アークナイツRTA『感染者は方舟の仲間と共に』   作:量産型プレイヤー

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少し前に上級エリートタグ単品でやっとイフリータを手に入れることができたので初投稿です。

なので記念にライン生命を曇らせます。


バッドエンド
バッドエンド1‐1「突然変異」


少年が手術台に横たわると拘束され、それを囲う様に手術用ガウンを着たライン生命の医者たちが立っていた。

 

「A-2への手術を開始しろ」

 

部屋に設置されたスピーカーから発せられる声を皮切りに、医者たちは少年の体に切り込みを入れ始める。肉を裂き骨が見えてくると、医者たちは手に持っていた器具を持ち替えた。露出した骨を切断し、切り出した骨を取り除くと、空いたスペースに源石を埋め込み骨と結合させ、切り口を縫いで塞いだ。

 

毎度手術の度に、こうして少量の源石が埋め込まれていたが、彼には異常なペースでそれが行なわれていた。

 

普通の被検体なら、埋め込まれた源石に拒絶反応を起こしてそのうち死亡するか、何度かは耐えて体に源石を蓄え、理性を失って暴れ回るかのどちらかだったが、彼は違った。全部位に源石を埋め込まれても拒絶反応を起こさず、知性を保ち行動することができてしまった。

 

そして何よりも、感染者である彼は自身の体の損傷をすぐさま再生させてしまう特異なアーツを使うことができた。被験者の負荷が大きいため本来週に一度のペースで行なわれていた手術だったが、彼への手術は止まる事無く連日行われた。

 

研究者達は、一つのミスを犯していた。傷が治るなら負荷は軽いと考えていたが、実際の所治るのに数日を要する傷を瞬時に再生させてるために、彼の体にはかなりの負荷がかかっていた。

 

今まで研究者達はが気が付けなかったのは、被検体である少年の化け物じみた精神力によって徹底的に表に出さなかったからである。そんな少年だがやはり人間である為、限界が近づいてきていた。

 

流れ出るアーツのコントロールが徐々に難しくなり、体には常に激痛が走っていた。並みの人間ならば、この日まで耐えることなく発狂していただろう。そうならなかったのは、一人の少女を守ろうとする強い意志だった。

 

 


 

 

彼はライン生命のとある支部に誘拐されていた。そこには彼と同じく誘拐されたか、親に捨てられた子供たちが集められていた。子供をモルモットのように扱う研究者達は、彼を含めた子供全員に手術を行った。激しい痛みに苛まれたが、年長者である数人の子供が、他の子供達の支えようとした。その結果として、彼は生きる希望を捨てずに済んだ。

 

しかし、段々と子供達は手術によって数を減らしていった。全体を支えていた年長者達は、率先して手術を受けて他の子を庇い続け、真っ先に全員死んだ。支えてくれる者はいなくなってしまった。だから彼は考えた。今度は自分が、他の子供を守る番だと。

 

こうして彼は、自分が犠牲になることで、誰かの命を延命させようとした。励まそうとした。しかし結果は、多くの命を救おうとして、自分だけが生き残ってしまった。彼は途方もない無力感に苛まれた。

 

一人残った後、クルビアのライン生命にて出会ったのが

 

 

 

 

「ん?お前が新しく来たって奴か?随分とヒョロそうなやつだな」

 

サルカズの少女イフリータと、リーベリの女性サイレンスだった。

 

最初は少年をイフリータは警戒し、それをサイレンスが宥めていた。サイレンスが居なくなった後、彼は、サイレンスについてイフリータに尋ねると、彼女はまるで自分の事のように意気揚々と話し始めた。どうやらサイレンスや他数人の職員と仲が良いみたいだ。話を聞くほど、イフリータはサイレンス達に愛されていると感じ取ることができ、彼はイフリータ達の関係が輝いて見えた。

 

そして少年は決心した。これはチャンスだ。あの時は多くを救おうとしたから失敗した。なら今度は、自分と同じ被検体であるイフリータ一人を救えばいい。彼女が無事なら、サイレンス達も喜ぶだろう。

 

イフリータと会話中に現れた所長に連れられて廊下に出た際、彼は賭けに出た。ベッドするのは勿論自身の命、報酬は彼女達の平穏。自身の肉体再生を利用し、安全な手術を見つけ出す方が良いという旨を伝えた。結果として、彼はその賭けに勝つことが出来た。

 

こうして彼は、ライン生命の闇の側面である、手術という名の残酷な実験をその身一つで受け止めた。

 

※そして身体に限界が訪れた時、彼の未来は大きく二つに別れた。

 

 

 

 

「所長大変です!被検体A-2のアーツが暴走しています!このままでは危険な状態です!」

 

