デジタルモンスターDW   作:羽羊紅葉

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なんとか投稿できました
これからも頑張るのでお願いします


これがミッション‼其の四

「チッ、アイツどこ行った‼」

結城(ゆうき)がそう叫んだ。

結城(ゆうき)が居る場所、それは自らをペンモンと称した亜種デジモン、ムーチョモンに飛行リングを渡した所だ。

また戻ってきているもしくは、その場から移動していないかと思い、ここに来てみたのだが、やはりと言うべきかそこには居なかった。

竜人(りゅうと)、ちょっと落ち着きなよ」

気持ちは分かるけどさぁ、と彼のパートナーであるアグモンXがそう言った。

結城(ゆうき)も一瞬気難しい表情を浮かべたが、

「そう……だな、悪かった」

と謝罪の言葉を口にした。

「ちょっと焦ってたみたいだな、オレは。そうしたってどうにもならないって事、解ってたのにさ」

「知ってる、オレだってそうだもん」

アグモンXはそう言って、右手を挙げる。

それを見て、結城(ゆうき)も同じ高さに手を挙げると、パンっと景気のいい音を立てるようにタッチする。

「まっ、とりあえず……」

ムーチョモン(アイツ)には悪いかもだけど」

「「八つ当たりさせてもらおうかな」」

そう言うこの(ペア)の表情は笑っていた。

「じゃあ、探そうか」

二人は駆け出した。

 

「クソッ、なんだよコレ!!」

腕に白い羽根をあしらった、綺麗な腕輪を着けたムーチョモンが叫んだ。

「せっかくアイツ等を騙して『飛行リング(これ)』を手に入れたのに!!」

ムーチョモンは空を飛びたかった、他の鳥のように飛んでみたかった。

だが、飛ぶ事はできなかった。

そんな時、偶々人間たちが空を飛べると噂の『飛行リング』を持ってきてくれたのだ。

手に入れない手段はないだろう。

「それも大嫌いなペンモン(あいつ)何かと間違えるなんて」

そう、このムーチョモン、ペンモンの事が嫌いだ。

理由は簡単、それはムーチョモンがペンモンの亜種であるから、である。

これではまるでムーチョモン(じぶん)達がペンモン(あいつ)達を真似たみたいではないか。

そんな事はない、ペンモン達の方がムーチョモン達を真似たのだ、そう思っていた。

故にこのムーチョモンはペンモンの事が嫌いなのだ。

「それにしてもあの人間達、本当にバカたったなぁ」

クククッ、と笑みを浮かべ、

「へぇ、騙したんだ……。俺たちを」

「その上、バカ呼ばわりするんだ……」

後ろから聞こえた声にビクッとなる。

恐る恐る振り返ると、そこには先ほど騙した一組が立っていた。

「痛い目に遭いたくなかったら、とっとと飛行リング(それ)を返せ」

「へっ、それはこっちの台詞だ。痛い目に遭いたくなかったらとっとと帰れ」

人間の言うことに高圧的に答える。

が、即座にそれを後悔した。

何せ

「アグモンX、進化」

 

アグモンX⇒グレイモンX

 

と即座に成熟期、それもX抗体の化け物になってしまったためだ。

どうあっても勝てる訳がない。

死を覚悟したその時、

「待てって、結城(ゆうき)!!」

別の人間が走りながら叫んだ。

それと同時にグレイモンXと同じぐらいの大きさの赤いデジモンが割り込むように入り込んできた。

「お前、倒すと消すは話が違うんだぞ」

どうどうと押さえるが、その間もグレイモンXが歩みを止めない。

正直な話、踏みつけられれば終わる。

「おい、ムーチョモンだっけ!?とっとと渡せ、この世から消えたくないなら早く!!」

そう叫ぶので、大慌てで彼に渡すと同時に走って逃げ出す。

 

「待てコラ!!」

結城(ゆうき)が怒鳴り声を上げ、グレイモンXが遠吠えを上げた。

結城(ゆうき)、落ち着けって!!」

「落ち着いてるわ、ちょっとアイツに当たるだけだ!!」

「それが落ち着いてないって言うんだよ!!」

後ろから羽交い締めで抑え込んでいる次元院(じげんいん)も怒鳴り返す。

そこに優嬢(ゆうじょう)が前から抑え込む事でようやく静まったようだ。

あぁもう、と頭を振りながら次元院(じげんいん)から離れると、

「悪かったよ、迷惑かけて」

そんな結城(ゆうき)次元院(じげんいん)が歩み寄ると、

「気にしてないよ」

と肩を叩きながらそう言い切った。

そして、アイテムデータを渡す。

「もしもし?それホント?分かった、すぐにデータを送って」

そう言って優嬢(ゆうじょう)が通話を切る。

それと同時に笑顔で結城(ゆうき)達を向けると、

「ペンモンが分かったって!!今マイちゃんから場所を送ってくれてる」

それを見た結城(ゆうき)が参ったな、と苦笑いしながら、

「今回は助けられてばっかりだな、俺」

と呟いた。

「何言ってるんだよ、結城(ゆうき)。誰だって助け合うもんだろ?」

次元院(じげんいん)がそう言いながら結城(ゆうき)に歩み寄った。

「考えてみろ、俺たちが探していた人間は」

「……強いが問題児だったな」

(いや、それはマズイだろう。いろんな意味で)

幻中(まもなか)がそう思うが、その場にいた【クロス・トエルブ】メンバー全員もほぼ同意見だろう。

だが、その言葉で吹っ切れた様子の結城(ゆうき)を見て、特に口にはしなかった。

 

「そっか……、偽物だったのか」

ペンモンが残念そうに飛行リングの偽物を受け取った。

そんな彼(彼女か?)になんと言葉をかければいいか迷っていると、

「うん、ありがとね。これを届けてくれて」

お礼を言われた。

若干涙が浮かんでいるように見えたが、それは気のせいだろう。

そう割りきってから、全員で宿屋に戻る事にした。

「そう言えば、空音(くおん)黒音(くおん)かはいいとして」

幻中(まもなか)の言葉を聞いた結城(ゆうき)次元院(じげんいん)が顔を向けたのを見てから、

「そんなに問題児だったのか?」

そう問いかける。

二人は視線を合わせてから、

「ご想像にお任せするよ」

「あぁ、その通りだよ」

二人して違う答えを口にした。

お互い驚いたように顔を会わせると、全員で大笑いしながら歩き出した。




色々問題がありましたが、その内の1つがようやく片付きました。
残りも時間の問題なので、安定してこちらを出来そうです。
最後に次回は温泉回なので、もしよければ……
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