【本編完結】ただ、幼馴染とえっちがしたい   作:酉柄レイム

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エピローグ

「なぁ父さん」

「ん?」

「母さんになんて告白して付き合ったんだ?」

「その話はやめておこう」

 

 父さんは苦虫をすり潰して粉状にし、その粉を一日中舌の上に乗せて生活しているときのような表情でそっぽを向いた。ちなみにそんな経験父さんにはないはず。

 

「というか、もうそんなこと気になるようになったのか。俺も初恋早い方だったからなぁ。遺伝だな」

「興味ねぇよ、ハゲ」

「なんでいきなり言葉で殴ってきたんだ?」

 

 テメェさっき告白のこと聞いてきただろうが、と頭を掴まれて揺らされる。度々こうしてお仕置きをしてくるけど、絶対痛くないしむしろ楽しいまであるからわざと父さんに暴言を吐いているのは俺だけの秘密だ。あ、いや、もう一人知ってる人いた。

 

「なになにー? 二人して可愛いことして、どうしたの?」

「母さん、聞いてくれよ。父さんが告白のセリフ教えてくれないんだ」

「あ、あー。あー、告白、告白ね」

「これはろくでもねぇってことだな。納得した」

「いや待て! 待て待て!」

「待っても何も出てこなさそうだからいやだ」

 

 気が動転するとほんとにどうしようもないな父さんは。こういうところ遺伝しなくてよかったとほんとに思う。気が動転してるときってあんまり意識ないからもしかしたら遺伝してるかもしれないけど。ていうか母さんも割とポンコツだから十割遺伝してるような気もするけど、考えないようにした方が幸せだってことを俺は知っている。

 

「んっ、んん! えーっと、どうしてそれが気になったの? もしかして好きな人ができたとか?」

「うん」

「へー、そうなんだぁ。えぇ!? そうなんだ!?」

「お、誰だ? 父さんの知ってる子?」

「うん」

 

 父さんはにやにやと、母さんは驚いてあたふたとしている。父さんの反応が気に入らないし母さんはもうちょっと落ち着いてほしい。まぁ、俺まだ小学校にも入ってないからそういう話は可愛らしいとかそういう捉えられ方するだろうから仕方ないか。

 

「マジか。もしかして織部っていう苗字だったりする?」

「血縁じゃん。ねぇだろ」

「だよなぁ。じゃあ誰だ? お前変だからそんなに友だちいないだろ」

「自分の息子に向かって変ってはっきり言う親がどこにいんだよ」

「そうだよ! ちょっと個性的なだけだよ!」

「フォローも下手ときましたか……」

「諦めろ。お前はうちの子なんだから」

 

 それはもう自意識が生まれた瞬間から諦めてる。息子に対してとんでもないこと言いつつ、愛情たっぷりだってこと知ってるし。いつも俺が寝ると覗きに来て「おいおい。愛しすぎだろ俺の息子」って言ってるの知ってるし。あとから母さんがやってきて俺の前でいちゃいちゃしだすし。ほんとどうにかしろよこの両親。

 

「まぁ教えてくれなくてもいいか。俺はお前を信じてるから、きっといい子なんだろうな」

「そうだね。もし困ったなー、ってなったらいつでも頼ってね」

「俺、光莉さんと結婚したい」

「お前のこともうぜってぇ信じねぇ」

「えっ、えー!!?」

 

 俺はただ、光莉さんと結婚したい。

 

 これは、俺こと氷室(ひむろ)夕弥(ゆうや)が、おっぱいの大きいお姉さんに性癖を狂わされ、結婚するために奮闘する物語である!




 というわけで本編完結です。ご拝読ありがとうございました。

 映画の内容は? 恭弥たちの大学生活は? もしかしたら色々気にしてくださっている方がいるかもしれません。ただ、この作品書こうと思えばいつまでも書けるので一旦終わらせておかないとダメだなと思いまして。もしかしたらあの続きは書くかもしれませんし書かないかもしれません。ただ、映画の内容が気になるのであれば第1話から読み返していただければと思います。

 現代/恋愛と言いながらギャグコメディを展開し続け、更にはラブコメをしだしたと思ったら作者がラブの部分に苦しむというカスみたいな地獄を生み出してしまった反省点はありますが、楽しかったのでよしとしています。

 内容面。暴言暴力下ネタ何でもありと人を不快にさせる要素のオンパレード。人を選ぶどころの騒ぎじゃない内容だったかと思います。まるで子どもがある程度文章力を得たかのような物語、お楽しみいただけたでしょうか。もしそうであったのであれば何よりです。何より意識したのはどの部分を読んでも笑っていただける、というところでしたので。だからこそラブの部分に苦しんだわけですが。誰か私にラブを教えてください。

 ところでちょくちょく感想で見かけましたifルートについてですが、少なくとも『恭弥が日葵のことがずっと好きだった世界線』で他の女の子とくっつくみたいなものは絶対に。もしかしたらその前提条件をひっくり返したものは書くかもしれませんが、別にそれって脳内で楽しんでげへげへすればよくね? と思っちゃうので期待はしないでください。申し訳ございません。

 プロットも何もなく書いていて、それぞれの話は書き始めたその時に考え始め書きながら考えて、出来たらすぐに投稿というスタイルをとっていたためか話としてはぐちゃぐちゃな印象があります。ギャグなので許して……。
 ただ、ラストだけは考えていました。ラストと言っても、『恭弥と千里がみんなの前で遊び始める』という部分です。千里は恭弥に対してクソデカ感情を持っているので、あぁやっちゃうだろうなと思ってしまいました。重ねて許して……。

 さて、あとがきはこの程度にします。このあとがきを読んでくださった方にご存知の方がいらっしゃるのであれば、プロットの書き方とラブの書き方を教えてください。

 改めてにはなりますが、ご拝読ありがとうございました。一旦本編は完結となり、蛇足として何か書くかも程度に思ってください。

 あと私の他の作品でこの作品内の会話で使ったネタが使われてるところを見たとしたら目を瞑ってください。内容覚えてないので把握していないんです。100%その場で考えて感性で書いてるので大目に見てください。

 それでは。三回目のご拝読ありがとうございましたを言わせてください。
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