魔法少女リリカルなのは サイヤの魂を受け継いだ戦士    作:飴玉ベジット

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自分のタイトル名のセンスのなさにイラつく今日この頃。
そしてとうとう今作のドラゴンボールのボスが現れます。


第21話 プレシア説得。試される親子の絆

 

「フェイト!フェイトー!」

 

 狼形態から人間の姿になったアルフは、涙を流しながらフェイトに駆け寄り抱きしめる。

 

「アルフ!ちょっとやめてよ!」

 

「だってー…だってー!!」

 

 泣き崩れるアルフを宥めているフェイトに、リュートは近づく。さっきは緊急事態だったから普段と同じ態度を取っていたが、内心ではやはり心配していたのだ。

 

「もう、平気なのか?」

 

 そう聞かれたフェイトはコクっとうなずいた。

 

「うん。もう平気。…ごめんね。心配かけて……」

 

「気にするな。俺は気にしてないからな」

 

 フェイトの返事に安堵したのか、リュートら薄く笑った。その時、クロノは3人に声をかけに行こうとした。

 

「ちょい待ち」

 

「ぐっ!?」

 

 だが、龍也がクロノの襟のところを掴むことでそれを防いだ。

 

「何をするんだ!こうしてる間にも時間が……」

 

「あのなクロノ。お前のやろうとしてることは野暮って言うんだぜ。焦る気持ちはわかるけど、ほんの少しくらい待ってやってもいいんじゃないか?」

 

 少し待つとアルフは泣き止んだので、再び移動を開始する。リュートは龍也の横に並んだ時に呟くように龍也にこう言った。

 

「気を使わせてすまんな」

 

「どういたしまして」

 

 だが、予めそこに配備されていたのだろう、一行の行く手を塞ぐように次々と傀儡兵が現れた。

 

「「どけぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」」

 

 そんな傀儡兵達だが、龍也とリュートが同時に放ったエネルギー波に飲み込まれ、一瞬のうちに消滅した。

 

 その結果、龍也達は難なくエレベーターの前まで辿り着いた。

 

「このエレベーターを使えば駆動炉に行けるぞ」

 

「動力炉はこの城の最上階、母さんは…たぶん下の開かずの間。アルハザードに行く方法を考えているとしたらそこに……」

 

 フェイトのバルディッシュを握る力が強くなる。

 

「僕はプレシア・テスタロッサの確保に向かう。なのはと君は動力炉の封印を……」

 

 「私は母さんの所へ行きます」

 

「フェイト……」

 

 アルフは心配のよそに、フェイトは強い意思で言葉を紡いだ。

 

「私は自分の気持ちをまだ母さんにぶつけていない。お互いの気持ちをぶつけ合って解り合う…それを、君が教えてくれた」

 

 なのはと目を合わせてフェイトが言う。

 

「だから…今度は私が母さんに自分の気持ちをぶつける番だから」

 

 クロノはしばらく考えた後、フェイトの意思を尊重したのか認めた。

 

「……判った。では君と使い魔は僕の方に、なのはとユーノは最上階まで行って動力炉の封印だ」

 

「は、はい!」

 

「わかった!」

 

「龍也とリュートは……」

 

「何を言うつもりかは知らんが、俺はフェイトの護衛を続ける。貴様が何と言おうともな」

 

 クロノの話を遮るようにリュートはフェイトと行動すると言った。

 

「勿論、俺はなのはと一緒に行くぞ。それに俺がいれば、動力炉の封印が終わったら瞬間移動を使ってすぐにそっちに行けるしな」

 

 リュートの後に続くように龍也も自分の意思を告げた。

 

「確かに、戦力のバランス面も考えるならそれが一番妥当か。わかった、それで行こう。3人とも、来てくれ」

 

「あ、フェイトちゃん!」

 

 フェイト達を連れてプレシアのもとへ向かうクロノ。その前に、なのははフェイトを呼び止めた。

 

「えと、その……上手く言えないけど……頑張ってね」

 

「うん……ありがとう。……リュート、アルフ、行くよ!」

 

「あぁ」

 

「おうさ!」

 

 こうしてフェイト、リュート、アルフ、そしてクロノは走り去っていった。その背中を見送ったなのはと龍也、そしてユーノはエレベーターに眼を向ける。

 

「私たちも行こう!!」

 

「OK!」

 

「うん!」

 

 3人はエレベーターに乗り込む。

 

 

 

 

 

 

 ポーンと機械音が鳴ると扉が開き、大きな道が目に入った。その奥には巨大な機械がある。どうやらあれが動力炉のようだ。だが、無数の傀儡兵が3人の行手を阻むように配置されていた。

 

「まったく、数の多さだけはいっちょ前だな」

 

「どうしたの?もしかして怯えているの?」

 

「そんなわけねぇだろ」

 

 なのはを守るために前に出ようとする、龍也とユーノ。

 

「ちょっと、いいかな?」

 

 そんな二人をなのはは止める。

 

