『人間』ですが、なにか?リメイク版   作:daith

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特別授業(前編)

 その日の授業は特別だった。

 

「それではこれより特殊空間探索訓練の授業を開始する。」

 

 それは、課外活動の授業の発展系で、より特殊で危険な場所での探索を行うものである、らしい。

 

 曖昧なのは、この授業は公式には行うことを発表してはいないからだ。

 まず、この授業が行われるという情報を入手して、これに参加するための申請をする所から始めなければならない。

 

「さて、出発の前に、よくぞあの課題を乗り越えたな。そのことに対しまずはおめでとう、と言って置こう。同時に()()()()、ともね」

 

 その上で、課外活動のための試験における成績と本人のステータスやスキル、申請した際のパーティーメンバーの相性等で申請者の中から判定、選抜される。

 

 そして、その性質故か、この場にいる面々は皆、転生者だ。

 

「今更言うまでもなく、この場に集まった者は皆、ある()()()()()()()を持った者達だ。それはステータス面のみに限らず、情報収集能力、連携能力、人脈形成能力も加味した上での物だ。正直、実力的にはAランクの冒険者パーティーとしてすぐにでもやっていける程だ。」

 

 情報収集能力と言われてギクリとしてしまう。

 

 実を言うと俺はカティアに誘ってもらうまでは、その存在を知らなかった。お陰で、申込んだのがギリギリのタイミングになってしまった。

 

「だが、その上で、君たちはこの後こう思うことだろう。『何この無理ゲー』とね」

 

「オイオイ、マジかよ。」

 

 ユーゴーが思わずといった風に話す。

 だがしかし、それは皆少なからず思っていることだ。

 

 この1年で俺達は驚く程強くなった。故にこそ、ここにいる面々は皆理解している。

 

 あの人は、やると言ったら必ずやる、ということを。

 

 あの人、下手に回復魔法も高レベルで使えるためか、そこら辺本当に容赦してくれないのだ。

 

「さて、それでは皆お待ちかね、今回の探索場所の発表です!」

 

 口でドラムロール(どうやってか、滅茶苦茶音がリアル)をしながら、彼は一枚の紙を取り出した。

 

 そこには、こう書かれていた。

 

「「「「「迷宮?」」」」」

 

「That's ritht!そう、今回皆には迷宮(ダンジョン)に行って貰います。」

 

「「「「「ハァ!?」」」」」

 

「イヤイヤ、迷宮って、エルロー大迷宮のことか?あそこはそう簡単に許可は下りないって話だぜ」

 

「第一、ここからじゃあ遠すぎますわ」

 

「そうですねぇ、丸1日かけてもムリですよぅ」

 

「ああ、もちろん皆に行ってもらうのはエルロー大迷宮ではない。まぁ、そこのところも含めて詳しく説明するよ」

 

 斯くして、俺達の迷宮探索は幕を開けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう。この時はまだ、あんなことを知るなんて思いもせずにいた。




今週より、正式に週1投稿とさせていただきます。

毎週日曜日の予定です。
是非読んでね!!
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