『人間』ですが、なにか?リメイク版   作:daith

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挨拶

「結婚を前提にお付き合いしてください!!」

 

「えぇ・・・・・・ないわー。」

 

 何故こんな状況になったのか。それを語るため少々時を遡るとしよう。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 あの後俺は、桜崎氏に拠点での設備の使い方と各種教材を残して、魔族領に転移した。

 

 別に行ったことがあるわけではないが、座標さえ分かれば行ける。こういう時、自前の術式を開発しておくと便利である。

 

 そうして、まずは魔王城の城下町にて散策しながら、探知にて()()()()を探す。

 

「お、いたいた。」

 

 そうして見つけたのは、なんてことはない1匹の蜘蛛だ。

 

 とは言っても、もちろんただの蜘蛛という訳ではない。

 

『転生者?』

 

「応とも」

 

 そう、この蜘蛛は白織氏の分体の内の1体だ。

 

「白織氏に伝えてくれるかい。『あなたと魔王様に会いに来た。』ってね」

 

「その必要はない」

 

 その声に振り向く。そこには全身真っ白な女性が立っていた。

 

 対応が早いな。これは転移してきた段階で察知されてたかね?

 

「これはどうも、お早い対応ありがとう、白織氏」

 

「そう」

 

 そう言って、手を差し出してくる。

 

「来て」

 

「了解」

 

 そのまま、転移する。それにしても、来た時もそうだが、この転移恐ろしく綺麗な術式だな。参考にさせてもらおう。

 

 でもって、ここは・・・・・・バルド公爵の公爵邸かな。

 

「誰よ、あんた?」

 

 振り向くと、何故か戦闘シーンでもないのに威圧感出している少女が、不機嫌そうに立っていた。後ろでは腕が6本の少女が顔を見合わせている。

 

「やぁ根岸(ソフィア)氏もお久しぶり。いや、こちらの姿では初めましてかな?ともあれ、僕は依木大輝(ロナウド)です。皆様、どうぞよろしく。あ、こちらお土産。お近づきの印にどうぞ。」

 

「「「これはどうもご丁寧に」」」

 

 そう言って、菓子折りを渡す。ちゃんと白織氏達と使用人の方々や公爵への物とで分けてあるぞ。

 

「それと、白織氏にはこれもどうぞ」

 

「?」

 

 そう言って、渡した紙束に目を通した白織氏は、次の瞬間閉じていた眼を見開いた。

 

 うーん。やっぱり1つの目に瞳が4つって、ちょっとアレだよな。SAN値が削れそう。それさえなければ、APP19位ありそうなんだが。(それはそれでSAN値削れるか)

 

「白ちゃーん。急に呼び出して、一体何なのさ?」

 

 そうこうしている内に新たな人物が部屋に入ってきた。

 

 その時、今度は俺が眼を見開き硬直した。

 

 それは、とても綺麗だった。

 

 白と黒のコントラスト、それでいて透き通るような色合い、何処か儚さを感じさせるその形。

 

 こんな表現ではとても足りない程に、()()()()は綺麗だった。

 

 次の瞬間、俺は飛び上がった。

 

 前方に宙返りし、着地。そのままの勢いで両膝を地に付ける。

 

 両手で三角を形作るように地に付け、そこに額を付ける。

 

 そして・・・・・・、冒頭に至る。

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