【本編完結】ただ、幼馴染とえっちがしたい   作:酉柄レイム

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第114話 再びお風呂

「あんたね、『千里と二人きりは危ないから一緒に入ってくれ』って、女の子に言うセリフ?」

「お前は俺が千里を犯し倒したら責任とれるのか?」

「私に責任問題が生じる理由がわからないわ」

「僕もイケメンと牛と入るくらいなら、薫ちゃんと入りたかったなぁ」

「恭弥。牛って誰のことだと思う?」

「自分の胸に手を当てて揉んでみろ」

「考えさせなさいよ」

 

 あの後。

 

 適当に濡れたままぶらぶらして、それから俺と千里と光莉の海水を浴びた三人は、いやらしいことをしないようにという日葵や春乃の監視の下、お風呂に入っていた。監視の方がいやらしいと思うんだけど、そこのところどうなんだろうか。まぁ俺の肉体美が気になるのはわかるけどねぇ?

 ちなみに、ゆりちゃんは「私には、死ぬ覚悟があります」と言って一緒に監視しようとして見事に撃沈。今は部屋に戻って聖さんに面倒を見られている。薫は監視に参加しており、倒れたゆりちゃんを気にしていたが、「薫ちゃん、私は置いて楽しんでて……」という遺言を聞いて、「まぁ自業自得だし」とドライに言い放ってここにいる。

 

「まったく。こんな美少女とお風呂に入れるんだから、ありがとうございますの一言くらい言えないの?」

「お前が『イケメンとお風呂に入らせて頂いて、感謝の極みでございます』って土下座したら一考の余地あり」

「つまり言わなくてもいいってことだよ。どうせ一考するだけでお礼なんて言わないんだから」

「片乳先見せでどう?」

「札束3つでいいか?」

「恭弥くん。一応監視してるってこと忘れたらあかんで」

 

 忘れてないけど、忘れてないけど! 光莉が片乳先見せなんて言うから。いやでも、見たところでなんだって言うんだ? むしろ片方見せてくれたらその先もあって然るべきだろ。つまり片乳先見せその先行きってことか? 札束3つじゃ足りねぇな。

 

「恭弥は仕方ないね。所詮はすぐおっぱいに釣られる愚かしい人間さ」

「むぎゅー」

「薫。光莉が胸を寄せたら千里がガン見した件についてどう思う?」

「千里ちゃんなら仕方ないと思うけど嫌だし、光莉さんも下品で嫌」

「千里を陥れようとしたら私の評価も下がってるんだけど、どういうこと?」

「僕に聞かれても……」

 

 光莉は薫が千里のこと好きってこと忘れてるんだろうか。そりゃ千里を誘惑するようなことしたら薫にも嫌われるだろ。俺も軽蔑したフリしとかないと日葵と薫と春乃に冷たい目で見られるから、軽蔑した目でおっぱいをガン見することにしよう。むほほ。

 

「恭弥、どこ見てるの?」

「母性」

「誤魔化せてるように見えて誤魔化せてないよ」

「恭弥って概念が見えるんだ……」

「誤魔化せとったわ」

「アホな日葵かわいい!」

 

 そういや忘れてたけど、日葵ってこの中で一番頭が……いや、一番頭が可愛いんだったな。だからと言って今のを母性って言葉通りに捉えるのは流石にとは思うけど、かわいいからよし。決して国語能力が低いわけじゃないしな。うん。そういうことにしておこう。

 

 もちろん俺が見ていたのは光莉のおっぱいであり、母性っていう概念じゃない。

 

「……光莉さん。どうしたらそんなにおっきいおっぱいになるの?」

「薫がおっぱいを大きくしたがってるぞ!」

「鼓を打てェ!」

「兄貴と千里ちゃん、きらい」

「君のせいだ」

「いや、お前のせいだ」

 

 視界の端で鼓をこっそり隠している日葵を見ながら、責任を押し付け合う。最終的に薫のせいってことに落ち着いた。だって薫が可愛すぎるからいけないんだ。薫には罪の意識がないのか? そんなに可愛いから俺たちみたいな変な奴に絡まれるんだぞ。しかもそのうちの片方は兄貴だぞ。どうだ参ったか。

 

「おっぱいを大きくする方法ね。ここだけの話、才能よ」

「恭弥のお母さん結構大きいから、薫ちゃんも絶対大きくなるよ! 大丈夫!」

「ん。おっきくなって千里ちゃんを見返してやる」

「愛されとるなぁ千里」

「君も人を愛するならおっぱいを大きくした方がいい」

 

 風呂桶を剛速球で投げ、千里の額を撃ち抜いた。ししおどしのような風情に溢れた音が鳴り、水しぶきとともに千里が湯の中へ沈んでいく。千里のことだろうから沈みながら光莉を見るだろうと思い、光莉を庇うように前に出て大開脚してやると、水中で大量の泡を吹いて水面に上がってきた。

 

「美しかった?」

「君が海パンを履いててほんとによかったと思った」

「よし、確定。光莉、薫。このバカ水中で光莉のこと見ようとしてたぞ」

「よくやったわ恭弥。あとで一緒に寝てあげる」

「違うんだ! 僕は恭弥を見ようとしてたんだよ!」

「え、いいんですか?」

「待て! 体を許した覚えはない!」

「チャンスがあったら飛びつく程度には千里のことアリやと思ってんやな」

「やっぱりライバルだ……」

 

 千里が言い逃れしようとして余計なことを言うから、日葵からライバル認定されてしまった。俺にはそんなつもりないっていうのに。もちろんさっきのは冗談で、いけそうだったら今夜やっちゃおうなんて思ってない。いくら千里が女の子みたいな顔と体と匂いだからといって俺はそこまで落ちぶれちゃ……落ちぶれてもいいんじゃね?

