アークナイツRTA『感染者は方舟の仲間と共に』   作:量産型プレイヤー

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オレサマは、無力だ。


少女の支えは消えた

施設の人間は、サイレンス達以外はみんな嫌いだ。

 

他の白衣の奴らはみんな、誰一人としてオレサマを人として見ていない。患者の奴らもオレサマの角を見て毛嫌いしてきやがる。

 

こんな施設の一番偉い白衣ヤローが変わったらしい。新しい白衣ヤローは、いつもニヤニヤしていやがって気持ちわりー、おまけにオレサマをちゃん付けで呼んできやがる、サイレンスも苦手そうだ。

 

そんな白衣ヤローが来て暫く経ったあの日、オレサマとサイレンスが部屋で話している時にあいつと初めて会った。

 

「ん?お前が新しく来たって奴か?随分とヒョロそうなやつだな」

 

サイレンスから新しい奴が来ると聞いていたが、オレサマが想像しているよりもだいぶ弱っちそうだった。

 

「初対面の人に失礼よ、イフリータ。こんにちは、私はサイレンス。この子の主治医を担当しているわ。ほら、イフリータも彼に挨拶しなさい」

 

「わかったわかった、おいお前!オレサマはイフリータだ!このオレサマが名乗ってやったんだ、お前も名乗れ!」

 

どうせ聞いたって、仲良くなんねーし直ぐに居なくなるだろうと、雑に挨拶をしてしまったからサイレンスに怒られちまった。

 

「こんにちはイフリータ!俺はロストって言うんだ、よろしくね!」

 

...あいつはオレサマの角を認識してなお、元気に挨拶してきやがった。

 

「おいロスト!オレサマが先にこの部屋住んでたんだから、後から来たお前はオレ様の命令には絶対に従えよな?」

 

そんなあいつに少しむかついたから、オレサマはあいつに無茶苦茶な事を言ってやった。これを言えば大体の奴らは文句を言うか、嫌々従おうとするが...

 

「別にいいよー!」

 

あっさりとあいつは返事しやがった。

 

「お!お前は随分素直でいいやつだな!気にいった!今日からおれの下僕だな!」

 

流石にこれだけ言えば、あいつも何か反抗してくると思ったが...

 

「そんなことないですよ。彼女ぐらいの年齢ならこれぐらいわがままなほうがが丁度いいと思うんですけど?」

 

保護者みたいな事を言いだしやがった!

 

「!?…そんなことを言ってくれたのは貴方が初めてね。これからイフリータと仲良くしてくれる?」

 

「サイレンス!こいつじゃなくて、オレサマが仲良くしてやるんだぞ!」

 

オレサマが先にここに居たんだ。あいつじゃなくて、オレサマがあいつに仲良くしてやってやる側なんだ!

 

「うふふ、そうね、ロストと仲良くしてあげてね」

 

「あったりまえだろ?なんたってこのイフリータ様が直々に仲良くしてやるんだ、感謝しろよ?」

 

そうだ、オレサマは一番強いんだ

 

「そろそろ他の仕事の時間ね…またね、イフリータ、ロスト」

 

そう言ってサイレンスが、部屋から出ていった。

 

するとあいつが、サイレンスについて聞いてきやがった。まあ?寛大な心を持っているこのオレサマは、あいつに特別に教えてやった。

 

「なんだお前、サイレンスのことが気になるのか?しょうがねえなぁ、オレサマの下僕のせっかくのお願いだ、特別に教えてやるよ」

 

 

 

オレサマお話中...

 

 

 

「・・・・・・つー訳でサイレンスは他の白衣どもとはちげーんだ、分かったか?」

 

オレサマは、サイレンスが他のやつとは違うことを話してやった。勿論サイレンス以外にも、サリアやフィリオプシス、マゼランにメイヤーの事も話した。

 

こうして喋ってみると、オレサマがサイレンス達以外とここまで話すのは初めてだと思った。こいつも他のやつと違うのか?

 

そう考えてるうちに、扉が開いた...

