アサルトリリィ Abnormal Transition   作:0IN

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前回の話で書きましたようにラスバレ1周年記念で投稿させて頂いた「IFストーリー 罪過の果てに」はFallen Eyes編の最終話に移動させて頂きました。


ラスバレ1章㉖

叶星「高嶺ちゃん!?」

 

定盛「高嶺様!この!!」

 

 

轟音と共に伝わる重い一撃に高嶺は尻もちを着いてしまう。

いきなりの出来事に動転した叶星が彼女の元に駆けつけようとしたところ、彼が追撃を加えようとするがそれに気づいた定盛が、CHARMを盾にするように、彼の方へと向けることで壁とし彼の行動を阻止するとそのまま押し込むことで叶星達から距離を離した。

 

 

叶星「高嶺ちゃん!大丈夫!?」

 

高嶺「ええ、大丈夫よ。」

 

定盛「お2人は体勢を整えてください!私が彼を抑えます!」

 

 

叶星は高嶺に怪我がないことがわかると安堵の表情を見せるが、定盛が彼へと駆け出したことで、その思考はすぐに切り替わった。

 

 

定盛「やぁぁぁ!!」

 

蓮夜「・・・。」

 

 

彼女が彼等の方を向くと定盛が彼のことを押していた。

彼女は自身のCHARMのリーチと重量を利用し彼の持つ武器の間合いに入らないように距離を取りながら戦いを進めることで、彼は攻勢に出ることが出来ず守りに専念することしかできない。

 

 

定盛「このまま!」

 

蓮夜「・・・。」

 

 

彼女は戦いの流れがこちらに向いているうちに削り切ろうとその攻めは激しくなっていった。

彼は両手に持った双剣を順手、逆手を切り替えながらそれを丁寧に捌いていくが、その激しい攻めとリーチ差により反撃に出ることが出来ず後退していくが、その顔に焦りはなくただ着々と攻撃を捌き続けていく。

 

 

叶星「姫歌ちゃんが押してる!高嶺ちゃん!私達も行きましょう!!」

 

高嶺「・・・。」

 

 

叶星は定盛が彼を押していることを確認すると彼女に加勢しようと立ち上がるが、高嶺からの返事がないため彼女は高嶺へと向き直る。

 

 

高嶺(あの感覚・・・。)

 

叶星「・・・高嶺ちゃん?」

 

高嶺「・・・え、ええ、行きましょう!」

 

 

高嶺は何かを考えるような表情をしており、それを見た叶星は心配になるがすぐに彼女の表情が引き締まったため彼等の方へと向き直り駆け出していった。

 

 

定盛「・・・攻めきれない。」

 

 

定盛の猛攻を捌き続ける彼は2人がこちらへ近づいて来る姿を見るや、後ろへと距離をとる。

それを見た彼女はチャンスとばかりに距離を詰めながら攻撃を繰り返すが、彼が持つ双剣にいなされ距離を置かれてしまう。

距離を取られた彼女はCHARMを射撃形態にして追撃するがそれも彼が身体を逸らすだけで躱されてしまった。

追撃を躱されてしまったため射撃が無意味と判断した彼女が射撃を止めると彼は彼女へと向かって一気に駆けだす。

それを見た彼女は射撃が間に合わないと判断したためすぐさま変形させて迎え撃とうとする。

 

 

蓮夜「・・・。」

 

定盛「なっ!?」

 

 

彼があと一歩の距離まで近づいたつぎの瞬間、彼女の思考が停止した 。

彼女に攻撃しようと、振り上げて双剣が突如彼の手から抜け落ちてしまったのだ。

 

 

叶星「姫歌ちゃん!!」

 

 

いきなりの自体に目を白黒させている彼女へと叶星が叫ぶ。

それにより我に戻った彼女は彼の双剣へと視線を向ける。

双剣は重力に逆らうことなくゆっくりと落ちていく。

 

 

高嶺「彼の手を見なさい!!」

 

 

