何せこの作品のメインキャラクターのほとんどを出すために…。
因みに1話、2話を多少書き直して、布石打ってます。
ぜひ確認してみてください。
第4の月1の日 CDU体育館 11時20分
「本日から君たちはここ、
教壇の上からよく言えば恰幅のいい校長先生が入学した生徒に向けての言葉を言う。
「っと、ここまで言ったが私は正直言って長ったらしいの嫌いなんだが…」
「校長!!せめて最後まで威厳を見せる!!」
と明らかにカツラを被った教頭らしい人が怒鳴ったが、校長先生は何も聞こえないと言わんばかりに教壇を降りる。
正直、ここは先生を含めても退屈せずにすみそうだ。
それ以外は特にこれと言って興味のあるものはなく、何事もなく終わったが、まあそれが普通なので仕方ない。
そして、始業式前には会えなかった【クロス・トエルブ】のメンバーと談笑しながら自分達のクラスへと向かう。
同日 CDU D―1
「はい、それではこのクラスを担当します、倉田よ。とりあえず、面倒事嫌いだから起こさないようにすること」
(この学園、教師は自分に忠実過ぎんだろっ!!)
と、全員が心でツッコミを入れる。
すると、倉田先生は回りを見渡してから、
「あんた達今失礼な事考えなかったかしら?」
「「「いえ、滅相も御座いません!!」」」
全員が妙な殺気を感じ取り、一斉に謝罪を口にした。
「ふぅん、まあいいわ。まずは全員自己紹介していってくれる?名前と所属チームだけでいいわ。えっと、あいざわさんからね」
すると、赤い単髪の女子が立ち上がり、
「先生、あいさわです。私は『
『よろしくね』
若干の訂正と共に自己紹介をする。
「あははっ、ごめんなさいね。忘れてたけどパートナーデジモンに紹介もしてね」
明るい口調でそう言うと、次は紫色の髪の男子が立ち上がる。
「ボクは『
『よろしゅうなぁ~』
と丁寧口調な言葉使いとかなりのんきな口調が聞こえる。
その一組と入れ違いに綾森が立ち上がり、
「あ、『
「よ、よろしく…」
この一組は以前からそうだが、この一組は多数の人の前に出るとオドオドした態度が出る所がある。
正直に言ってそこも可愛いと言えば、可愛いのだが。
その綾森と入れ違いに立ち上がるのは、藍色の髪の男子だ。
「オレは『
『よろしく』
この一組はハキハキとしている。特に先程の気弱な綾森の自己紹介の後と比べると尚更である。
最も綾森は綾森で一息吐いてはいたのだが…。
その碧斗と入れ替わりに立ち上がるのは綾森と同じ緑色だが、男子のように短い髪の女子だ。
「私は『
「…よろしく」
翠奈は同じ名字が示す通り、碧斗のとは双子の関係に当たり、当人等の自己申告によると兄妹らしい。そして彼女のドラコモンは、碧斗のそれと比べ無愛想だ。
同じ種類のデジモンでも性格の違いが分かるというものである。
そして、翠奈は竜希の方を向き、ウィンクすると座る。
竜希は訳が分からないと首を傾げ、周りから呆れたような視線とよく分からない気配が向けられた気がした。
その間に黄色い髪の男子が立ち上がると、
「『
「よろしくね~」
男子としては大人しい口調で話す。
パートナーも大人しめの口調で話して座る。
そして、立ち上がったのは赤と黒の2色の髪の男子だった。
どう考えても俺たち【クロス・トエルブ】のメンバーではない、おそらく西の勢力のメンバーであろう事は想像にかたくなかった。
そいつは口を開くと、
「オレは『
辺りが一瞬で凍り付かせた。
【クロス・トエルブ】のメンバーも、味方であるはずの【超新星】のメンバーですら、呆れたような視線を送る。
そして、彼のデヴァイスから、
「……ジジッ」
とコクワモンXが鳴いた。
「あれ?何この空気、まるでオレがスベったみたいじゃん?」
「『みたい』じゃなくて、思いっきりスベってんだよ、この虫頭!!」
彼からみて後ろ2つ行った席から、荒々しい文句が飛ぶ。
鍬野と名乗った男は振り向くと、
「なっ、言いやがったなちびっこ緑君」
「ちっこい言うな、このセクハラ野郎!!」
2人の視線間でバチバチと火花が散り、その間にいる緑と黒の髪の男子が、あははっと笑っていると、
「今のは鍬野が悪い。いいからさっさと座れ」
と竜希の前に座る黄色と黒の男子が言い放つ。
それに続き、喧嘩をしている方の緑の黒の髪の男子の後ろにいた赤と黒の髪をした男子が、
「将二、お前も座れ。オレ等も怒るぞ」
その間にも口を挟もうとしていた2人はたった一言で黙って座った。
やれやれとばかりに立ち上がったのは、先程の喧嘩の真ん中にいた男子だった。
