魔法少女リリカルなのは サイヤの魂を受け継いだ戦士 作:飴玉ベジット
新たに評価してくれた
「ほーう、こんな場所でも俺の名前を知っている奴がいたのか」
いかにも他人を嘲笑うかのような表情でボージャックは龍也とリュートを見つめる。
「そこの2人、サイヤ人だろ?しかも1人は忌々しき孫悟飯と同じ服を着た坊主ときた。……貴様ら自体に恨みはないが、サイヤ人には消えてもらうぞ」
ボージャックはそう言うと腕を組んだまま気を開放する。
「ユーノ!プレシアを回復させたらなるべくみんなを遠くへ連れてってくれ!」
「さっさとしろ!こいつは今までの敵なんかよりも遥かに強い!俺たちでも勝てるかどうかが既に怪しいほどにな」
「「はぁっ!!」」
戦闘体勢になったボージャックを目にした龍也とリュートは、超サイヤ人に変身した。
龍也とリュートは勝ち目がないと思ってる。それでも2人にとってそれは引く理由にはならないし、逃げるなんてまっぴらごめんだった。だったらせめて、抗うだけ抗ってやる。その気持ちだけで2人は戦闘体勢に入った。
「ほーう、中々な戦闘力じゃないか。少しはこの俺を楽しませてくれよ?」
だが、超サイヤ人に変身した龍也とリュートを見ても、ボージャックの笑みは崩れることはなかった。龍也とリュートが互いの顔を見て頷き合った瞬間、大地を思いっきり蹴ってボージャックに接近した。
「はあぁっ!!」
「でりゃあ!!」
まずは龍也がパンチを、リュートがキックをくりだすも、ボージャックはそれを防いだ。
そこから2人は目にも止まらぬ速さでパンチとキックのラッシュを続ける。だがそれをボージャックは余裕の笑みを浮かべながら、両手を使い龍也とリュートの連打を防いで見せた。
そのままの流れで龍也の拳とリュートの足を掴むと、地面に一度叩きつけた。
「がはぁ!」
「ごほっ!」
龍也とリュートを放り上げた後、2人の更に上に行き、気弾を溜め出した。
だが、2人はそれが発射された直後に高速移動で回避した。
「お返しだ!」
「くらいやがれ!」
龍也とリュートはエネルギー波を放った。だが、ボージャックはそれをバリアを張って防いだ。
あまりにも離れている実力差に舌打ちする2人。しかし、その目は諦めてはいなかった。
壁を蹴り、ボージャックとの距離を詰める。
そんなボージャックは、またも余裕の笑みを浮かべながら、突撃する2人を迎え撃った。
(フン……この程度か)
2人の攻撃を捌きながら、ボージャックは内心期待はずれと評価した。目の前にいる憎き敵である孫悟飯と同じ服の小僧。もう1人はベジータとか言うサイヤ人と同じ戦闘服を着ていた奴。戦闘力もそれなりにあったのを感じたのでどれだけ強いのかと期待していたが、想像以下だった。
「だだだだだっ、だりゃあああああっ!!」
「でやあああああっ!だあああああっ!!」
パンチやキックを続ける龍也とリュート。だが、いつの間にかボージャックは2人の腕を捉えていた。
「その程度でオレに歯向かうとは、身の程を弁えろ!小僧ども!!」
「がっ!」
「ぐぅ!」
ボージャックは龍也とリュートの腹を殴ると2人はえずいた。その頭を掴ると互いの頭にぶつけて投げ飛ばした。
「ぬん!」
「がっ……!」
「ぐっ……」
ボージャックは勢い良く拳を突き出した。すると、そこから強烈な衝撃波が発生し、更に2人は吹き飛ばされたことで壁に激突する。
「どうした?もう終わりか?」
体勢を立て直した2人を、余裕のある表情で見下すボージャック。
「まだだ……まだ勝負は終わってねぇ!」
「俺たちを甘く見ると、痛い目を見るぞ!」
龍也とリュートは黄金のオーラを放ちながら突撃する。対しボージャックもまた突撃してきた。
「だあああああっ!!」
「でやああああっ!!」
「ククク……はあああああっ!!」
ぶつかり合うと同時にラッシュの打ちあいが始まった。攻撃スピードだけを見れば、龍也とリュートはなんとかくらいつくことができていた。だがパワーに圧倒的な差があった。
龍也とリュートは徐々に押されていき、ボージャックのパワーに圧倒されていく。だが、この程度で諦めるような弱い2人ではない。
パワーが圧倒的に負けるなら、ギリギリ互角のスピードでなんとかすると言わんばかりに、龍也とリュートは小さな体を利用してボージャックを周囲を飛び回るように移動しながら、一点ではなくボージャックの全身を攻撃する作戦に移行した。
「むっ?」
突然、攻撃パターンが変わったことにボージャックが少々の驚きを見せるも、すぐに対応した。だが、それでも防ぐのに手一杯だった。
「「でりゃあ!!」」
「がっ……!?」
その時に生じたわずかなスキを逃さなかった龍也とリュートの同時攻撃がボージャックのボディに炸裂した。ふらつきながらうずくまるボージャック。
「ようやくこっちの攻撃が当たったか」
「よしこのまま一気に……」
うずくまってる隙に龍也とリュートは再び攻撃しよう足に力を入れた。
「くっくっくっく。ぬっはっはっはっはっは!!!」
だが、突然ボージャックは顔を思いっきり上げ、高笑いをしだした。
「どうだ?ようやく希望が見えてきたか?もしそうだとしたら、手を抜いた甲斐があったというものだ。」
「「なっ!?」」
アレで手を抜いていた。フルパワーになっていないのは知ってはいたが、まさかボージャックは通常の状態で更に力を抑えていたのだ。その事実に2人は愕然する。
「余興は終わりだ。さて……はじめようじゃないか。これから起こる殺戮ショーを、な」
そううっすら笑った後、ボージャックは一瞬でリュートの前に現れた。
「なっ!?がはぁ!」
リュートは反応できずに、そのまま固まってしまった。その隙に放たれたボージャックのパンチが彼の溝に直撃した。それと同時に右袖が破れた。
「リュート!?この野郎!!」
龍也は殴りにかかったものの、あっけなくかわされた。
「ふん!」
「ごふぅ!」
逆にボージャックのエルボーが龍也の腹を抉るように当たった。今度は左袖が破れた。
「ふっ、うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
ボージャックが気を高めると服が破れ、青かった肌が緑色になった。
「奴もフルパワーになりやがった」
「こ、こりゃあやべぇかもな……」
力を解放したボージャックを見た2人は冷や汗を少しかく。そのわずかな時間でボージャックは2人の目の前に現れた。
「なっ!?」
「ぐっ!?」
慌てて2人は距離を取ろうとするが、その前にボージャックは右手で龍也の、左手でリュートの足を掴むと、勢いよく龍也とリュートの体を壁や床に打ち付け、何度も何度も叩きつけた。
「ふん!」
その後、ボージャックはとんでもない力で2人を上に投げ飛ばし、更に追い討ちをかけるようにボージャックは先回りして、2人を叩き落した。
立ち上がろうとする龍也とリュートだが、その前にボージャックは2人を踏みつけた。
「があぁぁぁぁぁ!!」
「ぐううぅぅぅぅっ!」
2人の叫び声が木霊する。だがボージャックはその足を退けることはない。
「小僧ども、よく戦ったな。だが、いくら頑張ってもその程度の戦闘力では俺には勝てない」