悪の組織の戦闘員(バイト)は今日も魔法少女と対峙する 作:戦闘員B
殺気を向ける白魔法少女…改めてホワイトと対峙する僕と猫怪人とブラック戦隊は出方を伺っていた。
「ふっ、新たな魔法少女か…しかし…我らブラック戦隊Gレンジャーが居る限り…この二人には手は出せn…」
そう言ったブラック戦隊の…多分、リーダーは喋ってる途中で空から降って来た光によってジュッ!という音と共に消えた。
「「り、リーダーぁぁぁぁぁ!!」」
残る二人…ブラック戦隊のブラットとブラウンがリーダーのブラック(灰)を見て四つん這いになりながら叫ぶ。
哀れ、リーダーは消し炭にされてしまった…
「ふっはっはっはっ!それで倒したつもりか?魔法少女よ!」
すると魔法少女ホワイトの後ろで起きている土煙の中から、五体満足なリーダーが現れる。
「「り、リーダーぁぁ!」」
残る二人は感涙の涙…のような感じで顔から黒いヘドロを流して喜んでいる。正直…ちょっと気持ち悪い…
「はぁ…茶番みたい…でも…そうやって復活されると厄介ね…」
ホワイトは溜息を吐いて、剣を軽く振るう。
「!…にゃっ!」
猫怪人は何かを察し、僕を自分の元へ引き込む。
引き込まれた僕は自分がついさっきまで居た場所を見る。そこには無数の斬り込まれた跡が出来ていた。
「「「ぐわぁぁぁぁ!!」」」
ブラック戦隊の叫び声を聞きそちらを向くと、そこには黒いヘドロを撒き散らしてバラバラになるブラック戦隊達の姿があった。
ドチャドチャ…という音と共にバラバラになったブラック戦隊はピクリとも動かなくなり…その肉体をヘドロの中へ沈ませていた。
…何故か全員の右腕は親指を立てて沈んでいる。
「これで邪魔なのは片付けたし…後は…貴方達だけね…」
そう言ってホワイトは冷たい目でこちらを見つめながら剣を向ける。
「ガルルルル…!」
猫怪人が唸り声を上げて威嚇する
威嚇と共に、猫怪人は謎の黒いオーラが纏う。それと同時に服が破裂するように破れた。
服が破れると同時に猫怪人の見た目が変わった。
まず、四肢が猫のような姿に変化する。それと同時に胸元と腰が猫の毛に覆われた。瞳は黒目から血のように赤く染まり、口元からは牙が伸び一度噛むだけで重傷を負わせられる程に鋭くなる。
姿を変えた猫怪人は、そのままホワイトに飛びかかった。
「邪魔よ」
ホワイトは剣を無造作に振るう。
しかし猫怪人は空中で身体を捻って何かを躱す。
「…っ!?嘘でしょ…もう対応可能なの…!?」
その姿を見てホワイトは驚いていたが、すぐに剣を構え直し突きの構えを取る。
「シャァァァァ!」
黒いオーラを纏った猫怪人の腕がホワイトを捉え
「はぁっ!」
ホワイトの突きは……猫怪人の腹を貫いた。
「ガルゥ……!」
腹から血を流しつつも猫怪人は腕を振るった。
「ぐぅっ…!?」
猫怪人の腕はホワイトの肩を裂いた。
ホワイトは剣を猫怪人から引き抜きながら、裂かれた肩を抑える。
「フゥ…フゥ…」
猫怪人は腹から血を流しながらその場で横になり浅く呼吸している。
それを見て、僕は喉から込み上げて来る何かをグッと堪えて飲み込む。
「後は…貴方……!」
片方の肩から血を流しながらもこちらへと剣を向けながら歩いて来るホワイト。
「っ…!」
吐きそうになりながらも僕は炎を纏ったままの腕を構える
「いいや、それまでだ。魔法少女」
僕の後ろから聞き覚えのある声がした。その声が響くと同時にホワイトの動きが停止する。
後ろに居た人物はそのまま僕の横を通って魔法少女の前へと出る。
「安心しろ、そこに転がってる魔法少女供は無事だ。そもそもお前達魔法少女というのは変身した時に受けた怪我なんてのは変身を解いてしまえば無くなっちまうからな」
仏頂面でそう言うのは、僕を蹴り飛ばした綺礼だった。
「…っ!動け…動いてよ…!」
ホワイトは必死に体を動かそうと力を入れているが体はピクリとも動かない。
「この空間は俺が支配している。お前が幾ら力を込めようが動きはしねぇよ」
そう言って綺礼は地面を蹴る
「おいお前ら、いつまで潜ってるつもりだ。そろそろ出て来い」
すると地面から黒いヘドロが滲み出るとそのままゴポゴポと泡を立てて溢れ出し、そのまま人の形を取る。
人の形を取った黒いヘドロは黒く輝くと、そこにはバラバラにされたはずのブラック戦隊が跪いていた。
「「「はっ、申し訳ありません」」」
「よぉし、んじゃあ帰るぞ。ほら奥の猫怪人を拾って来い」
そう言って僕は綺礼に蹴り飛ばされる。
ヨロヨロと猫怪人の元へ行くと、血溜まりの中で猫怪人は僕をじっと見ていた。
「なぅ…」
猫怪人は弱々しく僕の腕を掴む。僕は猫怪人を抱き上げて綺礼の元へ歩く。
「よし、回収完了……じゃあな魔法少女。その荒削りな戦い方をしてる限りこっちが負ける事はねぇ」
そう言って綺礼は僕の肩に手を置くと小さく
「亜空間移動」
と呟いた。
それと同時に僕の視界は一瞬紫色に染まり、次の瞬間には説明を受けたラボに居た。
「そんじゃあ猫怪人を渡せ、治療を施す」
そう言ってクイクイと手を動かす
「…分かりました」
僕は猫怪人を手渡した。
ーーーーー
何も出来なかった。
もう少しで仮面の男を攻撃出来たのに
でも、幸い彼女達は守れた…そこは安心出来る。
私は後ろに居る彼女達に目線を移す。
それと同時に、私は変身を解いた。
「…それにしても、仮面の男…一体何者なのかしら…私の友達は…簡単にやられるような相手じゃないし…」
「うぅん…」
ピンクが体を震わせながら起きる
「あれ………仁美さん…?」
「……大丈夫?怪我してない?」
「うん、大丈夫…あの炎…ただ熱いだけで…辛くは無かったから」
そう言ってピンク……悠美は薄く笑った。
私は唇を噛む。
私の友達は……こんな辛い事を経験していたんだと…今、分かった。
でも、私ももう…戦える。
友達の事を助けられる…この力で…必ず…
「仁美さん…顔、怖いよ…?」
そう言われて私はハッとする。
「大丈夫よ…友達が怪我してるのに…何も出来なかったのが悔しいだけだから…」
「仕方ないよ、怪人に…猫怪人に………仮面の人が相手だったから」
《仮面の人》と口に出した時に悠美は…何故か悲しそうな顔をした。
「でも、次は負けないよ!私と…今は気絶しちゃってるけど、真衣と美里と頑張ってあの仮面の人を捕まえるから!」
そう言って悠美は笑う。
その笑顔が、私には無理しているように見えた…
「ねぇ…悠美さん…私実はね…」
「うん?どうかしたの…?」
だから私は…打ち明ける事にする。
…
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