 

「やあ!君が新しく来たロスト君だねぇ?私はここの所長のアルバートだ!君の治療を担当するからよろしく頼むよ!」

 

いつもニヤニヤしてる新しい白衣ヤローがいた。

 

「早速で悪いんだけどね!今日から治療することになってるから、さっさく移動しようか!」

 

「おいテメェ!ロストに変な事するんじゃないだろうな!」

 

あの白衣ヤローのことだ、ここでオレサマが脅してやらないと、こいつに変なことをするに決まってる。

 

「どうしたんだいイフリータちゃん?僕はただ治療するだけだよ?別に変なことをしようとしているつもりはないよ?」

 

「うるせえ!そう言ってオレサマにいつも痛いことしただろ!それをこいつにもするつもりか!」

 

こいつも前の奴と何も変わらなかった。俺の体に痛いことしてくるやつを信用なんかできねぇ!

 

「おいおい、そんなに怒ることはないだろ?」

 

「こいつはオレサマの下僕なんだ!好き勝手なことはさせねえぞ!」

 

オレサマは強いんだ、こんな奴にあいつを好き勝手させてたまるか

 

オレサマが張り切っていいると、あいつが止めに来た。

 

「あの人はただ治療しに来ただけだろうし、イフリータのおかげで変なことはしないよ!」

 

「そうそう、おかげで変なことする気無くなったったよ!」

 

「やっぱり変なことする気だったんだな!言っといて正解だったぜ!」

 

脅しておいて正解だったぜ。これであいつにもオレサマの強さが伝わっただろう。

 

「そうゆうことだから、行こうかロスト君!」

 

そう言って白衣ヤローは、あいつを連れて部屋から出ようとした。

 

その時あいつが

 

「無事に戻ってくるから安心して」

 

って言って来た。だからオレサマは

 

「わかったよ…じゃあなロスト!また後でな!」

 

そう言い返してやった。

 

あいつが部屋を出る時の表情が、何故か決意に満ちていたのにオレサマは気が付かなかった。

 

 

 

 

 

 

それからしばらくして、あいつが帰って来た。

 

そしてあいつが何かされていないか聞く。どうやら何もされてないみたいだ。

 

少しほっとしていると、あいつがお礼をしたいと行ってきた。

 

「お礼!?ま、まあオレサマは偉いからな、特別に受け取ってやるよ」

 

他のやつから何かお礼をされるのが初めてだったオレサマは、少しワクワクしていた。

 

だからあいつが

 

「うわっ!?なな、なにすんだよ!」

 

いきなりハグをしてきたことに驚いてしまった。

 

そんでもって、少しハグしたと思っていたらあいつは!、オレサマを抱きしめながら頭をなでてきやがった!しかもこいつ!妙に手馴れていやがる!

 

「ひゃっ!?!?ああ、あ、頭なでるのやめろぉ!」

 

そう言うとあいつは、少し撫でてきた後離れてしまった。

 

「あっ」

 

離れてあいつは、飯を食って寝ようと言ってきた。

 

「そ、そうだな!…意外とこいつになでられるの…悪くねぇな...

 

 

始めは嫌だったが、いざ止められてしまうと何故か、名残惜しく感じた。

 

その後は、いつものクソマジー飯を食って寝た。飯を食う時に文句を言っていたら、あいつが無理矢理口に運んできたのに驚いたが、なぜか悪い気がしない。寝るときに何も掛けないと寒そうだったから、先にぐっすり寝ているあいつに毛布を掛けてやってから、オレサマは寝た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数日経ったある日、オレサマは夢を見た。いつも見る夢だ。

 

 

全てが白だ。

 

頭の上の空も足元の地面も目の届く範囲は全て白で染まっている。

 

真っ白で、静かで、空には何もない。

 

ただ炎だけがゆらゆらと燃えている。

 

ある時から静かに夢を侵食し、夢から覚めたら溶けて無くなる。

 

『ここはどこだ?』

 

誰も答えない。

 

『どうしてここにいるんだ?』

 

誰も答えない。

 

