―――アイツとの出会いは、3月の上旬ほどに遡る。
昨日と変わらない今日を謳歌し、今日と同じ明日を過ごす。
そんな平穏な日常の中にいたこの俺――紅道心矢はそう思っていた。
だが、世界は思ったより変貌していたことに俺は気づいていなかった。
その日、帰りが遅くなった俺は夜の帰路についていた。
海外出張でこの国にはいない両親、そして共に暮らす双子の弟と一つ下の妹となる家族構成を持つ俺は弓道と喫茶店のアルバイトに勤しみながら学生生活をそれなりに楽しんでいた。
「さて、今日の晩飯はどうするべきか……」
買い物袋を手に提げて、帰宅途中の自分。
ふと空を見上げれば、春の夜を彩る満天の星空だった。
足を止めて眺めていると、一瞬空が真昼のように明るく発光する。
一瞬疲れからによる幻覚か? と目を細めて空を見ていると……。
そこで俺は見つけた、―――黒く輝く一つの『星』を。
『星』は流れ星の如く飛来し、そのまま近くの広場へと落下した。
比喩というよりは直喩というか、ともかく空から落ちてきた『星』が気になった俺は広場へと向かった。
辿り着くと、そこにはその星のような輝きを持った宝珠が地面を抉って収まっていた。
黒い宝珠を拾った俺は、指で摘まんで眺めてみていた。
「なんだこれ……宝石か? にしてはなんだこの紋章は……」
光が透いている程度には黒く澄んでいるその宝珠の中にはトランプのハートによく似た紋章が刻まれていた。
宝石ではないが、何処か魅力を引いたそれを俺が眺めていると、その宝珠は輝きだした。
「……ッ!?」
宝珠から放たれた眩い赤い光……その赤い光は人の姿を整形し、黒いボディに形作っていく。
金色の傷の様な模様が入った黒い身体、胸部と手足を覆う銀色の装甲、カマキリの触覚に似た角とハートの複眼を持つ頭部の仮面。
一番目を引くのは腰部に取り付けられた縦にスリットが入った赤いバックル・"カリスラウザー"。
目の前に現れた仮面の戦士に驚く俺へ、仮面の戦士は言葉を発した。
『お前、それを手にして俺を実体化させるとはな』
「な、何かまずかったのか?」
『いや、俺にしては運の巡りがいいなと思ってな』
「調子くるうな……大体お前、一体何者だよ」
『―――カリス、仮面ライダーカリス。今はそう呼んでくれ』
仮面の戦士・カリスは……―――何処か嬉しそうな様子を垣間見せながら―――、俺に対して名乗り上げた。
―――仮面ライダーカリス
緑の血を流す異形である自分自身と自分を慕う人間の間で苦悩しながらも、不死身の生物・アンデットと戦い続け、仲間と共に運命を勝ち取った
これが紅道心矢と宝珠に宿した戦士・カリスの出会いだった。
『新たなる仮面ライダー』が出会う少し前に起きた、もう一つの出会いである。
~~~~~
変身を遂げたジェイナス・ブレイジングロードは2体の怪人へ迫る。
チーターカタツムリとアリマンモスは迎え撃つが、ブレイジングロードの高速移動による突撃を受け止められず、突き飛ばされてしまう。
「「はああああああ!!!」」
「ぐうぅぅぅ!?」
「マンモォォォォォ!?」
「仮面ライダーめぇ! 何処までも忌々しい存在だ!」
「そうだそうだ! 特に貴様を見ていると、因縁らしからぬモノを感じて仕方がないゾウ!」
ジェイナスの繰り出した突撃に対し、地面に叩きつけられながらも態勢を立て直したチーターカタツムリとアリマンモスは反撃を始めた。
まず足元に粘液を噴射しながらチーターカタツムリは素早く動き、フィールドを縦横無尽に駆け巡るジェイナスへと迫る。
「ライダーめ! カタツムリ粘液を食らえ!」
チーターカタツムリが腕の触手から放った紫色の粘液がジェイナスへと降りかかった。
身体にまとわりつくとジェイナスの身動きが出来なくなり、優奈と一登が悲鳴を上げる。
