「マジかよ」
前回より行った授業により、この世界における色々と重い歴史を知ってしまった彼は今項垂れていた。
「いや、何よりもショックなのは今ので禁忌スキル取得したことなんだが」
「マジですか」
あ、本当だ。称号にも「禁忌を知った者」がある。
フムフム、成程ね、禁忌スキルをカンストしないまま禁忌の内容を知った場合に発現する称号のようだ。
俺に付与されないのは、俺の
ウーム、今更ながら俺、他の転生者に比べてハンデが大き過ぎやしないだろうか。
転生時期が2年位遅いみたいだし、一部称号は手に入んないし。
おまけに何だか
まぁいいけどね。普段オフにしているし。どうせ急遽作ったせいだろうけど、作りが甘い。
お陰でほら、このとおり簡単に模倣される。
普段使いとしては
フレーバーテキストに「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいている」なんて意味深に書いてあるが、その内そっくりそのまま返してやるつもりだ。
閑話休題。
そんな情報も踏まえた上で、改めてスキルについて学ばせて見たところ、今度はすんなりと受け入れられた。
元々ゲームの様な物だし、その背景がある程度ハッキリすれば楽しめるようになってきた様だ。
思考能力向上系スキルの中でも、特に面倒臭い記憶や演算処理などのスキルも、外道無効にモノを言わせて探知や鑑定で習得していった。
その他、体裁きというか、投擲や回避等どうしても身体を動かす必要のあるスキルは、以前と同じく身体をコチラから操作してやることで色々とフォーム何かを矯正して覚えさせた。
一番楽しかったのは確立補正系のスキルのレベル上げだろうか。
何せそのために賭場に通ったからな。
やったのはルーッレットなんかの確率が絡むやつ。
最初は負け続けていたのが、徐々に勝てるようになり、やがては出禁になった。
面白かったのは、ゲームを繰り返す内にその頃には上がり幅も小さくなっていた五感強化系や思考能力向上系スキルが爆上がりし始めたことだ。
あれには笑った。
「イヤ、どんだけ必死なんだよ」
「仕方ないだろ、自分の眷属達の食い扶持も稼がなきゃならないんだから」
そうそう、それを忘れていた。
彼は、内に来てから1年程して正式に俺と組むことにした後、彼の転生特典を使い始めた。
何でそれまでやらなかったのかというと、空間系のスキルの習熟度が低かったからだ。
彼の創る
お陰で、順調に内部の魔物は育ち、
「まぁ、種族が種族だしな」
「ああ、
「そういうなよ、俺は傑作だと思うぜ。時間を掛ければ掛ける程、凶悪さが増していく。何せ
「それにしたって、多すぎだとは思うけど・・・・・・」
「まぁ、愚痴言ったって仕方ないだろ?それよりも早く今日の分狩ってこようぜ」
「ハァ、憂鬱だ」
そうして、俺たちの日々は過ぎていく。
・・・・・・かに思われた。
スライム・・・8匹・・・合体・・・ううっ、頭がっ!!