先日の
まず
続く
対して一番きついと思われたのは
これで【
「で、中央組は全員終わったな」
「向こうは気が楽かな?それとも重いかな?」
「いや、重くなる理由はないでしょ?」
「う~ん、どっちかと言えば警戒……かな?こっちは強すぎる事で有名だし」
すると、
「いや、強い奴の方が燃えるだろ」
「そうそう~」
と同意の声を上げた。
チームの違いこそあるが、実はこの二人かなり好戦的で意見の一致することも多い。
あくまでも戦闘に関して、と注釈がつくが。
「君たちはそうだろうけど、普通はもっと慎重になるんじゃないかな?」
と将二の兄、
「私は……、個人的には海蜂と一緒。でも普通は誠一の言うとおりだと思うわよ」
今度は海蜂の姉、
「僕はどちらでも。はっきり言ってあまり勝負が好きではないので」
「オレはどっちかと言えば興味がない、だな」
「……で、お前はどう思う?」
このクラスの【
全員が彼女に視線を向けたが、
「……えっ!?す、スイマセン。話を聞いてなかった……」
「……まさかと思うが、今日どこを探そうとか考えてないよな?」
「そ、そんなわけ……」
結城はハァとため息をつき、
「マイ、気持ちは分かる。が、これは救助活動と違うからな。早い方がいいって話じゃない」
「ですが……」
「『早く』じゃない、『必ず』見つけるんだ。ここを間違うな」
「……はっ!!」
武美もどうやら気持ちを切り替えたようだ。
が、
「その前に一つ聞いていいか?」
結城の言葉に全員の視線が彼に向く。
「なぜオレの机に集まる」
その一言で全員が蜘蛛を散らすように逃げた。
「おい!!」
その様子を眺めながら
「あいつらの探し物の、最後のピースは俺が持ってる、か」
『一体なんなんだろうね』
パートナーであるブイモンと一緒に
因みにもう授業は始まっている時間だが、教師である
が、正直勉強よりも最優先して考えたいことが、この前の光永の一言である。
「どういう意味だと思う?」
『……どうとも。ただ、向こうが言ってこないとどうしようもないとも言ってなかった?』
正直そこがよく分からないところだ。
そうやって考え込んでいると、
「お前、何悩んでるんだ?」
と
「いや、実は……」
と切り出して、事情を説明した。
「……と言う訳だけど、何か分かる?」
「知るか」
まぁ予想通りの回答が飛んできた訳だが。
けれど
「アイツが言うなら、そうしてた方がいいぞ」
「そういえば勇崎って光永と仲良いよな。浮気?」
「してねぇ。アイツとは幼馴染なだけだ。だから睨むな。無言だからかえって怖い!!」
自習で勉強していたはずの友澤が凍りつかせるような視線を感じ取って、勇崎が言った。
「まぁ、アイツは
黄龍神社とは、YAMATOのど真ん中にある大きな神社だ。
何を祭っているかは知らないが、これが
とはいえ、その説明で思わず納得しかけてしまうのも、何かあるのだろうか。
「それって、憑かれてるって意味じゃ……」
「ま、おいおい分かるだろう。光永の件も、【超新星】の件も、な」
こういう時、本当に頼もしいリーダーだ。
心の底からそう思える。
「みんな、何してるの?さっさと席に着きなさい」
ようやく入ってきた倉田先生がそう言った。
「で、午後からの実習なんだけど……」
とそこまで言ったところで、
「先生、ちょっといいですか?」
結城がそう遮った。
「何?質問?」
「えぇ、まぁ。その実習は機械から生み出されたデジモンとしか戦ったらいけないんですか?」
倉田先生への質問に、
まぁ大体予想はつくけど、と前置きをして、
「ひょっとして、誰か戦ってみたいのかしら?」
と言い返される。
それへ「ハイ」と短く返事をした。
全員が結城対次元院との対決を予想していると、
「よし、鍬野いいか?」
「なんでだよ!!」
予想を超えた回答が飛んできた。
