戦姫絶唱シンフォギアXDU -孤独な影と運命に捧ぐ鎮魂歌-     作:ヒモトラマンロープ・ダーク

7 / 7

 トリガー…ついにお披露目(今更)

 ティガをいいかんじにリスペクトしてるデザインで先輩方の力をお借りしないとは思い切りましたねぇ。7月が楽しみです。


 そして、ULTRAMANの最新話の感想

 …べ、ベムラーさァァん!!(悲鳴) まじでこれに尽きる。

 物語も折り返しかと思ったら一気にクライマックス感がきてマジでビビる。そして、進次郎がまじで響状態。


シンフォギア対ウルトラマン

「…なんとっ。我々の知らないシンフォギアか…!」

 

 

 科特隊司令室で映し出される奏と響に驚嘆の声をあげたエド。一つ目を子どものようにキラキラさせながらぐりぐりと動かす様はハッキリ言って怖いが、今は誰も気にしていられない。現場は新たなシンフォギア装者との戦闘へ突入…事態は悪化の一途を辿っていた。冷酷だが、判断を下さねば…エドはウルトラマンたちに通信を繋ぐ。

 

 

「進次郎くん、諸星くん…状況はこちらでも確認した。彼女たちへはこちらへの危害を加える意思がある以上、相応の対応で当たれ。…最悪の場合、抹殺対象と同等の扱いで処分しても構わない。」

 

【…そんなっ!?】

 

 

 声をあげる進次郎…状況が状況とはいえ、罪もない地球人の少女を罪を犯した異星人と同じ扱いは流石に抵抗が産まれる。今の所、罪状としては誘拐未遂とウルトラマンスーツの顔面をぶん殴ったことくらい…そこそこ大きいが、抹殺という対応はあんまりだ。

 

 しかし、甘いことは言ってられない。

 

 

「我々に割ける戦力はもう無に等しい。他のウルトラマンたちが出払っている今、彼女たちの無力化の手段は限られる。」

 

【でも…!】

 

【――了解した。】

 

 

 喰い下がる進次郎だが、非情な諸星の返事が響く。

 

 

【諸星さん!?】

 

【覚悟を決めろ、小僧。それとも、穏便な解決を出来る手段があるというのなら…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……是非とも教えてもらいたいものだがね。」

 

 

 セブンは奏と切歌に挟まれながら、ビル群屋上を並走していた…。スペシウムソード一本に対し、左は撃槍に右は死神の鎌といくらこっちはウルトラマンスーツがあっても数の不利。加えてイガリマのセブンスーツ・ギアは普通にこちらへ攻撃がまともに通る…思わず舌打ちだってしたくなる分の悪さだ。

 一方の奏から見れば、再会した大切な後輩に刃を向けていたクソウルトラマンにしか見えないわけで完全に頭が沸騰していた。セブンスーツがダークロプスに似ていたことも災いしたかもしれない…今は仲間に手を出した敵をブチのめして他の仲間の居所を吐かせることしか眼中に無い。

 

 

 最悪の素性を知らない者同士のはとうとう刃を交える開戦のゴングが鳴り響く。

 

 

「おりゃぁぁ!」

 

 

 先に仕掛けたのは切歌。前からセブンの首を刈りとろうと回り込むが姿勢を低くしたセブンは簡単にすり抜けられ空振り。更にそこへ回り込んだ奏がガングニールを突きだすも、予想していたセブンは予め仕込んでいた手裏剣を投げつけて怯ませ、そのままキックをお見舞いしてビルの下へと蹴落とす。

 一度出来た僅かなチャンス。すぐに切歌の制圧に向かおうと振り向いたその時、既に足許に斬り上げしようとする鎌の刃が迫っていた…!

 

 

「デェェス!!」

 

「ぐっ!?」

 

 

 一撃。致命傷ではないが、胸からマスクのバイザーにかけて抉られるセブンスーツ。スペシウムソードで受けようとはしたが、衝撃を流しきれず刃こぼれとヒビ割れが起きて使い物にならなくなってしまう。

 

 

「舐めるなよ!」

 

 

 ポイッとなまくらになった剣を投げ捨てると、両手にアイ・スラッガーを構えるセブン。奏もすぐに復帰し切歌と並び立ち、容赦なく刃を向ける彼女たちへ再び立ち向かっていく…

 

 

 

「…くっ!」

 

「ふっ!はっ!やぁっ!」

 

 

 一方の進次郎のウルトラマン…Bタイプの背部のブースターで空中へ一気に距離を離そうと上昇を続ける。しかし、響はガングニールの脚部のジャッキを伸縮することによる衝撃を推力でマッハに到達するだろうウルトラマンへ喰らいついて思うように間合いが開かない…怒りと焦燥を滲ませた歌声が尚も光の戦士に追いすがる。

 

 

「…なんで俺達を襲うんだッ!?」

 

 

 放つウルトラスラッシュ…! しかし、光輪は軽く激槍の拳が弾かれて、攻撃を掻い潜った響は一気にウルトラマンを肉薄した!牙を剥く少女の顔が進次郎の瞳に映り…

 

 

「襲ってきたのはそっちだろうがッ!!」

 

 

 その瞬間、マシンガンが如き拳の連打が牙を剥く!ガガガガガガ…!!と強い衝撃にスーツの中の人間さえ穿つような痛みと激震…ウルトラマン因子を宿す進次郎でさえ悲鳴をあげ、バランスを崩した彼は情けなく墜落してビルの屋上をバウンドする。

 

 

「…うっ。なんて、パワーだ……!」

 

 

 なんとか態勢を立て直しながら悪態をつく…これくらいでダウンするようじゃウルトラマンなんてやっていられない。…が、追撃にまた響が拳を唸らせ飛んでくるのは流石に肝を冷やす。

 意を決し、こちらもスーツの出力に進次郎自身の身体能力を上乗せした鉄拳を繰り出す…!

