アニガサキ!-PASTEL COLLARS- 外伝 Episode of ランジュ 作:海色 桜斗
結……婚は無理ですか。
付きあ……うのも駄目ですか。
じゃあ、一生応援させてくれ!えっ、それは良いって?
やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!(CV:島崎信長)
はい、クソッタレな茶番失礼致しました……というわけで連投2回目で御座います。
連投は此処まで。この後少し期間を空けての1章最終話投稿まで持っていけると思います。そうです、ランジュが来るのは1章の最終話です。
それより先に例のヤバい奴らが登場しますよ、お楽しみに。
某日・生徒会室にて。
「――虹ヶ咲学園普通科2年、舘結子さん」
「はい」
栞子の呼びかけに背筋を正して返答をする一人の女子生徒。そう彼女こそが、高咲侑が自身の代理人として同好会に急遽配置していった、助っ人である。
「幼少期から剣道を習っていて、その腕は優秀。ですが、この虹ヶ咲へは部活動推薦ではなく一般選抜。貴女程の実力であるならば、部活動推薦こそ適正・・・・・・それは何故ですか?」
学年的に上の先輩であっても、疑わしき部分は怯まずに徹底的に洗う。それが現生徒会副会長・三船栞子という少女。学園生徒の適正が何であるかを見抜く力を持ち、それが十全に生かせる場を生徒会長である中川菜々と協力し用意する。それが彼女の仕事だ。
「・・・・・・それは、言わなくちゃいけないのかな?」
「普段は強要はしないのですがね。貴女は侑さんの代わりに我が部の重要人物を務めますので」
「あの人のサポーターとして、出来る限りの不穏な要素は残したくないのです」
以前に生徒会長である中川菜々・・・・・・優木せつ菜が生徒会長であることに異議を唱え生徒会長を選び直す選挙戦において様々な戦略でせつ菜を追い詰めようとするも失敗し、選挙でも大敗を期した(※栞子の章は後程公開予定)。
その後、こうやって再び立ち直るまでに世話をかけた高咲侑と上原歩夢。彼女らの不利益につながる事を部内に招くのは正しくその恩を仇で返す行為。故に彼女は、事実上少しでも不透明な要素は同好会内に入れたくはなかったのだ。
「そんなに大したことじゃないけど。中学校3年生の時に偶々スクールアイドルに魅せられて」
「でも、私のガチガチの身体じゃアイドルには向かない。だからサポートに回れる所を探してた」
「虹ヶ咲に来たのは、此処は自由な校風で人気と聞いたから他の学校にはない選択が出来ると思っただけ。入学方法を部活動による推薦じゃなくて一般にしたのも剣道以外に興味が出来たから」
一方の彼女も栞子の剣幕に全く押されもせずに淡々と話し続けた。因みにこの時、生徒会室の中では生徒会長である中川菜々も作業を黙々と進めていたが、二人の間に漂う空気が尋常なものではない為、あわあわしながら事の顛末を見守っていた。
「後はまぁ、スクールアイドルフェスティバルで侑の存在を知って・・・・・・後は御察しかな」
「それで友達でもあった侑さんに掛け合ったところ、今回の役割を提案された、と?」
「うん、そんな感じ。ね、至って普通だったでしょ?」
そのまま両者は真っ向から睨み合う。もしや先程のものよりも熾烈な争いが起こる前触れなのだろうか・・・・・・そう心配した菜々ではあったが。
「・・・・・・分かりました。取り敢えずは特に気になる点は他にありませんし、お開きにしましょう」
「はぁぁ~・・・・・・良かったぁぁ~」
