「ヨシッ、これで大丈夫だな」
「何が『ヨシッ』だよ!?ふざけんなよ!全然大丈夫じゃないからな!?」
「え~」
「『え~』じゃないよ!全く、上層部の奴らに言い訳するの大変だったんだからな?」
「イヤまぁ、それは悪かったとは思うよ。けどさ、事前に大分ヒントは与えてたと思うんだよ」
これは事実だ。直接ではないにしろ、QRコードにて読み出せる情報にはそれを匂わすことも書いてあった。
「イヤ、お前それにしたって難易度が高すぎるだろ。もう少し初級編からとか、やり方ってものがあるだろう?」
「ん~、まぁ本来ならばそれでも良かったんだけどな。少し事情が変わったんだよ」
「・・・・・・へぇー、そりゃ一体どういう訳で」
「単純な話さ。
「は?別にそこまで言うようなことか?元より魔族は人族よりステータス的に高くなりがちだろう?」
「・・・・・・一兵卒が
「ん?」
「良いか?1人2人優秀な人材がいたって訳じゃない。魔王軍全体として
「は?」
「しかも、軍としてほぼ一枚岩で固まりつつある。そして、それが兵の更なる成長に拍車をかけている状態だ」
「イヤイヤ、ちょっと待て!?何だよソレ、オカシイだろ!?俺が
「1つは白織氏が蜘蛛ん式訓練を己が第十軍のみならず全軍に決行したこと」
「・・・・・・」(゚A゚ )
「1つはとある歌姫がアイドルになっちゃったこと」
「・・・・・・」(゜Д゜)
「1つはとある先導者がそのプロデューサーに、魔王様がスポンサーになっちゃったこと」
「・・・・・・」( ゚д゚)
「1つはとある鬼から大量武器が供給されたこと」
「・・・・・・」( ゚д゚)ハッ!
「1つは・・・・・・」
「イヤイヤ、少し待って!?コレって、つまりあれですか!?大体俺達のせいだったする感じですか!?」
「・・・・・・ウン、まぁそういうこと、なのかな。単純に考えて、特に何もしなければエルフの里で過ごすことになっていたか、死んでいただろうから」
「Oh,No……」
「でも、まぁ分かっただろ?あの子達の成長は急務だ。
「ウン、まぁ」
「それに、そもそもの話だけどさ。あの程度を読み取れない様じゃ、どっちにしろ将来的に困ることになるぜ。」
「?どういうことだ?」
「イヤ、普通に考えてさ。あの子達、権力者の子なんだぜ。政務とかそういうのに支障をきたすだろ?寧ろ、何であの程度もできないんだよ?」
「あー、そこはあいつらの家の事情のせいだな」
「?」
「へぇー、お前でも知らない事ってあるんだな」
そう言って、彼は己の記憶を見せた。
「あー、マジか。あんまりそういうことには踏み入らない様にしていたことが仇になったな」
「まぁ、今後は
「ああ、頼んだぜ、相棒」
その後、暫くして2人はその場を去った。
計画は刻一刻と進んでいく。