「な、なによこれ!? 気持ち悪い! べとべとだよ!」
「身動きが、とれない……!?」
「今がチャーンス! マンモスが誇る突進力を食らえぇーーーー!!」
ジェイナスがカタツムリ粘液を戸惑っていると、助走をつけながら突進してきたアリマンモスが目に入る。
このまままともに受ければ、ひとたまりもないのは確実……そう思ったジェイナスは思考を集中させて念じ始める。
すると身体中から炎を噴き出し、粘液ごと燃え上がっていく。
突如炎に包まれたジェイナスに驚くアリマンモスだが止まれるはずもなく、燃え上がる火柱となったジェイナスへそのまま突っ込んでいき……。
「「そいやぁ!」」
「痛いゾウッッ!?」
火柱から真横へ抜けたジェイナスが繰り出した回し蹴りが背中へと叩き込まれた。
アリマンモスは勢い余って地面へと倒れこんでしまう。
ジェイナスはチーターカタツムリへ向き直り、攻撃を仕掛けようとする。
「「ハァァァァ!」」
「なに、ぐあっ!?」
そこへジェイナスの背後から奇襲を仕掛ける者がいた。
左手の蟹の様な鋏を使い背中を斬りつけ、ジェイナスから火花が散る。
何事か……と地面に倒れこんだジェイナスが振り向けば、上空を旋回する三人目の怪人がいた。
蟹と蝙蝠が入り混じったような怪人が両腕の翼を広げ、再び急降下して腕の鋏で断ち切ろうとする。
「死ねぇ!ライダー!」
「「ライドキャリバー!」」
ジェイナスが名前を叫ぶと、何処からともなく飛来してきたライドキャリバーを掴み、怪人の鋏を受け止める。
ギリギリと金属音がすり合わさって鳴った後、ジェイナスが足を怪人の腹部へかけて蹴り飛ばし、距離を無理矢理離した。
立ち上がったジェイナスが周囲の様子を見ると、目の前には空を飛ぶ怪人を入れた三体の怪人が立ちふさがっていた。
鋏を持つ怪人が口を開き、言葉を発し始める。
「ほう、このガニコウモルを含めた合成怪人三体に対してそこまでやるとは……当世の仮面ライダーも、中々侮れないな」
蟹と蝙蝠が合わさった怪人――『ガニコウモル』はジェイナスを一瞥し、仲間の怪人を退かせる程強さを誇っている事を見抜いた。
三体の怪人に視線を向けられている今、ジェイナス――一登は問いただした。
「お前達は一体……!」
「我らはゲルショッカー! 地獄の底から蘇った悪魔の軍団よ!」
「「ゲルショッカー……!?」」
ガニコウモルが名乗り上げた名称にジェイナスは一登と優奈の声が重なって驚きの表情を浮かべた。
『ショッカー』……自分達が遭遇したショッカーライダーにも入っていたその組織の名。
偶然とは思えないただならぬ関係を感じたジェイナスは仮面の下でガニコウモル達ゲルショッカーの怪人達を睨みつける。
「怠惰と堕落によって平和ボケした住人達に知らしめるのだ。偽りの平和を我々が撃ち壊す!!」
「それを邪魔するお前らライダーは我々が始末してくれるゾーウ!」
人々の平穏を撃ち壊そうとするチーターカタツムリとアリマンモスは邪魔者であるジェイナスへ再び襲い掛かった。
ジェイナスはライドキャリバーを用いて対等に渡りあうが、そこへ空へと舞い上がっていたガニコウモルが再び奇襲を仕掛けてくる。
「食らえ! 溶解粉末!」
「あぶないっ!!」
ガニコウモルの口から噴き出してきた毒々しい色の粉末を見て、ジェイナス――優奈が咄嗟に叫び、飛びのいた。
粉末を吹き付けられたアスファルトの堅い地面がジュウジュウと音を立てながら溶けていく。
怪人達の恐るべき能力を見て冷や汗を掻くジェイナスは、ライドキャリバーを掴んでいる手を改めて握りしめると怪人達へ駆け出し向かっていった。
~~~~~
ガニコウモル、チーターカタツムリ、アリマンモス。
ゲルショッカーの怪人達三体と一人戦うジェイナス。
一方的にも見える両者の戦いの様子を物陰から見ていた人物がいた。
―――紅道心矢だ。
