弐番組のヒューマンデブリ ベル・ガラハ 作:Ittoh
300年の時間が流れて、ギャラルホルンは、地球の近くをうろうろするだけで、この火星にもいるけど役に立たなくなった。火星の企業や金持ちは、自分で自分の身を守らなきゃならないから、PMCを雇うことになる。あたしが属するCGSは、そんな火星の金持ちが雇う、PMCの一つだ。社長の名は、マルバ・アーケイ、孤児やヒューマンデブリを買って、芸を仕込んで、人殺しをやらせる、傭兵会社の社長だ。あたしは9歳で、マルバに買われて、「阿頼耶識」を埋め込まれて、CGSの持ち物となった。
仕事のない火星で、食い詰めたガキは、ヒューマンデブリの形で売られていく。あたしもCGSに買われた、ヒューマンデブリの一人で、壱番組の兵隊達が使う、モビルワーカーの整備や支援、それから夜の相手を含めて担当するのが弐番組だ。マルバ曰く、壱番組が、女に嵌って使えなくなるくらいなら、自前で用意したほうがマシということらしい。
あたしらの下には、あたしが昔所属していた、参番組ってガキ共が居て、最前線や囮といった過酷な任務をこなしている。9歳で拾われて、「阿頼耶識」の手術を受けて、参番組で働いていた。ガキから女に変わるまで生きていれば、弐番組に上がって、壱番組の男達の相手をすることになる。
ワーカーマシンの整備を終えて、今日も御勤めか、、、シャワーを浴びて着替えると、鏡の前でポーズをとってみる。鏡っていうのは、正直なものだ、ガリガリだったあたしは、生き残りはしたものの、女としてのラインは貧弱だ。赤い髪に陽に灼けたような肌は、健康的って言うより、幾つもの傷が重なって斑みたいになっていた。あたしらは、壱番組を毎晩三人相手すれば、ノルマは終わりだ。ニーナやアディみたいに、男好きする連中は、集られると翌日の仕事に困るので、一人一回周る程度にマルバが制限を設けていた。そんな男を迎える部屋に、自分の名を入れた札を入れて、ベッドと小さな机だけが置かれた部屋に入る。
あたしらは、そこで男が入ってくるのを待つ、毎日の日課みたいなモノだ。
「あらあら、また来たのかい、トド」
「いけねぇのかよ」
拗ねたように言うが、トド・ミルコネンは、このあたりが可愛いものだ。基本的に壱軍の連中はにとって、あたしらヒューマンデブリの女は、玩具みたいなものだ。持ち主が社長なんで、多少の遠慮はあるが、弐番組の扱いは雑なものだ。
そんな中では、トドはマシな方だ。女を女としては扱ってくれるし、CGSの女衒を担当しているだけあって、女の扱いは上手い。弐番組の女は、たいていが、トドが買ってきた女が多い。あたしのように、ガキの時にCGSに買われるた女は、そんなに多くない。
「まぁ、いいさね、殴られたのかい」
頬が紅く腫れていた。
「ちょっと待ってな」
部屋の水差しから、ハンカチに水を付けて、トドの頬にあててやる。
「おめぇ、相変わらず、いい女だな」
「ま。このぐらいできないと、ノルマはこなせないからね」
ハンカチを当てながら笑って、トドの膝に乗っかるようにして誘うと、そのままトドは、あたしを押し倒した。トドは、ねちっこくて、結構上手いから、あたしの身体でも、善がって気をやってしまう。
「トド、悪いけど、時間だよ」
三人のノルマをこなすには、一時間で一人相手にしないと、あしたがきつい。
「大丈夫だ。今日は、一番組も十人くらい死んだからな。ここには来ねぇよ」
「トド。だからって一晩は、許してくれよ。明日がきついからさ」
「栄養剤を買ってあるよ」
「おい、、、」
そのままトドは、朝まであたしを抱き続けやがった。
「トド。ほんとに朝まで犯りやがって、」
固いマットに身体を預けながら、寝かしてくれなかった男に愚痴る。トドは手早く身支度をして、ポケットから栄養剤を出して机に置くと、部屋を出ていく。
「悪い、またな」
トドは、そのまま部屋を出ていく。楽な仕事が多いといっても、壱番組だったPMCの傭兵だ、作戦で死ぬことも多い。壱番組が十人死んだとなると、参番組は二三十は死んだかな。シャワーを浴びて、栄養剤を飲んで、ツナギに着替えると、参番組の建物に寄って行く。
ガンダム関連作品の中では、オルフェンズが好きなのですが、終わり方があんまり好きじゃないので、アナザー・ストーリー物を書いてみました。できれば、ヤクザ&マフィアが活躍する、Vシ〇マくらいには書きたいと考えています。
ネタとしては、CGSに壱番組と参番組ってあったけど、弐番組って無いの?(設定あったらゴメンm(__)m)
弐番組を、女ばかりの夜のお相手担当にしてみました。主人公は、ガキの時に買われて、「阿頼耶識」の手術を受けて、参番組で仕事をしていて、生き残った女として、弐番組に上がって、壱番組の相手と整備を担当する仕事に就く女性です。タービンズの女達を含めて、紛争ばかりの宇宙では、かなり男女比が偏りそうで、女性に厳しい環境のお話として末端の女達と鉄火団が絡んだらというお話です。