので洒落にもなってないだろう。

「腐っても『名前持ち(ネーム・ホルスター)』だ、アイツには勝てるヤツなんてそれこそ【八星】位だよ」

『名前持ち』、それは周りがその人間に付ける渾名だ。

大抵は尊敬や恐怖から付けられるもので、それがチーム名に繋がる事もある。

「僕たちにもあるよ、『紅蓮恐竜(ブレイズ・ティラノ)』。そして竜人は『滅竜戦竜(ドラゴン・スレイヤー)』。そして、アイツは『災禍の反逆者(レベリオン・ディザスター)』」

前者二人はともかく、黒音にはとんでもない名前が付けられたものだ。

そして、唯一4文字でない。

恐らく散々やらかしたのだろうが、何をどうすればそんな名前を付けられてしまうのか、訊きたいものである。

「やっと、追い付いた……」

「二人とも早いよ……」

そう考えている間に班員が到着したようだ。

綾森(あやもり)翠奈(すいな)が一息着きながらそう言ってきた。

「いやぁ、ゴメンゴメン」

笑いながら次元院はそう言った。

どう見ても反省してる様子ではないだろう。

幻中も謝ろうとして、

「アレ、翠奈って俺より運動神経良かったよね?」

そう翠奈は運動神経が高い方だ。

それも下手な西側の人間よりも、だ。

それは入学初期の身体測定で明らかだったはずだ(明らかに徒競走で上の方だったハズである)。

「……変にひ弱に見せるんじゃなかった」

「ん?何」

顔を背けて何か呟く翠奈に問いかけるが、

「ううん、何でもないよ。あはは」

そう言って笑いかけてきた。

こうやって朗らかに笑うときは大抵何かあるのだが、それを問いただす前に、

「そう言えば結城君は?見つかったの?」

そうだった、そもそも結城を探してたんだった。

すぐに頭を切り替え、周りを見る。

が、周りが樹海。

遠くまで見通せる訳がないので、見つかるわけがない。

どうするべきか、と考えて、目の端に次元院を捉えた。

彼は少し上を見ている。

よく見れば他の【超新星】メンバーも同様だった。

「どうして上を見てるんだ?」

「いや、アイツのデジモンって進化すると大きくなるだろ」

確かに結城のパートナー、アグモンXは進化するとかなり大きなグレイモンXになる。

だが、それが一体と考えて、

「あぁ、そう言うことね……」

綾森がそう口にした。

どういうことと尋ねると、

「もし進化してくれれば、周りの木より高くなる。そうしたら」

「すぐに分かるって事か」

「そう言うこと」

次元院が正解と言ってくる。

それは、大きな音と共に現れたグレイモンXで即座に正解となった。

「あっちだ、急ごう!」

次元院の言葉と共に駆け出した。




すいません、また尻切れトンボで終わる形となってしまいました。
まだ以前のペースに戻すことは難しいので一月半を目標に頑張っていきたいと思いますので、どうか応援お願いします。
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