最強の女傭兵 近未来でスポーツ美少女となる   作:のこのこ大王

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■愛称:ロシアキャラ

アナスタシア⇒ナースチャ
ソフィア⇒ソーニャ
ニーナ⇒ニーナ(そのまま)


第130話 VS世界大会予選ロシア戦:part1

 

 

■side:U-18女子日本代表指導コーチ 霧島 アリス

 

 

 

 

 

 ついに日本にとっての運命の日がやってきた。

 

 日本 VS ロシア

 

 世界大会予選でありながら、事実上の決勝戦とも呼ばれる可能性があった試合。

 だが日本はフィンランド相手に負けたことで、大きくその評価を落としていた。

 

 『日本の時代は終わった』などと海外雑誌でも酷評される始末。

 『何故、人気投票など行ったのか?』『日本は世界戦をオールスターと勘違いしてるのでは?』『大人しく霧島アリスを出すべきだった』

 という感じで言いたい放題である。

 

 国内でも批判的なコメントが出始めるなど、まあ対応の早いことだ。

 そんな変なプレッシャーをかけられている中、日本は勝たなければならない。

 

■ロシア戦スターティングメンバー

 

AT 大谷 晴香

AT 三峰 灯里

 

ST 新城 梓

ST 宮本 恵理

ST 藤沢 花蓮【L】

 

SP 南 京子

SP 石井 美羽

SP 近藤 冬華

 

BR 鳥安 明美

BR 安田 千佳

 

 7人が琵琶湖女子という完全に偏った感じの編成。

 しかしこれで問題となっている連携に関しては多少マシになるだろう。

 

 他選手を出す予定だったのだが、あまりにも酷い状態の選手が多い。

 そのため急遽変更となった。

 

 対して恐らくロシアはフルメンバーで出てくるだろう。

 アイツらは、こういう時ほど手を抜かない。

 個人的には愉しい試合になってくれればそれでいいのだけど。

 

 マップは、研究所。

 これもロシアにとっては勝っておきたい場所でしょうね。

 万が一負ければ、このマップそのものに苦手意識が付きかねないもの。

 

 

*画像【研究所:初期】

 

【挿絵表示】

 

 

 

「さて、どうなることやら」

 

 昨日遅くまで会議をしていたこともあり、大きな欠伸が出る。

 やれることはやった。

 これ以上は、あくまでも本人達次第だ。

 そうなってしまうと、アリスにとってもはやこの試合は『他人事』であった。

 

 

 

 

 

■side:U-18女子ロシア代表 ソフィア・アファナーシエヴナ・ドミトリエヴァ

 

 

 

 

 

「つーまーんーなーいー」

 

「それを私に言っても意味が無いって何度言えば解るの?」

 

 試合前の待機中、ナースチャが最近よく口にするようになった言葉を言う。

 日本との再戦を誰もが愉しみにしていた。

 だがその日本にはアリスもマイも居ない。

 

 なのでナースチャは、ずっと不満げだ。

 気持ちは解らなくはない。

 私も次の再戦で決着をつける気だった。

 でもそれが無理となった。

 私達は今年がU-18に出れる最後なのだから。

 

「とりあえず試合前なんですけど……」

 

 今年もリーダーであるニーナが困った顔をしながらこちらに注意をしてきた。

 

「いいよね、まだ17なんだし」

 

「いや、2人が抜けた後でアレと戦うとか嫌ですよ」

 

 ナースチャの不満げな言葉に嫌そうな顔で返事をするニーナ。

 彼女は『祖国のために勝利を!』と軍人さながらの子だった。

 まあ軍人家系だからというのもあるのでしょうけども。

 

 そういう訳で、堅苦しい感じでリーダーシップはあるものの柔軟な対応が出来なかった。

 だからこそあの敗戦時の致命的な采配ミスをしたとも言えるが。

 しかしアリスに負けてからは、滅多なことがない限り『祖国』と口にはしなくなる。

 例の集まりにも積極的に参加して、必死に食らいついているような感じだった。

 

 彼女が良い意味で成長してくれたおかげで、世界戦は余裕だと言える。

 今回の日本も一番厄介なのが居ないから、勝てるだろうとは思っていた。

 

 ふと気づけば試合開始前の演出が起動し始めていた。

 そうなると雑談は一瞬で無くなり、静寂と共に全員がスタート待ちとなる。

 

 

 ―――試合開始!

 

 

 開始の合図と共に全力でブースターを吹かして前に出る。

 そしてそのままいきなり中央から相手側に向かって突っ込む。

 

 今回の作戦は、中央をいきなり押し込んで反撃される前に包囲してしまおうという速攻戦術。

 開幕いきなり突っ込んできた私に日本のガトリング持ちが応戦してくるが、距離を取っての攻撃だ。

 話にならない。

 こちらが距離を縮めながら攻撃して押し込んでいるのに距離を取ってどうするのかと。

 このまま押し込めば勝てる。

 

 そう思ったが、世の中そんなに甘くはないようだ。

 相手の盾持ちストライカー……確かエリだったか。

 彼女が盾を構えたままこちらに突撃してくる。

 そのまま体当たりを仕掛けてきたのでこちらも盾をぶつけて相殺する。

 互いに盾を押し付け合い、ブースターで押し合う。

 