栞子が口にした尋問終了の言葉を受けて、何故か後ろにいた菜々がへなへなとその場に崩れ落ちる。なお、結子の方は席に着いたまま軽く肩を落とした程度だ。これではどちらが尋問を受けていたんだろうと誤解されたとしても何もおかしくはない。
「少々気を張り過ぎたかもしれませんね。菜々さん、お茶をお願いします」
「えっ、あっ、はい!・・・・・・って、あの~、一応私がここの生徒会長なんですケド?」
「まさか、お茶でも淹れるのに失敗して得体の知れない何かになる、なんてことはないですよね?」
「はっ、はいぃ・・・・・・!」
ニッコリと笑って菜々にお茶淹れをお願いする栞子。これはただ単にもしも生徒会室に自分以外がいなかった際にお茶汲みぐらいはで出来るように栞子が菜々に練習させているだけの話。だが、先刻の栞子の姿がまだ脳裏に残っているようで、会長の菜々は終始ガクブルしていた。
また、もう一つの意味合いとして含まれているのが、菜々の料理への感覚が独創的である事。その凄まじい感覚の異常さは、あの彼方でさえもさらっと毒舌を飛ばすくらいの呆れ様。まさか、『鋼鉄の生徒会長』とも呼ばれる彼女が唯一弱点とするのがそれとは誰も思うまい。
「さて、舘さん。今日から我が部の助っ人として加入されるわけですが、方針はお決まりですか?」
「方針かぁ・・・・・・あんまり詳しくないから、特にこれと言って」
「そうですか。では、侑さんが部員全員の情報を網羅したノートがあるので、後程、部室に顔を出した時にでも目を通してみて下さい。幾らか参考になるはずです」
先の問答の時とは一変して、多少柔らかめな喋り方になっている栞子。厳しく言う時もあれば優しく窘めたり助言を行う。これらが完璧に出来ているからこそ、同じく『鋼鉄の副会長』として彼女が生徒会に君臨し、多くの生徒から信頼を得ている証だった。
「それにしても噂で聞いてはいたけど、いざ本物と向かい合うと大違いだね、三船さん」
「ふふ、栞子で構いませんよ。私はただ、あの人に受けた恩を返しているだけですから」
「じゃあ、栞子ちゃんが副会長になったのもその恩を返す為?」
「この座にいることが出来るのは・・・・・・寧ろあの人のお陰、ですね」
そう言って栞子は彼女から視線を外し、窓辺から見える外の喧騒に目を向ける。しかし、その瞳はそれらを捉えていたのではなく、もっと遠くの何かに思いを馳せる様な、そんな感じだった。
「だからこの仕事を全力でやり遂げているのも、あの人への恩返しなのです」
「お、お茶がはいりましたよー。ダイジョウブデスヨ、ナンノヘンテツモナイソチャデスヨ・・・・・・」
「はい、ありがとうございます、会長」
そんな話を栞子から来ている途中で、若干緊張した面持ちの菜々がお洒落なトレイに汲んだお茶を入れた湯呑を置いて持ってきた。栞子はそれを何の躊躇いもせずに受け取り、一口飲んでから笑って感謝の言葉を述べる。それを聞いた菜々は安堵の息を吐き、またしてもへなへなと床に崩れ落ちた。
「あはは・・・・・・菜々ちゃんもお疲れ様」
「ゔゔっ~ほんとですよぉ~。私、私生徒会長なのに゛ぃ~・・・・・・!」
応接間のテーブルの上に突っ伏して泣きじゃくる菜々。それを見かねて、よしよしと菜々を宥める結子。同好会名誉部長の引継ぎや経歴問答等で他の同好会メンバーよりはこの二人と自然な流れで仲良くなることは出来た。思えばその時から既にこの形式図は決まっていたようだ。
「会長だからと言って優遇されるようでは、旧式の縦社会を良しと認めるようなものです」
「この国では近代になってから、人選を阻害する極めて非効率的なその手法が長年に渡ってのさばって来ました。彼の文化からの脱出、それが今を生きる若い社会人達の命題であると言えます」
