初日は順調に進めた。
魔物と言ってもそこまで強いのはいなかったためだ。
時々それなりに広い空間に出ることがあり、そこで待ち構えている魔物はそれなりに強かった。が、少し遠回りになるだけで迂回して避けることはできたし、皆で力を合わせれば倒すのは難しくなかった。
おまけに倒すと宝箱が出てくる。(何か、地面がパかっと開いてそこからせり上がってくる)中身は何かのアイテムとQRコードがプリントされた石板だ。(地味にカラー印刷されている)
そのため、皆それを倒すことには積極的になっていた。
だからこそ、ユーゴーがそれを唱えたことは意外だった。
「折角、そこそこの強敵とやりあえるチャンスなんだ。最悪、一時撤退も視野に入れて、色々試してみようぜ。その方が後々楽になんだろ」
「「「「「えっ」」」」」
「あ、んだよ?何か文句あんのかよ?」
どちらかというと、1人で「ガンガンいこうぜ」とばかりに突撃しそうなイメージがあった俺達にとっては意外だったのだ。
とは言え、別に反対する要素もないので、その方向で行くこととなった。
そして、それが後に功を奏したのだった。
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それは俺たちが交代で仮眠をとっている時起こった。
「オイ、シュン起きろ、起きろって!」
「・・・ン、何だよ、カティア?交代か?」
「違うわ。緊急事態よ」
「・・・・・・何があったんだ?」
どうやら、魔物の襲撃があったらしい。
だが、それ自体はそれ程珍しくはない。通常の課外授業でも休憩中に魔物が襲ってくることは、稀によくあることなのだ。
今回の襲撃はかなり小規模な物のため
問題は、その魔物が
どうも、この系統の魔物は自己増殖機能が極めて高いらしい。
休息中にため、偶々開いていた食料用の
幸いにも、そいつらは中見の食料を貪ることに夢中でまだ、中から出てきては居なかったため、しっかりと封をすれば出てくることはない。
だが、食料は放棄せざるを得ないだろう。
「・・・・・・面目ない」
その時見張り役だった、カティア、フェイ、ディアの二人はすっかり気を落としている。
「まぁ、起きちまったことは仕方ねぇだろ」
「そうですねぇ、それよりも残り2日どうするか考えないと」
そうして、地獄の様なその行程は始まった。
いつ戦闘になってもおかしくない状況で、食料なし。
これは大分精神的にキツイのでは?