『どうやらればここから出られる?』

 

誰も答えない。

 

『…』

 

自分以外には誰もいない。

 

自分以外には何もない。

 

そして。

 

全ての困惑はただ一つだけ――。

 

『お前…何なんだ?』

 

そう問うと、目の前の奴が襲って来る。

 

そしてオレサマが苦しむ。

 

そんな時、誰かが後ろから抱きしめてくれた事を感じて目が覚める。

 

 

「...またあの夢か...」

 

そう、最後以外はいつもの夢だ。

 

意識がハッキリしてきたオレサマは、あることに気が付いた。

 

オレサマは、

 

 

ロストに後ろから抱き着かれながら一緒に寝ていた。

 

「ッ!!」

 

思わずあいつをたたき起こしてしまったが、オレサマは悪くないだろう。

 

「おっおお、おいっ!何でオレサマに抱き着いていたんだ!」

 

あいつが言うには、オレサマがうなされていたから、同じ様な子にやってあげた事をやったらしい

 

そう言ったあいつの体は、少し火傷を負っていた。

 

 

 

 

その日を境に、オレサマはあいつと、いや、ロストと仲良くなった。

 

ロストは、オレサマが何かを達成できたりするごとに頭を撫でたり、ハグをしてきた。

 

悪夢をあの夢を見た時も、あいつと寝ると恐怖しなくなったから、それ以降はロストに抱き着いて一緒に寝ている。

 

あいつは前までは下僕だったが、今では相棒だ。

 

 

 

こうして暫く経って...オレサマとロストの部屋が豪華になった。

 

今まで布団だけだった部屋が一変して、机や本棚が追加された。

 

そうして喜んでいると、少し前に帰って来たマゼランとメイヤーの二人が部屋に入ってきた。どうやら前に来た時に会えなかったロストに会いに来たらしい。

 

ロストにマゼランとメイヤーが、挨拶と一緒に頭を撫でられているのを見ていると、何故かオレサマの胸が痛かった。

 

「あっ!二人共、ロストにあんまりべたべたするな!こいつはオレ様の相棒なんだぞ!」

 

謎の痛みに耐えられなかったオレサマは二人からロストを引き離してしまった。

 

 

謎の痛みの正体はわからいまま。また暫く経った...

 

 

朝、オレサマはサイレンスにお願いがあった。

 

「なあサイレンス、せっかくロストと仲良くなってよ?あいつだけサイレンスの作ったアクセサリーを持ってないのはなんか仲間外れ嫌だからよぉ...そっその、お願いだサイレンス!あいつにも作ってやってくれねーか?」

 

この羽のアクセサリーは、サイレンスが仲の良い人にしか渡さないものだ。今の所ロスト以外はみんな持っていて、仲間外れなのが嫌だった。

 

「そうね、イフリータからのお願いだし、私もそろそろプレゼントしようと思っていたところよ」

 

「!?ほんとか?サンキューサイレンス!」

 

「彼が戻ってきたら、一緒に渡しましょう?」

 

いつもお礼ばかりされてきたオレサマが、初めてロストにするお礼だと考えると、興奮が止まらなかった。

 

今すぐにでも渡しに行きたいが、生憎今日ロストは珍しく、いつもより早い時間に行ってしまった。

 

止まらない興奮を何とか抑えながら、サイレンスと一緒に、ロストが戻って来るのを待った。

 

そして...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロストは、戻ってこなかった。




深夜テンションでハイになって一日で書いたので初投稿です。

深夜テンション故に、文として成り立っていない所さん!?が沢山あるかも知れないゾ。

後1か、2くらいこんな感じが続くので、気合!入れて!書きます!(比叡並感)

ブルーアーカイブの小説書きたくなっちゃうよやばいやばい。タイトルは迫真!ブルーアーカイブ部!教師の裏技!って感じですかねぇ?そんなことしたら、作者の頭お菓子なるので考え中です。

ロスト君のプロフィールは...

  • (需要)ありますねぇ!
  • (需要)ないです
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