「真実の探求者は、私一人でいいのだ!お前たちはここで死ぬがいい!真実を知る事もなくな!」
コアガンダムから出てきた謎の少女にコックピット内に引きずり込まれたら、なにやらシュバルツの奴が殺害予告をしていた。何を言ってるか分からないと思うけど正直、俺も何を言ってるのか分からない。というか、日記にこの少女の事は書かれてなかったんだけど、マジで誰!?
「聞きたいことはあると思いますが、今は目の前の事を片付けましょう。サポートしますのでマスターは操縦してください」
「後できっちり説明してもらうからな!ってことで、ロジャー!セツコさん!そっちもお互い言いたいことや聞きたいことがあるだろうけど、全部終わってからにしようや!」
「カズト、君か!いつも君は私の予想の斜め上を行く、流石は私の相棒だ!」
「カズトさん、生きていて良かったです。先ずは生きて、ここを切り抜けましょう!」
そうして始まった戦闘、しかしコアガンダムの武装ではアーキタイプの厚い装甲を抜くことが出来ず攻め込めずにいた
「ちぃっ!何かあの装甲を破る武器はないのか!」
「マスターの要請を受諾。プラネッツシステム、起動します。マスター、叫んでください!」
「は!?叫ぶ!?何をってこれの事か!来い!アースアーマー!!」
自棄糞気味に少女の指示に従いパネル部分に表示された文字を叫んだ。するとドームの天井を突き破り青い飛行物体が現れた
「続けて行きます!「コアチェンジ!ドッキング・ゴー!!」」
その掛け声と共にアースアーマーが空へと飛び上がりそれを追い、コアガンダムも飛び上がった
空中でコアガンダムの手足が接続部へと変形し同時に分離したアースアーマーのパーツが次々と各部へと装着され、瞬く間に全長14mだったコアガンダムは全長18mのアースリィガンダムへと換装を終えた
その姿にアーキタイプ達も動きを止め…るような事はなく、寧ろ俺を集中攻撃しようとしているのをビッグオーとバルゴラに押さえ込まれていた。ロジャーが貸しだぞ、みたいな事を思っていそうなのを犇々と感じるけど無視しよう。換装を黙って見ていたシュバルツは意外と優しいのかもしれないと思う俺であった
「なんか良く分からんがエネルギーが上昇してる。これなら!一機目、当たれよっ!」
コアスプレーガンにバレルが追加され、ビームライフルと言うに相応しい姿へと変わったライフルを構え引き金を引くと閃光が走り一機のアーキタイプの頭部を貫いた
周りを見てみればビッグオーのサドンインパクトで数体まとめてアーキタイプが吹き飛ばされ、別の場所ではバルゴラのレイ・ストレイターレットによって残りのアーキタイプが貫かれていた。どうやら火力最弱は変わらずらしい。
「ここまでだシュバルツ。君の探求心は見上げたものだが、街を混乱させる以上、見逃すわけにはいかない」
「これで終わりではない。私が見せたのは真実の一端だけだ、パラダイムの犬よ!」
「いい加減、勘違いはやめろ。私の仕事はネゴシエイターだ!」
「ロジャー・スミス!炎と共に真実を、ここに!!」
なにやら噛み合っていないような会話が聞こえ、その直後にシュバルツのメガデウスの各部で爆発が起こり始め、包帯が燃え上がり、その下に隠された真実とやらが姿を現した
「あれは!?」
「赤いビッグオー……」
「あれもザ・ビッグってヤツか」
ロジャーの言うようにビッグオーに瓜二つとは言えないが、雰囲気や放つプレッシャーのような物は同質のものを感じる
「フフフ……見えるぞ、ロジャー・スミスと助手。お前達の驚く顔が。だが、本当の衝撃はお預けだ!」
「どこへ行く気だ、シュバルツ!」
「ドームという偽りの空など、この世界には不要なのだ!40年前、この世界で起こった真実を全ての人間は知らねばならない。それをこれならこの私が行うのだ!このビッグデュオを使って!!」
あの機体の名前はビッグデュオというらしい
名前にビッグが付くということは、やはり最強を冠するメガデウスの一体があの、ビッグデュオ
ん?シュバルツのヤツ、俺を助手って言ったのか!?冗談じゃないぞ!
「ビッグデュオ!エスギプト・ショウツアイットゥ!!」
最後にそう叫び、シュバルツとビッグデュオはアースアーマーの開けた穴から出ていってしまった。………なんでドイツ語なんだ?
あの後、そう経たずにセツコさんはドームを出ていった。特に話せることもなく、お互いに知りたい情報はたいして持っていなかったのだから彼女がここに止まる理由は一切無かったのだ
そして俺はといえば
ロジャー邸の1室で謎のゴスロリ風少女と向かい合っていた
「システム99?」
「はい、私はコアガンダムに搭載されたメインOS、システム99です」
「よし!ちょっと待とうか!100歩譲って君がメインOSでかいわができるAIである事は認めよう!でも、なんでAIが人間になってんの!?」
そう、それが問題である
AIが自立行動をするのはビッグオーが勝手に行動しているのを何度か見たことがあるから理解は出来る。しかし、それが何をどうやったらこんな美少女になったというのだろうか
そして、帰ってきた答えはこうだった
「この世界の情報を収集する際、またコミュニケーションを取る際に人間の姿の方が都合がいいためです。ロドニアやオーガスタ、日本に丁度良い研究施設があったので侵入して、そこの資材で人間体を作り上げ、こちらに機能を移したのです」
無茶苦茶である
意味不明すぎてもう、そういうものだと判断することにし、俺は考えることを止めた
「それにしてもシステム99か。見た目人間の女の子にそんな名前で呼ぶのは味気ないよな?ナインって呼んで良いか?」
「ナイン……はい、あなたがそう呼びたいのであれば、そう呼んでください」
なんか顔を赤くして俯いてしまった
不覚にも可愛いと思った俺を誰も責められないだろう。寧ろ責めようなどというヤツは殴ってやる
この時の会話を扉の隙間からドロシーが覗いていたのを後日知ることになり無性に叫びたくなった俺がいた
ロドニア、オーガスタ、日本
この3ヶ所に共通する研究施設とはなんでしょうか?
皆さん、わかりますね?