◯月A日
ユニウスセブンの漂流するデブリ帯に到着した俺達は、ユニウスセブンを砕くため、メテオブレイカーと呼ばれる装置を設置していた、ザフト軍のイザーク・ジュール率いるジュール隊が襲撃されたという知らせを受けた。
ユニウスセブンにたどり着いた頃には既にジュール隊は一隻の戦艦と数機のゲイツRとザクを残しほぼ壊滅状態となっていた。
既にシンのインパルス及びルナマリアとレイのザク二機。カミーユのガンダムmk-Ⅱ及びクワトロ大尉とアポリー、ロベルトのリックディアス三機は出撃し、戦闘を開始している。
しかし、俺はコアガンダムに搭乗し艦内待機を命じられた。
緊急事態とはいえ素人に毛が生えた程度の腕前の民間人には出撃させられない、しつこいと拘束すると脅されてしまった。
しようがないとは言え、歯痒い気持ちでコアガンダムのシミュレーターを動かしては合間に日記を書いては何度か出撃許可を願い出たが結果は変わらなかった。
そうこうしていればティターンズの戦艦、アレキサンドリアと連合軍のガーティ・ルー、通称ブラックとボギー・ワンが現れては予想していた通り、無差別に攻撃を開始した。
それでも俺に出撃許可は降りな……
「ん?今、何かを感じた……どす黒い、なんだコイツは!ブリッジ!聞こえるか!何か近付いて来てる!」
☆
『ブリッジ!聞こえるか!何か近付いて来てる!』
「カズトさん?え!?か、艦長!カズトさんの言う通り所属不明艦と機動兵器郡がこの宙域に接近してます!」
「なんですって!?照合急いで!」
「こ、これは!?」
現れたのは遮光器土偶の様な見た目をした戦艦らしきもの、バンドックと蟹の様な見た目をしたクモガニラメカブースト、青と緑色の円盤ミニフォー、各地に現れては破壊行為を行う異星人達であった。
それらは突然、勧告も無しにテロリストのジン以外に攻撃を開始した。
「アレはガイゾックとベガ星連合か!?ガンダムだけじゃないのか!」
なんとかしなければならない。特にガイゾックの土偶、バンドックだけは此処で破壊しておきたい。アレを起こさせないためにも今のうちにバンドックを…いや、司令官のブッチャーを始末しなければならない。
となれば
「タリア艦長!異星人まで来たなら人手が足りないでしょ!俺も出ます!」
『分かりました…コアガンダム、出撃を許可します。ただし!絶対に無理をしないこと。前に出過ぎないで下さい』
「ありがとうございます!」
ようやく許可が降りたことで俺は出撃準備始めた。
今回、もし出撃することがあるなら使えとクワトロ大尉からガンダムmk-Ⅱのフライングアーマーを1つコアガンダム用に調節して貸して貰えることになった。
これによりサポートメカのない状態で足りなかった機動力を補うことができる
『進路クリア、コアガンダム、発進どうぞ……カズトさん、気を付けてください』
「メイリンちゃんだっけ?ありがとう。それじゃ、コアガンダム!クガ・カズト!行きます!」
リアルに言ってみたい台詞が言えた!
のはまぁ良いとして、問題はここからだ。
今からやることは無意味かもしれない、少なくとも俺の立場は少し微妙になるだろうし、十中八九狙われるだろう。それでもやってみないことにはこの状況は変わらないから。
俺はオープンチャンネルで通信を開いた。
「聞け!この宙域に集う戦士達よ!今、この宙域に現れた異星人はガイゾックとベガ星連合軍である!奴らは数多の星々を侵略し、そこに住まう住人を殲滅してきた者達だ!奴らの前にコーディネーターもナチュラルも関係ない!その侵略行為に思想も理想もない愉悦の為の殺しである!もしそれに少しでも怒りを感じるならば本来相容れぬ敵同士であろうと今ばかりは互いに背を預けては貰えないか!俺の名はクガ・カズト!コアガンダムのパイロットだ!ユニウスセブンの落下を防ぐため、人類のため、今は皆の手を貸してくれ!っ!うぐっ?!」
柄にもない演説を終えた直後走った悪寒に従い回避行動をとったが間に合わず衝撃が機体を揺らした。どうやらフライングアーマーに被弾してしまったらしい。
撃ったのは……マラサイ。ティターンズの機体だった。
「この地球の為に手を貸せだ?どうせここは俺達の地球じゃないんだ!エゥーゴがいるなら、そっちを叩かせて貰う!」
この声は、ジェリド・メサ!
原作通り、ティターンズは利己主義の集まりか!
一時的とはいえ止まった戦闘が再び動き出してしまった。
俺もフライングアーマーを操り、主にベガ星連合のミニフォーをコアスプレーガンで墜としながら少しづつガイゾックの戦艦に近付いていく。
その中、ガイゾック側からこの宙域内に通信が送られてきた。
「ホッホッホッ。ガイゾックを知っている者がいたか。では、挨拶をしておこう。我が名はキラー・ザ・ブッチャー……ガイゾックの神の僕にして、このバンドックの一番偉い人だ」
やはりアレがガイゾック司令官の乗る戦艦、バンドックであるらしい。
であれば、ガンダムの原作に存在していないアレを真っ先に叩かなくてはユニウスセブンが少しも砕けない可能性すらある。
「なら…アレが司令官だと言うのなら!なんとしてもここで止める!力を貸してくれ、コアガンダム!」
「カズトさん、貴方の想い伝わってきました。でも、1人で格好付けないで下さいよ!ザフトのパイロット!異星人は俺達が引き受ける!君達は工作隊の迎撃をしてくれ!」
「あんな啖呵を切ったんです!失望させないで下さいよ!」
「カミーユ達ばかりに頑張らせては、我々大人の
立つ瀬がないな。アポリー!ロベルト!付いて来い!カズトとカミーユを援護するぞ!」
世界が違おうが、原作から離れ始めていようが、やはり主人公勢っていうのは頼りになる。
俺のあんな勢いだけの言葉を聞いてくれたんだ。なら!それに答えなければ、お前のパイロットをやる資格なんて無い!そうだろ!コアガンダム!
人々が求めたのは争いか、平和か、常に見えない胸の中
互いに知り得ぬその業が、更なる悲劇を呼ぶのだろうか
誰もが心で望む物、それは
次回、スーバーロボット大戦planet『世界の終わる時』
システムの限界を超え、飛べ!コアガンダム!
SEED DESTINYの次回予告を少しもじってみました。
本家は
悲しいと、苦しいと痛む傷は、常に見えない胸の中
互いに知り得ぬその深さが、更なる悲劇を呼ぶのだろうか
誰もが心で望む物、それは
次回、機動戦士ガンダムSEED DESTINY『世界の終わる時』
漆黒の宇宙、駆け抜けろ!ガイア!