現在の自身に対する最大の脅威へと視線を向けていた彼女に今度は高嶺が叫んだ。

その言葉に彼女が反射的に彼の手を見るとそこには1本の小さな短剣があり彼はそれを振るっていた。

自ら最大の武器を捨てることで一撃に繋げる認識誘導、それにより完全に無防備になってしまった彼女へと刃が襲いかかるその時、

 

 

定盛「・・・えっ?」

 

蓮夜「・・・やっぱりか、」

 

 

彼の手から短剣が弾かれた。

短剣は横へと子を描きながら飛んでいく。

 

 

蓮夜「そう上手く行かないか、」

 

 

空中に浮いている短剣を見た彼は1度短剣を拾い直そうと手を伸ばすがそこへ駆けつけた叶星と高嶺に阻まれてしまった為後ろへと下がる。

 

 

叶星「姫歌ちゃん、大丈夫?」

 

定盛「はい、平気です。」

 

高嶺「それなら良かったわ。」

 

 

2人は彼女の無事を確認すると横へと視線を向けた。

 

 

叶星「音羽ちゃん、助かったわ。」

 

音羽「・・・どういたしまして、」

 

 

そこにはCHARMを構えた音羽の姿があり彼女は一瞬彼女達へと視線を向けるとすぐさま彼へと向き直りCHARMを構え直し数発撃ち放つ。

彼はそれを後方に刺さっていた双剣を抜き取り防御すると両方を見やすいように移動し構え直す。

 

 

蓮夜「音羽は警戒するよな。・・・それにしてもよくあったな?それ、」

 

音羽「・・・作って貰った。」

 

蓮夜「カタログになかったからそんな事だろうと思ったよ。」

 

 

彼は音羽へと視線を向けると言葉を投げかける。

それに反応した彼女は短く返事を返すと、自身のCHARM・・・大弓の弦を引いく。

それを見た彼は音羽へと駆け出した。

彼女は彼の動きを見ると弦を離す。

すると彼女の弓からマギで構成された弾丸彼へと向かって放たれる。

その弾丸は彼へと正確に進んでいくがそれは彼がステップを踏むことで躱されてしまう。

彼女はその様子を見ても表情を変えずに黙々と弓を引き続ける。

彼は先程と同じようにステップで躱すが躱した先に弾丸がありそれをそれを見た彼は躱す時の勢いを利用して身体を捻ることで突き進む。

 

 

蓮夜「・・・」

 

音羽「・・・」

 

 

2人の距離がなくなると彼は双剣を振るう。

それを弓の両端に付いた刃で逸らしながら彼へと弾丸を撃ち放つがそれは彼が双剣で逸らすことで無力化される。

お互いの位置を入れ替えるように相手の攻撃を捌き続ける2人、それはまるで踊りを踊っているかのように軽やかであり、それと同時に相手の命を奪うかのように荒々しくもあった。

攻防がしばらく続き彼女が彼の攻撃を捌くために刃を右手に握られた剣へと添わせた瞬間、

 

 

音羽「・・・ッ!」

 

 

彼は右手剣を手の中で回した。

すると剣は変形し戦う前に持っていた銃剣へと姿を変えた。

その変形に巻き込む形で彼女の弓を巻き込むとその力に彼女は弓を手放してしまい、その隙に彼は銃剣を後ろへと投げ左手を剣を彼女へと振るう。

CHARMが無く無防備になってしまった彼女は身体を逸らして躱そうとするが彼が右手を後方に振るうと彼女の身体を突然前へと倒れた。

 

 

音羽「・・・!?」

 

 

体勢を崩され防御の術のない彼女へと決着を告げる刃が到達するその瞬間、

 

 

音羽「・・・甘い、」

 

蓮夜「・・・!?」

 

 

彼の剣が横へと逸らされる。

それにより前方へ体勢を崩された彼は、勢いを利用して前へと飛び込み前転の要領で距離を取った。

距離を取った彼が彼女へと向き直る。

 

 

蓮夜「・・・それがお前のレアスキルか、」

 

音羽「・・・。」

 

 

そこには悠然と立つ彼女の姿があり、

その手に半透明の短剣が握られており、彼女はそれを彼へと向けていた。

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