「えっと、ボクは『
「…ん」
デヴァイスから赤い恐竜型デジモンが短く返事をする。
「そして、こっちはボクの……」
「いや兄貴、自分でやるから!!」
先程喧嘩してた方の男子が慌てて止めにかかる。
「ったく、兄貴はマイペース過ぎるんだよ。オレは『
「所属とパートナーが抜けてるわよ」
「そうだよ、可哀想だよ~」
と、今度は4個5個先の席からヤジが飛ぶ。
言った2人共、水色と白の髪の女子だ。
この娘らもおそらく双子なのだろうが、最初に声を出した方はつり目、続けた方がたれ目だ。
(それにしてもコイツら本当に味方同士なんだろうか)
と思わず疑ってしまうが、
(あっ、派閥が違うのか)
とすぐに思い直す。
それ以前に西の勢力、特に彼らが属すチーム【超新星】は他チームとの戦闘よりも勢力同士の戦闘の方が激しいと聞くが、これもその1つだろう。
そうこう考えていると、
「アイツが居なくて良かったよ、居たらとっくに机投げ付けてでも黙らせようとしただろうな」
「見つかったら、言ってみるか?」
と先程喧嘩を止めた2人が不吉な事を言う。
それを聞いた途端、
「「オレ達(私達)喧嘩していません!!」」
「うん、私もしてない~」
将二と名乗る男子とつり目女子が声を揃えて返事、たれ目女子はのんびりとそれに続けた。
「だったらすぐに座ってくれ、虎川姉妹」
「将二も座っ…、っちゃいけなかった!!自己紹介、やり直して!!」
黄色と黒の髪の男子の指示で座る姉妹につられて座ろうとしていた将二が慌てて立ち上がる。
「あ、あぁ。所属は兄貴と同じく【超新星】派閥、【紅蓮の騎士団】。パートナーはギルモンX」
「グルルゥ!!」
自己紹介で抜けたところだけを付け加え、ディバイスからはうなり声が聞こえた。
(あれは大丈夫なのか)
と【クロス・トエルブ】のメンバーが顔を見合わせる中、西の勢力は動じない所を見るにこれも日常茶飯事なのだろう。
最も喧嘩にも動じてないのでそっちも日常茶飯事なのだろうが…。
そして立ち上がったのは、先ほどから喧嘩を仲裁していた、赤黒の髪の男子だ。
「オレは『
「よろしく」
なんとこの男、派閥のリーダーだったのか、とつい失礼な事を思ってしまう。
ということは、喧嘩を仲裁していたもう片割れもリーダーかそれに近いものなのだろう。
この一組は前の二組よりも礼儀正しくお辞儀をすると、静かに座る。
代わりに立ち上がるのは、綾森や翠奈と同じく緑色の髪だが、髪の長さはおそらく中間ほどだろう。それを片側に括っていた。
「『
「…よろしく」
パートナーがはぁ、というため息をしてから挨拶したことについては突っ込むまい。
何せ、この女子は【クロス・トエルブ】1のワガママ娘なのだ、そのパートナーであるパルモンもとても苦労していると当人(いや、ここは当デジモンというべきだろう)も言っていたではないか。
そんな可愛いと言うべきかあざといというかな挨拶をしてから、座る。
そして立ち上がったのは、銀髪のポニーテールの女子だった。
(…あれ、こんな娘いたっけ?)
とじっと見ていると、何故か殺気を帯びた視線が2つほど飛んできた。
というのも、西の勢力特有のツートンカラーがないのだ。
おそらく、中央の勢力だろうが、チーム内で最も顔の広いオレが知らないやつがいるのかと思っていると、
「『
「よろしく頼もう」
男勝りの口調で、パートナーは重々しい口調で話す。
(なんだ、あのデジモン…。見たことないぞ)
そう思って天智を見る。
彼は大体のデジモンの情報を把握しているが、その天智ですら、首を横に振る。
一体何だと思いながら、顔を戻すと既に武美と名乗る女子はとっくに座っていた。
そして、立ち上がっていたのは、友澤だった。
「『
「…よろしくな」
友澤は友澤で無愛想というかクールと言うか、実は純浦と並んでパートナーに迷惑をかける人間だったりする。
だから、パルモンとガブモンのリアクションが似ているのだが、これこそ放っておくべき事柄なのだ。
そして、彼女は静かに座り、先程喧嘩をしていた青と白の単髪女子(つり目版)が立ち上がった。
「『
「…ガウッ」
かなり淡々としているが、どことなく刺々しい雰囲気がある。
パートナーも非常に好戦的な様だ。
そして、座って、次の人間が、
「……」
立っていなかった。
流石に不思議に思ったのか、雪猫が振り返ってみると、双子の片割れは早くも夢の中へ旅立っていた。
「…てい」
と言う掛け声とともにゴッという重低音が響いた。
「何するの、雪猫~」
「あんたは何で寝てるのよ…」