「そこは、次元院だろ!!……あっ、ごめんなさい。まだ謝りますから、怖いです。御祓如さん」
先ほど友澤が発したのが冷気なら、今度は殺気だ。
「いや、うん。まぁそれも考えたんだが」
その殺気を打ち消しながら結城がそう言った。
「俺たちが
「じゃあ機械のヤツと戦えよ」
「……それは、お前も含め、全員が機械自体を破壊しかねん」
確かに、Ⅹ抗体デジモンは実力が3倍以上ないと対等に戦えないと言われる。
例を挙げるなら、成熟期のⅩ抗体デジモンと戦うには、同じ種類の(グレイモンⅩならグレイモンを)3体、もしくは完全体1体をぶつけなければならない。
確かに、対等でなければ余ったエネルギーで機械を破壊することも容易いだろう。
そこまで考えての発言に正直感心した。
「……っつてもさ、俺と
鍬野のもっともな発言に、結城がそうなんだよな、と呟いた。
「それに1対1を続けてたら、一人余るんだよな」
そう、数えれば【超新星】メンバーは総計11人。どうしても一人余ってしまう。
「……速水、一緒にやろうぜ」
「一人で勝手に特攻すればいいでしょう!!」
とばっちりで巻き込まれた速水が声を荒らげる。
「いいじゃん、同盟組んだじゃん」
「組んだ覚えもありません!!勝手に巻き込まないでください」
「いや、覚えてるだろ。彼女いない同盟」
「ほ、本格的に組んだ覚えがない!!」
いろんな意味でいいとばっちりだ、とまわりが同情した。
「と言う訳で、先生。俺とあの『彼女いない同盟』でカード組んでいいですか」
「すいません、それ定着させないでください」
と結城に対し反論する。
「いいわよ、それで」
あっさりと話がついてしまった。
速水がハァ、とため息をつくと、
「分かりましたよ、もう……」
と諦めたようにそう言った。
「すいません、もう一ついいですか?」
と結城が尋ね、どうぞと倉田先生は言う。
「フィールドって選べますか?」
実習室
「リーダー、本当にすいません。ここまで配慮してもらうなんて……」
速水が言葉通り、申し訳なさそうにそういった。
結城が選択したフィールドは、友澤がシードラモンと戦闘を行った、広いプールに平べったい浮きを浮かべた、水棲型デジモンご得意のフィールドだ。
「まっ、これなら俺たちも多少は有利だな」
鍬野もそう呟いた。
それを聞いて、気にするなと前置きをしてから、
「分かってるだろうが、成熟期だからな。他のにしたら……」
結城の発言を二人で分かっている旨の発言で遮る。
結城も満足そうに頷いてから、
「じゃあ行くぞ」
「「「バトル
アグモンⅩ⇒グレイモンⅩ
ベタモンⅩ⇒シードラモンⅩ
コクワモンⅩ⇒クワガーモンⅩ
速水のベタモンⅩは進化するなりプールの中に、鍬野のコクワモンⅩも同じく進化し空中に留まる。
そして、結城のアグモンⅩはグレイモンⅩとなり、プールの浮きに飛び乗った。
その飛び乗った瞬間、
「クワガーモンⅩ、シザーアーム!!」
鍬野の不意打ちがあった。
勢いをつけ、グレイモンⅩを攻撃、見事に直撃し、
「……」
「……」
角で受け止められた。
へっ、と疑問の声が上がると同時に、
「シードラモンⅩ、援護を!!」
グレイモンⅩの右からシードラモンⅩが飛び出し、体当たりを仕掛けた。
それに対し、グレイモンⅩは、
「ふんっ!!」
と鼻を鳴らして、受け止めたクワガーモンⅩとシードラモンⅩの側頭部にぶつけ、吹き飛ばした。
そのまま二匹まとめてプールに落ち、
「ちょっと、何考えてるんですか!!」
「はぁ!?そっちの援護に問題があったろ!!」
テイマーの醜い言い争いが始まった。
「あちゃ~、やっぱりこうなったか……」
友嬢が呆れたようにそう呟いた。
「ホント、チームワーク悪いわね」
「うん」
雪猫と海蜂はそう言い切った。
「あ、あれが日常茶飯事なのか?」
勇崎の発言に、
「うん」
【超新星】全員が力強く言い切ってしまった。