 だめだだめだ。俺には日葵がいる。それに千里よりも今俺の背中を足でいやらしく撫でてきてる光莉の方が断然興奮する。お前やめろよほんと、素肌同士の触れ合いってそれすなわちセックスだろ。

 

「光莉。そろそろやめてくれ。このままじゃお前の足を掴んで変なことをしてしまうかもしれない」

「あんたのその正面からとんでもなく変態なことを言ってくる精神力は見上げたものね。でもみんなの前じゃ恥ずかしいからだーめ」

「私も脱いで入る」

「光莉は水着着てるから、裸になればええやろ」

「春乃さんってそういう男らしさが裏目にでることありそうですよね」

「あーあ。薫ちゃんが岸さんを傷つけちゃった」

 

 私女の子やもん……と拗ねてしまった春乃を、薫が急いで「ごめんなさい!」と言って駆け寄り、慌てながらよしよしし始めた。薫が誰かを撫でてるところ可愛い。あと春乃はあえて見ないようにしよう。普段イケメンな春乃が撫でられてるって可愛くてのぼせてしまいそうだから。

 あと背中を足で撫でられるのは俺が移動すれば済む話だということに気づき、急いで移動して千里の隣に座った。千里が距離をとった。何? さっきのやつ警戒してるの?

 

「日葵も一緒に入るの? それなら出て行きなさいクソ男ども。ここは私と日葵の楽園と化すのよ」

「じゃあ僕は薫ちゃんを連れて部屋に行くとしよう」

「薫。犯罪者がいるから俺と一緒に行こう」

「春乃さん。私の部屋に連れてってください」

「おっけー! 私もゆりちゃん無事か気になるしな」

 

 千里は薫と部屋で二人きりになるために、俺はそれを阻止するために立ち上がると、薫は俺たちを無視して春乃と一緒に行ってしまった。そのせいで日葵も寂しそうな顔してるじゃん。あーあ。薫、春乃選んじゃったか。日葵ちょっと気にして「ふん。薫ちゃんは春乃の方がお姉ちゃんだと思ってるんでしょ?」って言いだすぞ。可愛いぞ。好きだぞ。

 

「日葵入らないの?」

「今思ったら水着中に着てないし……今から着替えるのも恥ずかしいし」

「あら、じゃあ舐めまわしてあげるわ」

「着替え手伝ってあげるわって言いたかったんだと思うぞ」

「欲望が先走るタイプのどうしようもない変態だね。見苦しい」

「三人とも結構そうだと思うけど……そうだ!」

 

 日葵がぱっと明るく笑ったかと思うと、笑顔のままてってってとステップを踏むように近づいてきて、足だけお風呂に入れた。

 

「足湯!」

「日葵の足近くのお湯はあとで私が飲むから、そのつもりでお願い」

「俺たちは今何をお願いされたんだ?」

「極力近づくなどころか、今すぐ出て行けって言われたんだと思うよ」

「光莉。お行儀悪いことしちゃだめだよ?」

「わんわん!」

「もうお行儀悪いじゃねぇか」

 

 舌をべろーっと出して犬の物まねをする、おっぱいの大きい水着姿の女の子。超特殊C級AVヒロインみたいで面白いから、しばらく放置しておこう。というかあいつ足近くのお湯飲むってなんつーマニアックな趣向してんだよ。俺でもそんなことしねぇわ。せいぜい近くに行って「あ、今日葵の足と同じお湯に入ってるんだ」って強く実感するくらいしかしねぇわ。今してるわ。

 

「恭弥が僕の隣から離れた」

「構ってほしい彼女みたいな言い方してんじゃねぇよ」

「あんた、もしかして日葵濃度を薄くしにきた?」

「日葵。こいつどうにかしてくれ。日葵のことが好きすぎてもう頭がアレになってる」

「好きすぎ!!!!???」

 

 そこだけ切り取るな。

 

「あ、光莉がか……こほん。光莉! 私のこと好きなのは嬉しいけど、あんまり暴走しちゃだめ!」

「心臓に誓いました」

「朝日さん。そういえばさっき夏野さんが朝日さんにキスしてほしいって言ってたよ」

「そうだったのね日葵! さぁ私と濃厚なキスをしましょう! もう口で妊娠しましょう!」

「よし、死ね」

 

 暴走しないことを心臓に誓った光莉は、暴走したことで死んだ。千里も死んでるようなもんだから、ここはもう俺と日葵だけの世界。旅行先で日葵と二人きりなんて、願い続けたシチュエーションだ。実際にはなんとかして日葵とキスしようとする変態と、「ちょっとのぼせてきちゃったかな……」と頬を赤くして色っぽいメスがいるけど。クソ、俺の心を乱してきてんじゃねぇよ。

 

「ん-、ほんとに恭弥と織部くんが一緒の部屋で大丈夫かなぁ」

「言ってそれしかねぇしな。なんだ? 俺が女の子の部屋にお邪魔していいのか?」

「お! そういう話になってるん!?」

 

 あ。なんか嫌な流れになってる。もう千里が笑ってる。

 

「恭弥くんならいやらしいことしてけえへんやろうし、別にええんちゃう?」

「さんせい!」

「まぁへたれだし」

「じゃあ僕は一人で寝ようかな」

「さっき恭弥くんと千里の部屋に薫ちゃん連れて行っておきました」

 

 千里は風となって俺たちの前から去っていった。……流石に手は出さないよね?

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