ダンジョンに最弱の敵がいるのは間違っているだろうか? 作:マスタード
出来れば毎週したいですね・・・
「はぁ、はぁ・・・」
白い兎のような少年、ベル・クラネルが影の様なモンスタ
ー『ウォーシャドウ』やその他のモンスターの残骸の中、
1人立っていた。
全ての力を出し切った身体は傷だらけで、帰るのも一苦労だろう。
ベルは『豊穣の女主人』を飛び出したあと1人でダンジョンへ潜り、多くのモンスターを倒していたのだ。
「は、はは・・・」
ベルが乾いた笑いを浮かべる。
(もっと・・・もっと強くならないと・・・)
再び沸いてくるモンスターを仰ぎながらベルはナイフを構える。
数は・・・先程よりも多い。
迫り来るモンスターの隙間疾走しながら斬り捨てていく。
しかし。
グンッ!
「っーー!?」
身体はとっくに限界を迎えている。
その場に膝をつくベルに時間も与えず襲いかかるモンスター達。
ベルがモンスターに食い荒らされる光景が広がる・・・その直前。
キンッ
「うわっ!」
ベルの身体が宙に浮く。いや、というより
そのまま重力は向きを横に変え、元通り下向きに戻る。
その時には既にモンスター達からは距離があった。
「全く・・・危なかったな」
聞き覚えのある声。
「さ、サンズさん?!」
相変わらずニヤニヤとした表情のサンズが立っていることに気づくベル。
「面倒事はごめんだからな。死んでもらったらこまるんだ。そこで待ってな」
「で、でもっ!僕は・・・」
ベルが泣きそうな顔でサンズを見る。
「僕は・・・強くなりたい」
ベルは立ち上がろうとするが、上手く立てない。
サンズへへっ、と笑う。
「いいか、気持ちは分かる。でもそれ以上やればお前は死ぬ。死んじゃってもリセットなんてできないんだ。強くなりたいならまず自分の身体の限界くらい理解しな」
「でもっ・・・」
サンズのストレートなもの言いにベルは何も言えなくなる。
「大丈夫。お前さんは強くなれるさ」
迫り来るモンスター達を見ながらサンズは笑う。
「さて、ヒーローなんてものはアンダインでもあるまいし、柄じゃないんだが・・・」
サンズの周りに無数の骨が現れる。
「友達、いや、兄弟の為に、お前らには死んでもらうぜ」
サンズが手を振り下ろすと骨が勢いよく放たれる。
ザザザザッ!
『グワアアァ!』
モンスター達は雄たけびを上げながら魔石を残して塵へと変わっていく。
モンスター達はサンズにまるで近づけない。
ベルはただ呆然とそれを眺める。
「すごい・・・」
思わず呟くがそんなに声もモンスターの断末魔で掻き消される。
「・・・あ!」
モンスターの数がかなり減り出した頃になってやっとモンスターの一匹が骨の弾幕をくぐり抜け、サンズとの距離を縮める。
「サンズ!危ない!」
『ガアァ!!』
ベルは大声を出すがモンスターは既にその牙をサンズに当てようとしていた。
M I S S
『ガアアァァ?!』
「へ?」
明らかに当たるはずの攻撃をサンズはいとも簡単に避けると笑った。
「あれ?大人しく食らうとでも思ったのか?」
キイィィン ドン
骸骨のようなものから光線が放たれ、モンスターは声を上げるまもなく消える。
「こっちも終わらせるか」
残りわずかとなったモンスター達にも同じ光線をいくつも浴びせる。
サンズは無傷で全てのモンスターを倒してしまった。
「さて、肩貸すぜ」
唖然とするベルに笑いかけるサンズだった。
「ど、どうしたんだい、その怪我は!?誰かに襲われたのかい?!」
帰るなりヘスティアに質問責めにされるベル。
「おっと、俺の心配は無しか?」
「え?あぁうんサンズ君は・・・大丈夫そうだね」
「冷たいなぁ」
ケラケラと笑うサンズ。
そんな中、ベルは真面目な顔でヘスティアを見つめる。
「神様・・・」
「ど、どうしたんだい?」
わずかとに頬を染めるヘスティアにベルは真剣に話す。
「僕、強くなりたいです」
「・・・!!・・・うん、分かってる・・・」
ベルはサンズの戦いを見た。同じLvでもあれほどまでの差があるということを目の当たりにしたのだ。
ベルには強いケツイが芽生えつつあった。
皆さん、感想ありがとうございます!
とても嬉しいです!
引き続き楽しんでください!
投稿頑張りますので・・・
ダンまちってヒロインとめっちゃイチャイチャしますよね?ってことでサンズにヒロインを与えるとしたら?
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フリスク
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