その手にはカリスの
「あれが……お前の言っていたお仲間ってヤツか」
『ああ、アレが仮面ライダー……この世界を守る仮面ライダーだ』
「たっく、いまだに信じられないな。現実離れしている」
心矢は苦い顔をしながら怪人達と戦うジェイナスの様子を見守っていた。
―――一登達が去ってしばらくした後、街で謎の怪物達が襲われているという情報を聞きつけた彼はカリスのクリスタルを持って、事件の中心へ起きている場所までやってきた。
そこでは仮面の戦士が人型の怪人達と戦っている光景が広がっていた。
まるでTVのような出来事を目の前で見せられている心矢は眉を顰めていた。
放っておけなかったという理由でここまで来たが、さてどうするか……心の中で思った心矢はカリスのクリスタルに視線をやって話しかける。
「さてと……おいカリス、俺はどうしたらいい?」
『俺の力を宿しているクリスタルを彼らに渡せ』
「アイツらにクリスタルを……待て、
カリスの放った言葉に違和感を感じた心矢は問いただした。
それと同時に心矢の耳に聞こえてきたのは、ゲルショッカーの怪人達に打ちのめされ、地面へと倒れこむジェイナスから発せられた【二人の男女】の声だった。
「一登君……!」
「優奈……!」
ジェイナスから発せられた互いを呼ぶ声を耳にして、心矢は目を見開いた。
……すぐに正体は気づいた。今朝別れたっきりのはずの一登と優奈の声だったからだ。
どういう原理か走らないが、あの仮面ライダーは二人がなっているものだと心矢は気づいた。
「アイツら、まさか……一登達なのか!?」
『ああ、お前が今朝会った彼らがあの仮面ライダーに変身している』
「あのバカ、いつの間にかとんでもないことに巻き込まれやがって……!」
怒りにも似た表情を浮かべた心矢は物陰から飛び出し、ジェイナスが届く場所まで移動する。
手の中にあるカリスのクリスタルを握りしめ、意識を集中させて自分が思い描く形に念じた。
そして生まれたのは、一本の刃のついた弓。
カリスアロー……本来なら仮面ライダーカリスの専用武器であるそれを心矢は空いた手で掴むと、俊二に狙いを定めて、クリスタルを掴んでいる指を弓を引く仕草を使う。
一本の矢として形を変えていくカリスクリスタル……黒と赤の矢となったカリスを見やり、心矢は口元に笑みを向けながらとある言葉を告げた。
「少し寂しくなるが、これは決して別れなんかじゃない……また会おう、仮面ライダーカリス」
『……ッ! ……ああ、そうだな。また会おう』
心矢の浮かべたその笑顔の表情を見て、カリスは驚いた。
何故なら、いつか見た【親友】との別れの時の顔に彷彿とさせていたからだ。
そして力の限りカリスアローを引き、そして矢を手放した。
~~~~~
一方で迫るゲルショッカーの怪人達にジェイナスはたじろぐ。
このままでは自分達は倒れ、街は彼らによって壊滅させてしまう。
そうはさせない……だか三体の怪人達を退かせる方法はない。
どうすればいいのか、そう思っていたジェイナスの元へ叫ぶ声が聞こえてきた。
「仮面ライダー! これを受け取れ!」
その声が聞こえた瞬間、一陣の風が吹き抜ける。
そして迫るガニコウモル達を蹴散らし、ジェイナスの元へ一本の矢が飛んでくる。
思わず手を伸ばして矢を掴むと、その矢は形を変えていき、一つの黒いライドクリスタルへと姿を変えた。
ジェイナス―――一登と優奈は突如現れたライドクリスタルに驚きの声を上げる。
「「ライドクリスタル!?」」
『俺はカリス。事情は把握している……俺と、俺と対となるクリスタルを使ってアイツらを倒すぞ』
ジェイナスが手にした黒いライドクリスタル・カリスクリスタルは二人に経緯を説明すると光りだす。
するとジェイナスの持っていたギルスクリスタルが呼応するように光りだし、手元に収まる。
