あれから、更に1ヶ月。諸々の準備を終えて、いよいよ孤児院を出ることにした。
やはり、それなりにお世話になっただけあり、愛着も結構わいているが、こればかりは仕方ない。
一応、置手紙とせめてものお礼として、大地魔法によって作成した宝石(カッティング済み)をいくつか置いておく。
「今までありがとうございました。」
ぺこりとお辞儀をして、俺は空間魔法にてその場を後にした。
このことが、後に世界中で語り継がれる美談として知れ渡るのは、また別のお話。
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さて、そんな訳で、孤児院を出て自由の身となった訳だが、やることはこれまでとあまり変わらない。
以前話したSPの問題については、先日
今現在は、支配者スキルの安全な破棄方法と、
スキル破棄なら、献上があるって?
NO!NO!NO!
あれは最終手段というだけで、できればやりたくない方法なんだよ。
何故かというと、支配者スキルは魂の深層領域、場合によっては神性領域までもを改変するスキルであるため、これを献上スキルでもって捧げてしまうと、最悪の場合は自我が崩壊することとなるのだ。
流石にそれはまずいので、現在安全な方法を探っているところである。
なお、参考にしているのは
後は、システムの術式解析についてだが、これは以前取得した神性領域拡張スキルの対策だ。これを伸ばすにあたり1つ問題があることが発覚したのだ。
魂の表層領域の圧迫である。
スキルは魂を構築するエネルギーであるMAエネルギーを改変したものであり、支配者スキル等の一部を除いたスキルは、全てその中の表層領域を改変したものである。
この表層領域の一部が、深層領域のさらに奥にある神性領域に変換されることで、神性領域は拡張されるのだ。
そして、それによって表層領域がスキルの拡大に追いつかなくなりつつある。
普通は魔物を始めとした他の生物を殺して、その一部をもらうことで成長していき、補われるのだ。
これが所謂、経験値とLVアップである。
しかし、俺はまだLV1。当然ながら魂のMAエネルギーの総量は変化なしなのだ。
これを暴食術式(俺命名)で得たエネルギーを、MAエネルギーに変換する術式で補おうというわけだ。
幸い、システムの
いや、普通なら難しいだろうが、システムによる思考能力向上系スキルの恩恵で、干渉するならともかく、覗くだけなら難しくないのだ。
伊達に、1度目の転生の際には、学生兼ホワイトハッカーしてないのだ。
案外、システムのセキュリティ自体もガバガバだし。是非もないヨネ。
そんな訳で、本日も張り切っていこう。