神が宿る世界   作:立風斑鳩

19 / 27
ピンチとチャンス

宙にある炎神の魔盾(レヴァンティン・シールド)は炎に包まれ、消えていく。

俺は転びかけたがちゃんと着地に成功した。

 

「もう逃げ場は無い」

 

檜山仁(ひやまじん)はそう言うと右手を俺に向ける。

俺と檜山仁(ひやまじん)の距離は今までに無いほど接近している。

俺にとっては最大のピンチだ。しかし、同時にチャンスでもある。

この距離では檜山仁(ひやまじん)の紅色の炎を防ぐにも避けるにもかなり厳しい状況だ。

だが、それは檜山仁(ひやまじん)も同じだ。

檜山仁(ひやまじん)は右手を大きく開き、紅色の炎は右手を覆う。

俺はそれに対抗するため、炎神の魔武器(レヴァンティン)を発動させる。

これで決まる。

決めきれなければ、俺は死ぬだろう。

俺の右手は炎に包まれ、炎は縦に伸びていく。

俺は右手に握った()()を大きく振るう。

 

炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)……こいつで勝負だ」

 

全ては()()()から始まった。

炎神の魔武器(レヴァンティン)から作れる炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)

炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)は所々炎が燃えており、その炎は炎系の魔法、能力、異能力の中でもトップクラスだが、遠距離では話にならない。

炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)が一番力を発揮するのが接近戦だ。

檜山仁(ひやまじん)の紅色の炎よりも先に俺の炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)の一撃が先に攻撃できる。

俺は檜山仁(ひやまじん)に向かって、炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)を振るう。

俺は炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)で檜山仁(ひやまじん)の右側の脇腹を当てる様に振るった。

檜山仁(ひやまじん)の右手は俺に向けられており、防御に移れないはずだ。

檜山仁(ひやまじん)は自身の右側に魔法陣を実現させる。

 

(何……しまった、忘れていた。こいつは魔法も使えるんだ)

 

……ここで止める訳にも行かない。

このまま炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)を振るう。

俺の炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)と檜山仁(ひやまじん)が実現させている魔法陣がぶつかり合う。

俺の炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)は魔法陣にぶつかると共に激しく燃え上がる。

檜山仁(ひやまじん)の右手は俺にしっかりと向けられており、紅色の炎は徐々に大きくなる。

これは時間の問題だ。

俺の炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)が先か、檜山仁(ひやまじん)の紅色の炎が先か……ここで逃げて防御すればこの場は凌げるかもしれないが、檜山仁(ひやまじん)にこれ程接近できるチャンスは無いかもしれない。

このチャンスは生かしてみせる。

だが、檜山仁(ひやまじん)の紅色の炎が撃たれれば俺は死に炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)を奪われてしまうだろう。

……逃げる訳には……炎神の魔武器(レヴァンティン)持ち主の想いに答えるなら答えやがれ……

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。