 視界が悪いと感じた瞬間、嫌な影が見えたので盾を少しズラして横に流れるように移動する。

 するとエリの影からアカリが現れながらサブアームの武器と持ち替えをしているのが見えた。

 思わず全力で離脱する。

 それをさせないようにエリが食い下がってくるが、まだまだ甘い。

 アカリが銃を構えて発砲するが、その瞬間に急激な動きで攻撃を回避する。

 

「―――マスターキーッ!」

 

 思わず舌打ちが出る。

 危ないにもほどがあるわ。

 

 アカリは投げ捨てずにサブアームでまた武器をアサルトライフルに持ち替えると、アンダーバレルマシンガンで追撃をしてくる。

 そこにエリも加わってくる。

 流石、あの人の指導を受けた選手だと言える。

 しかし―――

 

「私を倒したければ、マイかアリスでも連れてくることねッ!!」

 

 こちらが逃げるだろうと思っての攻撃だろうけど、それこそ甘いと言わざるを得ない。

 私は、ロシアのエース。

 それが早々簡単に退く訳にはいかないのよ!

 

 アカリの参加で一瞬有利を取ったかのように見えるが、エリがまだ少し連携しきれていない。

 その微妙な甘さを突いて、至近距離からマシンガンを撃とうとした瞬間。

 

 発砲音と共に盾に衝撃が走る。

 思わず反射的に後退しつつ確認すると、遠くにブレイカーの姿が。

 

「チッ!ラッキーガールかッ!」

 

 彼女は例の集まりで散々各国のエース選手に意味不明な一撃を与え続けた選手。

 誰が言い出したのか『ラッキーガール』と呼ばれ、説明不可能な『理不尽な事故』を量産したことで有名だった。

 

 流石に3人は厳しいなと思っている時。 

 

「下がって下さい!」

 

 後ろから味方サポーターの声と共にミサイルが飛んできたので、それを利用してようやく少し距離を取る。

 だが2人とも私を逃がす気が無いらしく、攻撃の手を緩めない。

 遠くには、例の選手がライフルを構えている。

 

 ……上等じゃない。

 まずはこの3人を倒すことから始めましょうか。

 

 

*画像【研究所:2年目ロシア予選】

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

■side:U-18女子日本代表 新城 梓

 

 

 

 

 

 正直、かなり焦った。

 開幕いきなりロシアのダブルエースの1人であるソフィアが突っ込んできたからだ。

 それを何とか撃ち合いで下がらせようとするが、盾がある相手であるため早々下がってはくれない。

 それどころかこちらの攻撃など無視するかのように前に出てくる。

 

 このままでは頭を抑えられかねない。

 そう思って食い下がるも撃ち合いでジワジワと削られる。

 しかも相手を止められもしない。

 これはヤバイと思った瞬間。

 

 相手に向かって盾を構えて突撃する宮本ちゃんの姿が見えた。

 思わず叫んで止めそうになったのだが……。

 

「―――ウッソでしょ」

 

 宮本ちゃんが……あの高校デビューの素人が、あのロシアのエースに食い下がっているのだ。

 しかも気づけばブースターで接近した三峰ちゃんまでもが連携して攻撃を加え、相手の勢いを完全に潰しているではないか。

 

 今までずっと私が引っ張っていかなければと思っていたのに。

 その姿に何とも言えない気持ちになるが、そうも言っていられない。

 自分も攻撃に参加して―――と思っていると相手側から大量の弾幕と共に選手が突っ込んでこようとしてきた。

 

 それに反応するが1人でさばける数ではない。

 どうしたものかと思っていると大神の石井選手がカバーに入ってくれる。

 ホッとした一方で益々これで下がれなくなったなと思う。

 だが―――

 

「梓さん、いつまでそんな戦いを続けるつもりッ!?」

 

 花蓮の怒声に思わずビックリして身体がビクッっと反応する。

 

「LEGENDはチーム戦。それを理解出来ないアナタではないでしょう。なのにいつまで一人で戦うつもりなのかしら?」

 

 そうこちらに言いながらもミサイルで援護射撃をしてくれる。

 その言葉を聞いて、少しだけ今の自分が自分らしくないなと気づく。

 

「……ごめん、ちょっと下がって頭冷やしてくる」

 

「了解しましたわ。石井さんと近藤さんは、とにかく撃ちまくって相手を寄せ付けないように!」

 

「了解」

「り、了解」

 

 ぎこちない返事をしたアイドルの子と入れ替わるように下がって設置された支援物資で回復を行う。

 ついでにマップを確認すると大谷ちゃんと南ちゃんは、既に発電所側の防衛に回っていた。

 つまりは、そんなことも見えてなかったということだ。

 

「はぁ……ホント、何やってるんだろ」

 

 自分の行動を思い返して、ふと自分自身が情けなくなった。

 

 

 

 




*誤字・脱字などありましたら修正報告もしくは感想などからお知らせ下さい


感想欄・活動報告への書き込みは全て読ませて頂いております。
色々と励ましの言葉ありがとうございました。
流石に毎日投稿をするほどモチベが回復した訳ではありません。
しかしながら完全放置が続くと作品自体への情熱も消えてしまいそうなので、微妙にですが進めていこうと思います。
なので不定期投稿が続くことになりますが、ご理解下さい。


**お知らせ**
またまた二次創作作品を書いて頂けました。
またもや雑誌風の二次創作です。
この前のフィンランド戦の奴で公式自らかぶせてしまって申し訳ない感じですが……。

如月遥 様
ttps://syosetu.org/novel/258040/4.html
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