「それに、我が校の理念は『
清々しい程に丁寧な説明で栞子が理由を述べる。生真面目を絵に描いたが如くな彼女の性格がしっかりと現れている・・・・・・そんな一場面であった。
「私達とは生徒会や役職の引継ぎ絡みで何度かお会いして仲は深まりました、ですが・・・・・・」
「うん、問題は他のメンバーとの交流・・・・・・だよねぇ」
「はい、その通りです」
すると、結子と栞子のやり取りを黙って聞いていた菜々が頭に?マークを浮かべて質問をした。
「えっ?でも、結子さんはもう既に他メンバーともお知り合いになっているのでは?」
「それは当然ですね、代理でも同好会を預かる者としては必要最低限の事でもあります」
「ですが、侑さんの作り上げた強く固い絆と比べればまだまだ小さな一歩。そうですよね?」
菜々の問いを軽く弾いて、私が何を言いたいか分かっていますよね、と言わんばかりに結子に問いをぶつけてくる栞子。結子は少し申し訳ないと思いつつもそれに答えた。
「あはは・・・・・・かたじけない」
「別に構いませんよ。一朝一日の交流では仲良くなるにも限度があるでしょうから」
「なので、本日の業務に移る前に、すぐにでも仲良くなれそうな方達から話し合ってみましょうか」
「・・・・・・お、お疲れ様でーす」
「あ、お疲れ様、結子ちゃん」
「おっ、ゆいゆいじゃん!おっす、おっす~!」
「結ちゃんお疲れ~」
「お疲れ様です・・・・・・先輩」
「我々にはまだ別の業務が残っていますので、終わり次第其方へ向かいますね」と栞子に言われて中庭に出向いた結子を待っていたのは歩夢、愛、エマ、かすみの4人だった。結子が緊張気味に話しかけると歩夢、愛、エマは普段通りの明るさですぐに歓迎してくれた。しかし、かすみだけがふくれっ面で此方に中々視線を合わせてくれず、そっぽを向いたままのテンションが低い挨拶を返されてしまう。
「おやおや~どうしたぁ、かすかすぅ!何時もの可愛いかすかすは何処に行ったぁ~?」
「かすかすじゃなくてかすみんですぅ!しお子に呼び出されたから何かと思えば・・・・・・いいですか、私は絶っっっっっっ対に侑先輩以外は認めませんからねっ、べーだ!」
歩夢や侑と出会う前に生徒会長の菜々の手によって旧『スクールアイドル同好会』の部室が『ワンダーフォーゲル部』の部室に代わっていた時に菜々に向けた顔と同じ顔でエマの後ろに隠れながら、結子を睨み続けるかすみ。その姿はお気に入りの主が何らかの原因で帰らぬ人となった時、不憫に思った隣の住人が引き取ったが、古い主が忘れられず新しい主に不満タラタラで吠えまくっている犬のように思えた。
「ご、ごめんね、結ちゃん。かすみちゃん、今はこうだけどいつもはとってもいい子なんだよ?」
「い、いえ、気にしないでください。えっと・・・・・・」
「私のことはエマ、でいいよ」
「分かりました、エマさん。取り敢えず2か月間、よろしくお願いします」
「うんっ、こちらこそよろしくね!」
結子は話している最中にずっと何かこうマイナスイオンに包まれているような感じを覚えていた。全てを包み込む大自然の如きオーラ。言葉を交わした後の流れるようなハグ。あっ、今私、天然のアルプス山脈に包み込まれてるぅ~!(結子、心の声)
「流石エマっち、もう陥落させちゃったかぁ」
「カンラク?そんなに偉そうだったかな、私?」
「あっはっは!エマっち、それは貫禄だよぉ!ぷっ、あははははははは!!」
エマに抱擁された結子の様子を見に来た愛がエマお得意の天然ボケに大爆笑している。結子はその光景を目の当たりにして「えっ、何でこの人今、大爆笑してんだろう」と頭に大量の?マークを浮かべていた。
