新戸緋沙子が仕えた男 作:主義
私にとって兄さんは倒すべき存在以外の何物でもない。最新の技術こそが全てであり古臭い発想では私に勝てないことを思い知らせる。それが私の彼への復讐。勝つ事で全てが証明される。私こそが正しいのだと兄さんは間違っているのだと。
兄さんとは一つ違いで幼い頃は仲が良かった。仲が悪くなったのは兄さんが料理にのめりこむようになってから。
料理にのめりこむようになった兄さんは私にまるで構ってくれなくなって時間を全て料理につぎ込むようになった。最初は別にそれでも良かった。
料理をしている兄さんの背中はとてもカッコよかったし、私にとって兄さんは誇りだった。だけど兄さんは私を置いて一人で修業の旅と言ってどこかに行ってしまった。
その時の私の気持ちなんて兄さんには分からなかったでしょう。置いてきぼりにされた寂しさ。それが次第に兄さんへの恨みへと変わっていった。だから私は兄さんを倒す。
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先輩たちに聞く限り兄さんの評判は良い。二年生の中でもTOPの実力の保持しており誰もが憧れるような人だと。
十傑のお誘いもあったようだが未だに断っているようだ。その理由に関しては誰にも聞いても分からないようだった。
まあ、そんな事は私に関わりがない事だ。私は今すぐにでも兄さんに食戟を挑んで倒す。
「お嬢、本当にやるんですかい?」
「やるに決まってるでしょ。何で私がここまで料理を極めてきたんだと思ってるの。兄を倒すためよ。その目的を果たさずにここを去るわけにはいかないわ」
私を見捨てた兄さんを倒して後悔させるために実力をつけた。
「そうっすか。お嬢に迷いがないのなら俺はそれでいいっすけど」
「それじゃ兄さんを見つけるために聞き込みをするわよ」
「え~……めんどくさい」
「良いからやるの!」
「……はい」
聞き込みをすると兄さんは食戟を受けて今はあるところにいるという。
そこに向かうと食戟は終わっており、おかしいぐらいに静かだった。普通は食戟が終われば勝者を称える声などが聞こえてくるものだけど今回に限ってはそれはなかった。
いや、別にそれは勝者が酷い勝ち方をしたとかではない。只、圧倒的すぎる力に声が出ないだけなのだ。
まさか、ここまで凄いとは誰もが思っていなかった。その結果を見た私でさえも声が出なかった。本当にこの結果で正しいのかと思ってしまうほどに。
薙切雨音VS小林竜胆
3-0
兄さんがここまで力を付けているとは正直な事を言うと思いもしなかった。
確かに兄さんには料理人としての才能があると思っていた。だけどそれはある程度のもので頂までたどり着けるほどではないと考えていた。
だけど兄さんは努力を重ねてその頂までたどり着いてしまったんだ。
この中で一番出番を多くして欲しいのは誰ですか?
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ベルタ
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シーラ
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新戸緋沙子
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薙切アリス
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一色慧