それぞれのギルスとカリスのライドクリスタルを手にしたジェイナスは何かを悟ると、ジェイナスドライバーに装填されていたアクセルとマッハのライドクリスタルを取り出して代わりに装填する。
【GILLS】
【CHALICE】
「「フュージョンチェンジ!」」
【GILLS×CHALICE】
【RIDER FUSION】
電子音声と共に、ジェイナスの姿は黒と緑を基調とした姿へと変わっていく。
黒字に緑色の傷を模した模様が入ったボディ、その上から纏う黒と銀を基調とした鎧、カミキリムシを思わせる触覚を模した角に加えてハート形の赤いバイザーと鋭いクラッシャーのついた仮面。
一番目を引くのは両腕足を覆うのは生体武装・ライブラウザー。
強き
【WILD HEART】
―――仮面ライダージェイナス・ワイルドハート。
ブレイジングロードとは異なる野性味溢れた形態へ姿を変えたジェイナス。
両手を獣の爪のように見立て、両腕を広げる仕草をすると力の限り思いっきり咆哮を上げた。
「ウルアアアアーーーーーーーッ!!」
「「「ッッ!!」」」
ジェイナスが発した大きな咆哮がガニコウモル達に襲い掛かる。
まるで百獣の王・ライオンの如く凄まじい咆哮を発した後、ジェイナスは腰を低くし、そのまま地面へ手を付け、そのまま地面を蹴り上げた。
大きくジャンプし、宙へと翻したジェイナスを見て、チーターカタツムリとアリマンモスは前に出て撃ち落とすべく遠距離攻撃を仕掛ける。
「忌々しいぞ仮面ライダー! 姿形が変わったところで我らゲルショッカーの優勢には変わりない!!」
「堕ちろ、カトンボだゾォ!」
二体の怪人が放った光弾が宙を舞うジェイナスへと迫る。
だが、それを見計らったかのように電子音声が聞こえてきた。
【FLOAT】
「「ウラァァァ!!」」
「マンモォ!?」
「手足から、翅を!?」
電子音声が聞こえた後、ジェイナスの手足に備え付けられていたライブラウザーが変化、トンボを模した両翅が生えてきて、そのまま空を飛ぶかのように光弾を避けていく。
まるで宙を舞うかの如く飛んでいるジェイナス・ワイルドハートは飛行速度を加速させながら怪人軍団へ迫っていった。
「「ガルァァァ!!」」
【TORNADO】
【DRILL】
「ぐっ!? 速い……ぐああああああ!!」
ジェイナスは両腕に鷹の様な翼を生やし、片足には巻貝を彷彿とさせるドリルに変化させ、怪人達へ突っ込む。
危機感を察したアリマンモスとガニコウモルは咄嗟に飛び退くが、チーターカタツムリは粘液を噴射しながら高速移動で逃れようとする。
だがそれよりも早くジェイナスの繰り出す回転を増した一撃がチーターカタツムリの胴体を貫く。
さながらカリスの必殺技"スピニングダンス"のような必殺キックを受けてチーターカタツムリは撃破された。
「ち、チーターカタツムリィィィー!!」
「なんなんだ、アイツは!!」
アリマンモスとガニコウモルは新たな能力を得たジェイナスに驚き、恐れ戦く。
そのジェイナスは爆炎の中から出てくると、ライブラウザーから新たなる生物の武器を呼び出し、繰り出そうとした。
【SHUFFLE】
「「ギャォォォォ!!」」
ジェイナスの右腕のライブラウザーから出現したのは、ムカデの長い胴体を模した大きな触手が出現。
まるで本物の生き物の如くうねるそれを振るい、咆哮を上げるジェイナスに、アリマンモスは足踏みを行う。
「ここで怯めばゲルショッカーの名折れ! アリマンモスの分身殺法をお見舞いしてやるゾウ!」
「「「アリアリアリィィィ! マンモォォォォ!!」」」
アリマンモスはその身から分身を生み出し、合計4体のアリマンモスがジェイナスへ突進を仕掛ける。
地鳴り音を唸らせながら迫りくる4体のアリマンモス達……ジェイナスはムカデの触手をタイミングよく、大きく振り回した。
