それを、連れ帰る前に主人公が攫ってしまったがために起こってしまいました。
・・・・・・最も、主人公自身はそのことを知りませんでした。
その後、白織さんは妙に饒舌となってギュリエ氏との話を済ませた後、そのまま
それを見届けた後、俺と
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あれから、数日が経過した。
その間特に何も起こらなかった。
D氏はあんなことを言ってはいたが、どうやらたどり着くのは自力でやれということらしい。
悩ましいのはそれだけではない。
その他にも、原作との大きなズレについて。
今まではこのズレは、俺という原作との差異が動いたことによる物だと思っていた。
事実、
だが、今回の魔の山脈での出来事はバタフライエフェクトでは説明がつかない。
原作では、魔の山脈の集落は滅ぼされ、それを防ごうとしたギュリエ氏は白織氏の結界トラップにより妨害されて身動きが取れなくなっていたハズだ。
仮に行動できたとして、それに白織氏が協力しているのは何故なんだ。
更に言えば、
確かに全然見ないなとは思っていたけどさ!
何がどうしてこうなった!!
「おい、なぁ。この前から一体どうしたんだよ」
「ん、何が?」
「何かお前様子が変だぞ」
「あー」
ウーム、ポーカーフェイスのつもりだっただが、苛立ちが出てたかね。失敗失敗。
ウン、まぁでも正直に話す訳にもいかないし、ここは取りあえず誤魔化そう。
「イヤ今日さ、ギュリエ氏は直接拠点に転移してきたじゃん」
「あ、そう言えば」
「元々、ここって見つからないよう認識疎外系の防御もしていたハズなんだ。実際今も問題なく機能している。それなのにこのザマな訳だ」
「・・・・・・マズくね?」
「ああ、マズい」
そう、D氏の件や原作とのズレの大きさも問題だが、より直近の問題はコッチの方だ。
「まぁ、まだギュリエ氏だけだから問題にはなってないけどさ。この調子じゃ他の奴にもバレるのも時間の問題、というかまだ何もしていないだけで場所自体はもう割れてそうなんだよな。どうしたものかな~って考えてた訳」
「フーン」
そうして、ベッドに倒れ込む。
何処かにないかね。設備が整ってて、術式開発やそのための実験もできるセキュリティ万全な場所。
次の瞬間、ガバリと起き上がる。
「あるじゃん」
ここ以上に設備が整ってて、術式開発やそのための実験もできる。そして、システムの稼働以降長いこと破られたことのない結界により、セキュリティは万全な場所。
・・・・・・欲しいな。
よし、そうと決まればさっそく行動しよう。
まずは、レングザント帝国上層部。そこに潜入開始である!!
改めて言いますが、今作主人公は原作についてWEB版しか知りません。