「エ、エマさん。そろそろ話してあげないと何処にも移動できないよ?」
「あはは、そうだね。じゃあ結ちゃん、何処に行こうか?」
「ほっ、ふっ、よっ・・・・・・と!」
「「「「「きゃーーーーーっ、愛せんぱーーーい!!」」」」」
結子一行は最初に体育館を訪れた。すると、ちょうど練習試合をしていたバスケ部から愛が呼び出され、御覧の状況。正式なバスケ部員である生徒の猛攻を飄々と受け流し、ボールを一回も取られることなく、ボールを相手のゴールにシュゥゥゥーッ!超、エキサイティン!!それを遠くで見ていた女性陣から黄色い声が上がっていた。
「はぁー・・・・・・すっごいなぁ」
「えっへへー、でしょでしょ?愛さんに勝てない相手はいない、愛だけにっ!」
「「「「「きゃぁぁぁぁぁぁっ!!」」」」」
「えぇー・・・・・・」
同級生の宮下愛という少女が凄く女子に人気だということが分かった。いや、正確には女子だけではない。その場を偶々通りかかった体を装った男子達も、愛の姿には密かに釘付けにされていた。
「さぁさぁ、他に対戦相手はー・・・・・・って、おおっ!」
如何やら動き足りなかったようで対戦相手を求めて体育館中を見回していた愛が突然誰かを発見したようで一目散に其方に駆け出して行った。結子たちがその方向を見るとそこには。
「ねぇねぇ、ナナセっちナナセっち~!」
「あらっ、誰かと思えば愛じゃない。どしたの、もしかして対戦相手募集中?」
「おおっ、流石はナナセっち、エスパーだね!」
「ま、何となくそんな感じがしたのよ。で、何で勝負する?」
愛と同じくらいの背をした金髪に赤いメッシュを付けた傍目から見ても中々刺激的な格好をしている女子生徒(一応制服なのだが、態と着崩しているのだろうか)と何やら親しげに話していた。
「愛ちゃん、その子知り合いなの?」
「うん?そうだよ、ナナセっちは何たってこの愛さんと互角にやれる強者だからね」
「別に愛と対戦する為だけに強くなった訳でもないんだけどね。私は奈々瀬、片桐奈々瀬よ」
「よろしく奈々瀬ちゃん。私はエマ、エマ・ヴェルデだよ」
「え、えっと、上原歩夢、です」
「かすみんはかすみんですよぉ~♪」
「舘結子です、よろしく」
片桐奈々瀬という少女と軽く自己紹介をして、それが終わると早速愛と奈々瀬が何で勝負をするかで相談し始める。すると、一人の男子生徒がその現場を見て、声を上げた。
「あっ、な、何て事だ!?あそこにいるのは、もしかしてあの有名な片桐奈々瀬じゃないか!?」
「本当だ・・・・・・・虹ヶ咲学園一のビッチで有名な片桐奈々瀬だ・・・・・・!」
「おいおい、嘘だろ!?そこに愛ちゃんも行ったことで、我が校のトップギャル2人が一堂に会しちまった・・・・・・!」
「大変だぁ、時代は正に大ギャルビッチ時代だぁぁぁぁぁぁ!!」
男子生徒の言葉を皮切りに、次々と見物人として集まっていた男子生徒が周囲に群がってきた。
「!?(えっ、校内で堂々とそう言う言葉を使っちゃっていいの?)」
「???ねぇ、ナナセっち。あの子たちの言ってる『ぎゃるびっち』って一体どういう意味・・・・・・?」
「ええっ、あっ、う~ん・・・・・・あ、愛は~知らなくていい、と思うわよ?」
男子生徒の一部の発言に聞いたことのない単語が混じっていて気になったのか愛が奈々瀬をそう問い詰めていた。しかし、肝心の奈々瀬はその言葉の意味する事を如何やらよく知っているようで、額に汗を浮かべながら必死に誤魔化してその場をやり過ごそうとしていた。
「何かよくわからないけど、騒がしくなってきちゃったね???」