「「ギャルアアアアア!!」」
「「「「マ、マンモォォォォ!?」」」」
ジェイナスの振り回したムカデの触手は迫りくるアリマンモス達をなぎ倒していく。
元々パワー型が売りの怪人だった故か多少は退いてしまうもすぐに態勢した4体のアリマンモスは再び突進を仕掛けようとする。
だが、そこで異変が起きた……アリマンモス達の動きがぎこちなくなり、上手く身体を動かせなくなってきた。
ガニゴウモルはその異変に気付き、ジェイナスが仕掛けた事に気付いた。
「まさか、ヤツの毒か!?」
ジェイナスの振るったムカデのような触手に仕込まれた
現にアリマンモスの生み出した分身達は維持できなくなり消滅し、残された本体は最後の力を振り絞って突進を敷かせようとする。
それを見てジェイナスはドライバー上部のスイッチを押して、最後の一撃を決めるべく構えた。
【RIDER FINISH!】
「「スピニングサジットクロウ!」」
ジェイナスが構えたライブラウザーから生えた刃のついた弓が出現。
カリスアローにも似たその弓・チェンジアローに対し、もう片方のライブラウザーからは金色の矢・ワイルドサジットが生み出される。
ワイルドサジットを番え、狙いを定めるジェイナス……光の弦を力いっぱい張り詰め、そして放った。
「「ハァ!」」
「ぬ、ぬおおおおお!?!」
チェンジアローから放たれたワイルドサジットは渦巻く旋風と化し、アリマンモスの巨躯をものの見事に射抜いた。
そのまま地面へ倒れこみ、アリマンモスは爆発を起こして消えていった。
「くぅ、ゲルショッカーの怪人をこうも易々と……許さんぞ!仮面ライダーぁ!」
ゲルショッカーが誇る2体の怪人が倒れ伏した光景を見て、歯軋りをするガニコウモル。
このままでは終われない……そう思い、攻撃を仕掛けようとしたところへ声が聞こえてきた。
「寄せ、ガニコウモル。ここは引け」
「この声は……、―――将軍! ブラック将軍!」
「「ッッ!!」」
威厳のある男の声が響き、ジェイナスはただならぬ気配を察知して顔を向けた。
とあるビルの屋上、そこに立っていたのは漆黒の軍服を纏った一人の壮年の男。
険しい表情と鋭い眼光がジェイナスを見抜き、鼻で笑いながら口を開いた。
「フッ、皮肉なものよ。平和な世を終わらせようとしたときに限って新たなる仮面ライダーが登場するとはな」
「「お前は……」」
「覚えておけ、新世代の仮面ライダーよ。―――俺の名はブラック将軍、ゲルショッカーの大幹部……今は大いなる目的のために冥府から蘇った男だ!」
「今からお前達にはショッカー、ゲルショッカー……それだけではない、様々な組織の刺客が襲い掛かるであろう!」
「ライダーよ、我らは貴様たちを憎み、怒り、妬む! 決して安息の日はないと思え!!」
軍服の男――『ブラック将軍』は地上にいるジェイナスへそう告げると、まるで空気に透けるかの如く消えていった。
それと同時にガニコウモルは空へと飛んでいき、その姿は消えていった。
取り残されたジェイナスはこれから現れるであろう『冥府から蘇る悪魔』達の事を考え、決意を引き締めるのであった。
~~~~~
その日の夕方。
破壊の爪痕が残った現場から何とか警察や救急隊員の目を潜り抜け、帰宅してきた一登と優奈。
ショッカーライダーとはまた違った怪人達、新たなるジェイナスの姿、そして仮面ライダーを目の形をしている人達。
今日は色んなことが起きて、疲れきっている……食事をして、早く身体を休めたい所。
NewAmigoの扉を開けると、鼻に香るほどのいい匂いが漂ってくる。
不思議に思いながら二人は中に入ると、そこには……。
「よぉ、おかえり」
「「紅道先輩/紅道さん?」」
一登の先輩である心矢が豪華な料理を振る舞い、用意していたからだ。
帰ってきた