「だってぇ、まだ順番先でしょ~」
「いや、もうあんたの番だからね!?」
全く、と呟きながら雪猫と名乗る女子は自分が叩いた所を撫でる。
喧嘩するほど仲が良いとはこういうことを指すのだろう。
ぼんやりとそう考えていると、叩かれた方が立ち上がると、
「『
「よろしく」
「でね~、このファンビーモンはね…」
「いいから座ってくれ海蜂。これ以上ややこしくしない内に」
「は~い」
先ほどから喧嘩を仲裁している黄色と黒の髪の男子が頭を抱えながら指示を出す。
立場はどうであれ、アイツも大変そうだな~と若干他人事のように(実際他人事なのだが)思っている内に海蜂の方は座り、緑色と黒の男子が立つ。
「私は『
「よろしくお願いしてください」
先程までの同チームメンバーとうって変わって、かなり丁寧だ。
と言うよりかは今までのメンバーが好戦的過ぎなのだろう。
静かに座る彼に変わって立ち上がったのは、灰色の髪の男子だ。
「えっと、ボクは『
「よろしくだよ~」
純浦達と真逆の、パートナーの方が自由奔放過ぎる組み合わせである。
その為か誠井が何度も胃薬を服用している姿を目撃されているとかされてないとか…。
そしていよいよオレの番だ、と立ち上がると、
「オレは『
「よろしく」
よくも悪くも普通だったなと思いながら座って次にバトンをまわす。
その次に立ったのは、ピンクの髪の女子で、
「
「よろしくね」
チーム1の不思議っ娘だ。友澤と同じくテンションが高くないが、綾森みたいにオドオドしている訳でもない。
簡単に言えば、上手く説明できない、この一言につきる。
その不思議っ娘は座って、今度は赤と白の女子が立ち上がる。
「『
「うん、よろしく」
はい!?っと全員が驚いて周りを見る。すると、真紅が口元に指を当てて、
「しっー、しっー!!」
と黙らせようとする。すると、璃羽は口を押さえて、頭を下げる。
「あ~、次に回して」
とすぐ後ろが言い、すぐに座り、言った人間が立ち上がった。
「オレは『
「うん、よろしく」
【クロス・トエルブ】のメンバーが騒ぎ始める。
それもそうだ、殺気も言った通り、派閥間の抗争が絶えない【超新星】のリーダークラスが2人、このクラスに集まっているのだ。
はっきり言ってすぐにでも戦闘になったとしてもおかしくはない。
だが、何をするわけでもなくそのまま座った。
そして、いよいよ我らがリーダー、達気の番である。
「オレは『
「へへっ、よろしく」
その自己紹介を真紅と竜人がじっと見ていた。
まるで品定めをしているみたいに…
だが、それに動ずることなく何事もなかったかのように座る。
最後に立ち上がったのは、先程自己紹介した猫川姉妹より濃い青と白の長髪をツインテールに括っていた。
「私は『
「あぁ、合ってるよ」
「兼竜人君の彼女。パートナーはガブモンXよ」
「ふん」
(このクラス、リア充多いな)
自己紹介を聞いていた人間が全員そう思った。
それと同時にチャイムが鳴り、
「おっ、ちょうどいいわね。今日はここでおしまいよ。早く帰っていいわよ。そうすれば早く帰れるから」
(やっぱ、この学園の教師自分勝手だな!?)
と思っている間に倉田先生は教室から出ていってしまった。
それと同時に真紅が竜人の元に歩いてきた。
早速抗争が始まるのか!?
と今朝の予感が当たってしまった…。
龍希(以降龍)「えー、前話にて、作者がいらない事言って白羽の矢が立ってしまったオレ、幻中龍希と」
緑香(以降緑)「私、綾森緑香の2名でお送りします」
龍「全く、作者は何を考えてるんだろうね」
緑「そんなこと言ってると、出番減らされても知らないよ?」
龍「うっ、実際やってくれそうだから怖い」
緑「とりあえず、今回は簡単な説明として『X』こと『X抗体』の立ち位置ね」
龍「『X抗体』って、何?」
緑「この世界では疫病神的な扱いを受けてるけど、相当強いわよ」
龍「あぁ、デジモンを消し去るウイルスを持ってるんだよな?」
緑「それ迷信よ。実際はそれに抵抗力のあるプログラムが組み込まれたデジモンよ。強さの比較としては、成熟期とX抗体の成長期は大体一緒」
龍「えっ!?1個上の世代とは3倍力差があるんだよな」
緑「えぇ。ただ、言うことをきかなくなることがある、ってデータもあるから一概にX抗体の方が強いとは言い切れないけどね」
龍「なるほど、って向こうの人がなんか腕回してるけど?」
緑「えっと…。もう終わっていいって」
龍「こんなんでいいのか…それでは皆さんまた今度」
緑「次もお楽しみに~」