『人間』ですが、なにか?リメイク版   作:daith

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 その後、なんやかんやで改めて各自の自己紹介をした。

 

 その過程で、俺が以前の顔合わせの際に晒した痴態がジュリウス(桜崎)氏にバラされた。お陰で彼には揶揄われたし、前回偶々会わなかったユーリーン・ウレン(長谷部 結花)氏にはジト目を向けられた。

 

「それで、結局コイツどうすんのよ?」

 

 そう言って、ソフィア(根岸)氏は地面から引き抜かれて横たわっているラース(笹島)氏を睥睨する。その横ではジュリウス(桜崎)氏がラース(笹島)氏に何やら悪戯をしている様だ。

 

 フム何々、『聖剣 エクスカリバー』とな。

 

 ・・・オイオイ、ジュリウス(桜崎)氏。いくらボロカスにされたからとはいえ、やりすぎだろうに。(良いゾ、もっとやれ)

 

 心なしか、白織氏もプルプルと震えている気がする。後、ユーリ(長谷部)氏も指の間から覗いているの見えているからな。

 

「うん、俺達としてはそちらで預かって欲しいかな。ほら、俺達の活動拠点は基本的に人族領だし」

 

 そんな中、1人平然と失笑1つで済ませたソフィア(根岸)氏に、俺も内心をおくびにも出さないポーカーフェイスで答える。

 

「イヤ、魔族だって見た目的にはあんまり変らないのだけど・・・」

 

「そこはホラ、魔王様の後ろ盾があれば大丈夫でしょ」

 

 ホント、権力ってこういう時あると便利だよねー。

 

「どうするのよ、白」

 

「・・・特に、問題無し」

 

「・・・ハァ、アンタが良いなら良いけどね」

 

「それじゃあ、そういうことでよろしくお願いします」

 

「話は終わったか?」

 

 そのまま、帰ろうかというタイミングで今度はギュリエ氏が声を掛けてきた。

 

「まずは、今回の件について礼を言わせてもらおう」

 

「いえいえ、俺としても貴方と()()()コネクションを持てるという利がありますし、お互い様ですよ」

 

「フム、そうか。報酬は、そうだな」

 

 そう言って、ギュリエ氏は未だ眠っている氷龍から鱗を数枚剥ぐ。

 

「それを貸せ」

 

 そうして、まずはジュリウス(桜崎)氏の槍を受け取り、それに鱗を押し付ける。

 

 すると、鱗が槍に吸い込まれる。

 

 どうやら、武器の強化をしてくれたようだ。

 

 ソフィア(根岸)氏やユーリ(長谷部)氏にも同じ様に強化する。

 

 2人は「良いの?」って顔をしていたが、「態々ご足労願ったのに、報酬なしではいけないからな」と言い、強化してもらっていた。

 

 俺は素材として鱗をそのまま貰った。

 

「君は・・・何か望むものはあるか?」

 

 そうして、白織氏が最後になった。

 

 そのタイミングで()()は来た。

 

『では、私からご褒美を上げましょう』

 

『面白いものを見せてもらっているお礼に、奮発してご褒美を上げます』

 

『だから、2人共早く私に会いに来てくださいね』

 

 ()()()()()()()()()()()から流れる声。

 

 それに合わせて止まった世界。

 

『ええ、聞いていますよね。貴方のことですよ』

 

 そうして、ふわりと浮かび上がり寄ってくるスマホ。

 

 思わずといった様に振り向く、白織さん。

 

「バレてたか、管理者D氏」

 

 手に取って返事をする。自分でも驚く程冷たい声が出た。

 

『ええ、あなたのことも待ってますよ』

 

「ハッ、あれだけのハンディキャップ課しといてよく言うぜ」

 

『ええ、でないと()()()()()()である貴方とはマトモな勝負になりませんから。』

 

「フン、言ってろ」

 

 そうして、俺はスマホを放り捨て、

 

 次の瞬間世界が元に戻った。

 

 変わったのは、白織氏の青い顔だけ。

 




 
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