「今すぐに鎮静剤を投与しろ!何としても被検体の暴走化を止めるんだ!」

 

「了解!鎮静剤投与急げ!」

 

慌ただしく用意された鎮静剤は、少年に間違いなく投与されたが、暴走が収まることはなく。

 

「...まずいな。直ちに手術を中止、医者は退避しろ」

 

部屋に取り付けられたスピーカーから流れる所長の命令どうり、すぐさま医者たちは部屋を後にして、扉を閉鎖した。

 

 

※本来なら、爆発に乗じてライン生命の施設外へと脱出することが出来た。しかしここでの彼は

 

 

 

 

その直後、少年が残された部屋は大きな爆発を起こし、閉鎖していた扉を吹き飛ばした。

 

部屋の中に残された少年は、手術台から落ちて倒れていた。

 

意識を失っている少年をよそに、その体には変化が訪れていた。

 

制御不能となったアーツにより、体内に埋め込まれた源石が急速に成長し始めた。

 

 

※鳥籠から逃れることができず、身体を這い廻る病が抑えきれず、徐々にその肉体を異形へと変化し始めた。

 

 

 

ぽつぽつと肌の表面から生えだした結晶は、やがて少年の身を包み込むように広がっていく。成長が止まると少年の意思とは関係なく倒れていた身体を起こし、立ちあがった。左腕と脚は肥大化し、腕は棍棒のようになっていた。、

 

『ソレ』は歩み始めた。それは少年としてではなく、無残な化け物として。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

施設全体に警報が鳴り響く。

 

『緊急事態発生、緊急事態発生。非戦闘員は避難してください』

 

「ライン生命警備課鎮圧隊、AからE部隊は直ちに脱走者を鎮圧しろ」

 

メインルームのモニターから見ていた所長は、すぐさま指示を出した。

 

「最悪殺してしまってもいい。もはやああなっては再収容しても使い物にならないだろう」

 

マイクが切られると、鎮圧部隊はA-2を鎮圧又は始末する為に動いた。

 

 

 

 

 

「こちらC01、対象を確認、エンゲージ!」

 

いち早く駆け付けたC部隊が、最初に交戦し始めた。

C

「C01から07はボウガンで援護、C08から10は突撃」

 

射線を遮らないように『ソレ』に突撃する隊員を、後方からボウガンで援護射撃をしたC部隊。決して少なくない数の脱走者を、今回のように始末していたC部隊だったが、今回は相手が悪かった。

 

何度も源石の投与から耐えぬいた『ソレ』は、肥大化し源石で覆われた左腕を盾にしてボウガンから一斉掃射された矢を防ぎ、近づいて来た三人を殴り殺した。

 

「何!?こちらC01、C08からC10がやられた!」

 

「くそっ!死にやがれバケモンがぁぁぁっ!」

 

「おい05!無暗に突っ込むんじゃない!」

 

焦った隊員C05がボウガンを片手に、空いているもう片方に剣を構え突っ込み、

 

グシャァッ!

 

一瞬でその上半身をミンチにされた。

 

「後退しながら打ちまくれ!源石を纏っていない部分を狙うんだ!」

 

近接戦闘では危険と判断したC01は、すぐさま下がり距離を置きながら攻撃を続けようとした。『ソレ』は先ほどのように左腕で防いでいたが

 

 

「おい、あいつ突っ込んできてないk」

 

『ソレ』から一番近くにいた隊員が、高速で近づいてくるのに対応しきれず、纏めて薙ぎ払われた。

 

「マズイマズイマズイ!?こちらC01、既に七名やられた!早く!早く来てくれ!」

 

「ヒィッ!?嫌だ、やめr」

 

「死にたくない!死にたくn」

 

他の部隊に連絡を取った間、残りは隊長恪の隊員1人となった。

 

最後に無線機から聞こえたのは、何かが潰れる音だった。




次回でこのお話は終わる予定。熱が入ったんで次はすぐ出せる気がする。

シージコラボの協力プレイ意外とワイワイ楽しめる感じでもっと早くやればよかった(小並感)フレンドの方とかと一緒にやりたかったなと後悔中。

最近シリアスもどきばっかり書いてて、ほんへRTAが全く進んでおりません。本編開始までどれだけ時間かかるんですかねこの小説。

活動報告でアイデアは常時募集しているので、よろしければそちらに何か書いてくれると嬉しいゾ。

(票数)どちらが、上かな?

  • RTA実況を一気に進めろ
  • 曇らせろ(今までどうり)
  • 番外編でH、しよう!(錯乱)
  • コーヒー必須な話を書け
  • 真銀斬を撃てテンニンカ
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