「ん?どうした?」

 

「なのは?」

 

「龍也君、ユーノ君、ありがとう。2人がいてくれたおかげで、ここまで戦ってこれたと私思うの」

 

「……何言ってんだ、まだまだこれからだろ?」

 

「うん、そうだね。でも言っておきたかったんだ」

 

「なのは……よし、なのはは封印に専念して!敵は一体たりとも近づけない!」

 

「それ俺の台詞!……まぁ、そういうことだ。あいつらは俺達に任せておけ!!」

 

 そんな会話を交わしながらユーノは傀儡兵を一気に拘束し、龍也がその集団の中に入り込み、次々と拳と蹴りを繰り出し、破壊していった。

 

 それを繰り返していき、なのはは魔力を消費する事なく少しずつ駆動炉に近づいていった。多少時間はかかるが、動力炉を止めるにはこれが一番確実にできる方法だった。

 

 本当なら急いで終わらせてフェイト達のもとに駆け付けたい。

 

 だが、なのはは焦りは隙を生むことを知っていた。だから今はその気持ちを奥へと押し込んで駆動炉を止める事に専念する。進みながら、なのはは思う。 

 

「龍也!」

 

(ユーノくん……私が魔法を手にする切っ掛けになった異世界の友達……)

 

 ユーノはバインド魔法を使い、なのはの行手を阻む傀儡兵の動きを封じた。

 

「悪いなユーノ!はあぁっ!!」

 

(龍也君……どんな時でも、いつも私の味方になってくれた大事な人……)

 

 龍也は、傀儡兵に向けて気弾を放ち、破壊した。周囲の支援に長けているユーノと攻撃特化の龍也が良い連携を見せ、その後も先ほどに比べると遅いが、次々と傀儡兵を倒していった。

 

 二人に会えて良かったとなのはは心から思う。背中が温かくて頼もしく感じた。

 

(……そっか。私、龍也君のことが……)

 

 それと同時になのはは何かに気づいたが、いつの間にか駆動炉の前に辿り着いた。

 

「よし、なのは!行け!!」

 

「今のうちだよ!」

 

「うん!リリカルマジカル……ロストロギア、封印!!」

 

 なのはは呪文を唱えながらレイジングハートを振り下ろした。

 

 

 

 

 

 

 

 〜時の庭園 最下層フロア・儀式の間〜

 

 最上階で起こった事をプレシアはモニター越しで確認していた。

 

「これで動力炉が止められるのは時間の問題ね…。でも、望みは最後まで捨てないわ」

 

 浮遊魔法でアリシアのポッドを浮かべながら虚数空間の穴だらけの部屋でアルハザードへ向かうための準備を進める。

 

(これで…全てを終わらせる……)

 

「母さん!」

 

 その声にハッとなってプレシアは振り向いた。

 

 扉からフェイトとアルフ、リュートが姿を現し、その後ろにはクロノが構えながら付いてくる。

 

「フェイト!なんで…何でここに来たの!?」

 

「………母さんを、連れ戻しに来ました」

 

 意志の強い目でプレシアと向き合う。

 

「何でなの?あなたにあれだけ酷いことをしたのに、母親らしいことなんか一度もしなかったのに……何で私なんかを……」

 

「それは、貴女が私の母さんだからです」

 

「言ったでしょう!私のことは恨んでくれて良いって……。なのに何故そうまでして私を助けようとするの!?」

 

 悲痛な叫びを上げるプレシア。その時、フェイトはリュートの隣に立った。

 

「フェイト。お前の思ってること、全部言ってやれ」

 

「うん。………母さん、確かに私は母さんから生まれてきた訳じゃないし、母さんとの楽しい記憶だってそこにいるアリシアの物。それでも、母さんがいなかったら私は生まれることはなかった。母さんの命が残り少ないのなら、どんなに僅かでもいい。私は母さんと一緒生きたい!アリシアのクローンとしてじゃない、フェイト・テスタロッサとしての思い出が、母さんとの楽しい思い出が欲しい!だからお願い!母さん、自分から消えようとしないで……」

 

 フェイトはこれまで思っていたことと、心の底からの願いを言った。これまで色んな辛いことがあった。ジュエルシードの収集がうまくいかずにプレシアに鞭で叩かれた時もあった。勿論良いこともあった。だが、その中にはアリシアの時を除くと母親との記憶はなかった。だからフェイトは母親と一緒にいたいと言った。例えそれがどんなに短いものだとしても。

 

「………ありがとう。…、…こんな愚かな母親を、そこまで思ってくれて……」

 

「母さん……「でも、もう引き返せないわ」え……?」

 

 自分の声が届いたと思い、安堵するもすぐにプレシアからの謝罪の言葉に、フェイトは言葉を失う。そんな彼女を、プレシアは覚悟を決めた目で見つめる

 

「たとえここで引き返すことができたとしても、どのみち私は罪によって貴女と離ればなれになってしまう。だからせめて、フェイトが犯罪者の娘としてではなく、普通の女の子として生きられるために……あなたが心から笑顔になれる未来のために、私はここで果てるわ」

