「何だか、ひどく恐ろしい夢を見た気がする。こう、何か強大な存在の指先で弄ばれるそんな夢」
「それは災難だったな」
取り敢えず白を切りつつ、目が覚めた
「何コレ?」
「今のお前のステータス」
「は?」
「これで最低限向こうでもやっていけるだけ上げておいたつもりだぜ」
「・・・・・・えっと、マジですか?」
「ああ、マジだ」
「・・・・・・ちなみに、どうやってここまで上げたの?」
「・・・・・・キキタイ?」
「・・・・・・やっぱり遠慮しておきマス」
ウム、世の中には知らない方が良いこともあるということだヨ。
まぁここに残るなら、君にはいずれ知ってもらうがね。
「何だか、聞きたいような、聞きたくないような」
「まぁ、それは一度置いておいてだ。今後どうするんだ」
「どうするって?」
「前も言ったろ?選ばせてやるって」
「え?あれマジだったの?」
「取り敢えず話はつけてきたし、さっきも言ったとおり、最低限の力は付けさせたから。後は、お前が選ぶだけで良いぜ」
「・・・・・えっと、取り敢えず保留にして現状維持ってダメか?」
「まぁ、そうなるだろうな。今はそれで構わないよ。けどさ、いつかは選ばなきゃならんから、覚悟だけはしておいた方が良いゼ」
そう言って、肩を叩く。同時に転移で別の拠点に移動する。
「何度やられても慣れないなコレ」
「心配するな。その内嫌でも、自力でできる様にはなってもらうから」
「ええ・・・・・・」
「とまぁそんな訳で、取り敢えず今日は座学やるぞ」
「・・・・・・えっと、マジでやるの?」
「ああ、もちろん」
「はぁ、異世界来てまで勉強するのかよ」
「何言ってんだよ。この前も言ったが、この世界で魔法とか使うのに精神系、特に思考能力向上系のスキルは必須だぞ?」
「いや、聞いてはいたけどさ。ハァー憂鬱だ」
「んで、前渡した教材はどこまで読んだ?」
「一応、スキルについての奴はある程度読んだけどよ。何だよコレ、この魂がどうとか与太話マジなの?」
「ああ、
「ん?一番無難そうなのから始めたんだが、なんかマズかったか?」
「イヤ、マズいって訳じゃない。ただコレから始めた方が頭には入ってきやすいって話」
そう言って、渡したのは「禁忌の書」。
「ええ・・・・・・。この一番ヤバそうなのからかよ?」
「禁忌スキルがカンストした際に見られる情報を軽くまとめた物だ。一応さわりだけだが、この星の歴史や何故スキルやステータスなんてものがあるのかを、寓話風にまとめた。俺達にとってはさして害はないから安心して良いよ」
「
「短くまとめるのに、それが一番簡単だったんだよ。何にせよ、書いてあることについては全て事実だ。そこは信用してくれ。」
「ヘイヘイ、分かってるよ」
「それじゃ、そこのところから今日はやっていこうかね」
「ハーイ、先生」
「お、いいねぇその響き。それじゃあ、授業を始めますってか?」
「岡ちゃんかよ」
「「ハハハハハハ!」」
そんな訳で、彼はこの世界の真実を知った。