と言うか、同じ【
【クロス・トエルブ】も思わず呆れてしまう。
「あれさえ何とかなれば、まだいいんだが」
いつの間にか、観客席付近まで歩いてきた結城がそういった。
因みにまだ、戦闘中である。
「いいの、こっちに来て」
あれじゃバトルにならん、と結城が口論中の二人を指さしながらそう言った。
ふと、デジモンの方を見てみると、先ほど吹き飛ばしたグレイモンⅩがシードラモンⅩと協力して、クワガーモンⅩを引き上げていた。
「……これも?」
うんとまたも【超新星】メンバーが言い切る。
「基本、助け合うのが私たち【
「【三騎士同盟】?」
聞きなれない言葉に幻中がオウム返しに聞き返す。
「うん、【紅蓮の騎士団】と【純白の騎士団】、それから……」
「友嬢、他のチームをこっちの事情に巻き込むな」
結城がそう言うと、友嬢はやれやれとばかりに肩をすくめ、
「ちょっと位いいんじゃないかしら」
と呟いた。
「お、あっちもようやく話がついたかな」
と鍬野と速水の方を見る。どうやら、言い争いは終わったらしい。
「じゃあ、俺はあっちにもどるから」
そう言い残して、結城は走り出す。
「なぁ、一つ聞きたいんだが……」
幻中がそう切り出す。
「お前ら一体、何を探してるんだ?」
「う~ん、私も言った方がいいと思うんだけど、ごめんなさい。
友嬢も困ったような表情でそう呟き、近くにいた御祓如も頷く。
「……正直、手伝ってほしいけど」
「何か、危険なモノじゃないよな。そうだった場合」
横から入ってきた勇崎が脅すようにそう言う。
スッと臨戦態勢になる友嬢と御祓如。
その間に次元院が割り込むと、
「違う違う、君らの考えてるようなものじゃないよ、多分。一応言っておくけど、人なんだ」
と言う。
驚いたように見る友嬢達に、一応ボクも結城と同じ立場と言ってから、
「ただ、ウェストの恥と言うか、俺たちが探さないといけないというか、そんな感じ。それにあんまり他を巻き込みたくないっていうのも……」
悩みながら、そういった。
なんとなく言いたいことも分かるし、何かこちらが知らない事情があるのだろう。
だが、
「なんか……」
そのまま、勇崎もろとも押し倒され、
「何し……」
その次元院の背中を赤いものが通り過ぎた。
それはクワガーモンⅩ、再開した戦闘でこっちに吹き飛ばされたらしい。
そこで進化エネルギーが切れたらしく、コクワモンⅩに退化してしまった。
次元院は起き上がると、
「
と叫ぶ。結城も悪かったと手を合わせて謝る。
「まったく、
そう呟きながら
ありがとうと言ったと同時に、その後ろでボソッと、
「あなたも対して変わらないと思うけど……」
と御祓如がそう呟いた。
そのまま成す術もなくやられた速水と、
「まぁ、これだけは言わせて。君たちを信用していないわけじゃない、交友的な関係を築きたいと思っているってことを」
次元院の言葉に【超新星】メンバーは(表情はどうあれ)全員が頷いた。
そして、
『最後のピースは……』
その言葉の意味を再び一から考え直さなければと思った。
幻中(以降幻)「いや、大詰めっておかしいでしょ!?」
綾森(以降綾)「大詰めも何も、始まったばっかりだし」
勇崎(以下勇)「……だよな」
結城(以下結)「ある意味正解だけどな」
次元院(以下次)「……ある意味で、だけど」
友澤(以下友)「どういう事」
友嬢(以下嬢)「何か聞いてる?」
御祓如(以下御)「……全く」
武美(以下武)「私も……」
上記七人がメインキャラクターのまま、物語を展開していきます(今のところは)。
結「まぁ大詰めっていうのは、第一章が大詰めって意味らしい」
次「とりあえず、第一章は後4話で済ませるって言ってた」
幻「…確かに嘘をついちゃいないけど…」
綾「最後の一言が余計、というか気になる」
詳しくは次話以降の後書きに入れていきます。