 

 プレシアの足下に亀裂が入り、虚数空間の大きな穴を開けたのだ。

 

「母さん!」

 

 慌ててフェイトはプレシアの手を掴みに行こうとするが、アルフとクロノによって遮られる。そして、プレシアとアリシアの入ったポッドが、虚数空間への穴に落ちていく。

 

「もう無駄よ。ここでは魔法は使えない。つまり空は飛べない。……さようなら、フェイト。……ごめんなさい」

 

「母さぁぁぁぁん!!!!」

 

 落下していくプレシアを見てフェイトが叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()、な」

 

 フェイトの隣でそんな言葉が聞こえたと同時に、突風が通り抜けた。だが、それは自然に吹いた風ではなく、リュートが勢いよく飛び出したことによって起きたのだ。

 

 リュートはそのまま高速で飛んでいき落ちゆくプレシアの腕を掴む。

 

「なっ……離しなさい!リュート!!」

 

「断る」

 

 プレシアは早く自分を下ろすよう叫ぶも、リュートは拒否した。

 

「私の話を聞いていなかったの!?私がいれば、あの子は犯罪者の娘として扱われる……あの娘が笑って生きていくためにはもうこれしか……」

 

「———少なくとも俺は聞いていたさ。だが、それでもフェイトはお前を必要としている。だったら、助けるのが俺のやることだ」

 

 リュートの言葉を聞いたプレシアは俯く。だが、すぐに何かに気付いたのか周囲を見渡す。

 

「アリシアは!?せめてアリシアの傍に!!」

 

 落ちていったと思われたアリシアの入ったカプセルを見つけると何故か空中で留まっていた。よく見るとそのカプセルは龍也によって支えられていた。

 

 駆動炉を止めてすぐ、瞬間移動でここまで来て即座に状況を把握しカプセルをキャッチしたのである。この時、龍也は何かに気づいたような顔をしていた。

 

 抵抗がなくなったのを見て龍也とリュートは一瞬顔を見合わせ上昇を開始する。

 

 上がった先では、心配で仕方なさそうななのはや泣きそうになったフェイト達が待っていた。

  

「龍也くん、良かった……」

 

「リュート……ありがとう……!」

 

「間に合って良かったな、リュート」

 

「フン……だがお前、死体を救ってどうするつもりだ」

 

 リュートは疑問を言いながらアリシアが入ってるカプセルを見つめる。彼女はもうとっくに死んでいる。プレシアには申し分ないが、ここに持ってくる必要がないとリュートは思っていたのだ。

 

「あ、これか?実は……!?」

 

「なにっ、これは!?」

 

 龍也がカプセルを回収した理由を説明しようとした矢先、2人は強烈な悪寒を感じる。

 

「龍也くん……?」

 

「リュート……どうしたの?」

  

 突然龍也とリュートの表情が変わった。何が何だか分からずになのはとフェイトは首を傾げたが説明してる暇もないのか、龍也とリュートは周囲をキョロキョロと見回す。それを見かねて今度はクロノが尋ねる。

 

「どうしたんだ、何があった?」

 

「気を感じる。それも強力で、邪悪に満ち溢れた気が……」

 

「くそったれ……どういう事だ」

 

 気は感じるのにそれを放ってる人物が見つからない。

 

 だが次の瞬間。

  

「かは……っ!」

 

「え……?」

  

 突如飛んできた黄色い閃光がプレシアの腹を貫いた。血を吐きながら倒れるプレシア。突然起こったことに、フェイトをはじめ、なのは達も思わず固まってしまった。

 

 唯一固まることがなかった龍也とリュートは、閃光が飛んできた場所を見た。だが、そこにいる人物を特定すると、今度は2人も固まってしまった。

 

「「なっ!?」」

 

 その声を聞いたなのはとユーノとクロノ、そしてアルフは2人が見ている方を向くと、橙色の長髪に濃い青色の肌をした長身の男がその場に立っていた。

 

「は…?う、嘘……だろ……?」

 

「何故……貴様が…ここに?」

 

 龍也とリュートは驚くしかなかった。なにしろ、今の目の前にいる人物は、絶対にこの世界に存在しない……いや、むしろしてはいけないはずの人物なのだからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「ボージャック!?」」

 

 

 そう、目の前にいたのは、ドラゴンボールの映画に登場するボスの1人で、かつて銀河を荒らしまわったヘラー一族の生き残りのリーダー、そして、孫悟飯に倒されたはずのボージャックだった。




はい、というわけでドラゴンボールのボスはボージャックに決定しました。アンケートではザンギャやゴクアなど、部下も出て欲しいとい意見だったのですが、作者の腕のせいでボージャック単体となりました。申し訳ありませんでした。

そして!なんとお気に入りの登録数が3桁いきました!!めっちゃくちゃ嬉しいです!読んでくださった方
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