 

 

「うおおぉぉ!!!」

 

「翼さん…はッ! 未来は、何処だァァァ!!!」

 

 

 ーーゴォォォオオオオオオ!!!!

 

 

 直後、ぶつかり合うガングニールとウルトラマン。

 

 おおよそ人サイズの出せるはずの無い大気が震えるほどの衝撃波が起こり、お互いの腕もビリビリとノックバックに襲われる。数秒後、間合いをとり睨み合う……だが、進次郎は引っかかりを覚える。改めてだが、彼女たちが自分たちを襲う理由が皆目、検討もつかない…されど、彼女はこちら側に何か否があると思っている様子。それに、切歌と調も明らかに様子がおかしく、キリエが『セレブロ』なる単語を言っていたが関係があるのか…?

 

 とにかく、消耗続きのこのままで殴り合いを続けるのは得策じゃない…今更ながら会話を試みる。

 

 

「はぁ… はぁ…! 君たちはマリアさんの仲間じゃないのか!? 俺達は科特隊だ!」

 

「…っ!?」

 

 

 止まった…!

 

 

 どうやら話が通じないわけじゃないらしい。今なら何とか平和的な方向へ持っていけるかもしれな…

 

 

 

「惑わされないで下さい!」

 

「なっ!?」

 

 

 非情。微かな望みも乱入してきた調に断ち切られる。両手にスペシウムが迸る車輪を輝かせ乱舞するように襲いかかり、慌てウルトラマンは腕のスペシウムブレードを起動し防御。流れるような攻撃を紙一重で凌ぎながらも尚、彼女にも呼びかける。

 

 

「調ちゃんも一体、どうしたんだ!? 俺達は戦いたくない…!なんで…!?」

 

「――(それは、お前たちがウルトラマンだからだ。)」

 

 

 しかし、調は地球に存在しない言語で攻撃を続ける…まるで、彼が喋るのを力強くで止めるように…

 

 

「……調ちゃん…?」

 

 

 何かおかしい…違和感を覚える響。科特隊のウルトラマンとマリアたちが共闘した経験があるという話は既に報告を受けているが、あまり戦いに乗り気でなさそうなウルトラマンに対してあまりに容赦のない調。戦い方もかなり荒々しい…

 

 それに、彼等はこちらが襲ってきたと言っていた…

 

 

「…(何か、嫌なかんじがする。このまま拳を振ったら後悔するような…)」

 

 

 

 

 

 

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

「ぬぅ……」

 

 

 科特隊の司令室にエドの唸る声…。

 

 

 あわよくば、勢いでシンフォギアが手に入るかもしれない打算は僅かにあったが状況は最早、それどころではない。下手をすれば、進次郎と諸星どちらも失う危険性が高い上にスーツのダメージも深刻な域に達しつつある…。一般の戦闘員は既にイデの回収に向かわせたし、また援護にまわったとしてもかえって足を引っ張るだろう。

 

 他のウルトラマンは出払ってる…ハヤタと北斗は別件で、光太郎は単独行動。後はもう正直、避けたいがあと頼れそうなウルトラマンはジャックしかいない。彼が関われば、シンフォギアに対してアメリカ政府からの余計な詮索をされる大義名分になりかねないが彼等の命には代えられない。

 

 

「致し方ない、ジャックに連絡を…」

 

「待ってください! 周辺に別の振動波の反応…フォニックゲインです!」

 

「なに!?」

 

 

 その時、オペレーターが叫ぶ。レーダーが新しい存在を捉えたのだ…。『このパターンは…』とキーボードや計器を操作をすると過去のデータと摺り合わせ唯一、一致するものを見つけだす。それがモニターに映し出されるやエドは思わず呟いた。

 

 

「蜘蛛の糸、藁にすがるとはこのことか…」

 

 

 

 

 

 

 





 カミーラさん、もしかしてティガに関わらなければ普通に常識人枠に入りうる説。新しく始まったダークネスヒールズだと少女を助け、ULTRAMAN外伝小説ではティガ(正確にはダイゴ)への嫌がらせに少女を人質にとるという…まあ、名前同じの並行世界の同一人物なんですが。カミーラさんのスーツって見てみたいよねぇ。

 それはそうと、外伝小説に姫矢さん登場。これはネクサススーツ立体化のフラグなんですよね!?そうですよね!?(興奮)

 ということは、いずれベリアル陛下のスーツも立体化するのでは(希望的観測)

※参考までにちょっとしたアンケート。この小説の1話の長さについてなんですが…

  • 更新更に遅めで、もっと長いほうが良い
  • 更新頻度増で、もっと短くしても良い
  • 今のままで良い。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(必須:10文字~500文字)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。