「あの~、かすみんは早くここから立ち去りたいんですが~・・・・・・」
「そ、そうだね。取り敢えず避難しよっか、愛ちゃん・・・・・・と片桐さん!」
体育館から脱出する準備をすぐに整えた一行は、愛と奈々瀬という女子生徒に向かって歩夢が呼び掛けた。すると、向こうも此方の動きを察知し、彼等は一先ず混乱状態になった体育館を後にした。全く、意味が分からないよ。
「ナナセっち、ここまで来れば安全かな・・・・・・!」
「多分だけど、私と愛が一緒にいる分、それも時間の問題よ」
「ゔえ゛ぇぇぇぇぇ~っ、かすみんもう走れないですぅ~!」
愛と奈々瀬が息を全く切らしていない状態でそんな会話を始めるも、かすみと歩夢は少し走り疲れているようだった。
「エマさんは何ともないんですね?」
「えっへん、伊達に山育ちじゃないからね。体力には自信があるんだよ!」
「(息を切らしてないのは私も一緒だけど・・・・・・・へぇそっか、エマさん山育ちなんだ)」
天然のアルプスが付いているというのに、エマがなかなか軽快な走りをしていたので結子は驚いた。成程成程、山は山で育つんだね。今はっきりと分かりました。
「取り敢えず、何処か避難できる場所ないかなぁ?」
「此処は部室棟みたいね・・・・・・あ、じゃあウチの部室に来てみない?」
一時的に身を隠せるところを探していると、奈々瀬が自分が所属している部活の部室に入ってやり過ごさないかと提案してくる。それを聞いて、初耳だった愛は首を傾げた。
「うぇ?ナナセっちって何か部活やってたっけ?」
「一応、部活と言う体ではあるんだけどね。正直、目標が不明瞭すぎる部活なのよ」
「へぇ~、何それ何それ!愛さん、行って見たーい!!」
「ええっと、今の説明の何処に行きたくなる要素があったのか逆に教えてほしいのだわ・・・・・・」
愛の興味津々の態度に若干引き気味の奈々瀬ではあったが、直ぐ近くの廊下から「こっちに行ったぞー」という声が響いてきたので止む無く、その場にいた全員を引き連れて部室棟の一角ある部屋の扉を開け放ち、中に入った。・・・・・・その数秒後には先程まで彼女達がいた空間内にドヤドヤと大勢の人間が集まってくる音が聞こえていた。ふぅ・・・・・・取り敢えずは一件落着、かな?
「何とか戻ってこれたわね・・・・・・何で毎回こうなるのよ、ホントに」
「お、奈々瀬・・・・・・と、後ろの人達は誰だ?」
「あぁ、淳。私の友達よ、友達。勿論、アンタ達に迷惑はかけないわよ?」
部屋に入ると、中には私達以外に6人の生徒がいて、その内の一人・・・・・・黒縁の眼鏡をしたガタイのいい男子生徒が此方に話しかけてきた。そして、それに倣うように他の生徒たちが一斉に顔を上げ、此方を向いた。
「奈々瀬さん、おかえりなさ・・・・・・って、あばばばばばば、愛しゃん!?」
「んー?今日は何だか凄く賑やかなんだな。奈々瀬ちゃんのお友達?」
「今日は何だか来客が多いですねぇ・・・・・・・はっ、これはもしかして夜は食べ放題ですか!?」
「お客様でしょうか?では、今日届いた特別な茶葉で文乃がお茶をお淹れ致しますね、ふんすっ」
「・・・・・・あれ、愛さん達、どうしたの?」
其々から様々な反応が帰ってくる中、部室の奥のデスクトップPCの前で作業していた人物がすっと立ち上がった。その姿を見て、愛は驚きの声を上げる。
「あれっ、りなりーじゃん!そういうりなりーこそ、どったの?」
そう、その人物は結子達と同じ『スクールアイドル同好会』に所属していて、今は部室内で練習が始まるまで待機しているはずの天王寺璃奈だった。
同時に1章の登場人物まとめも置いておきます。
……良かったら見てね。