アサルトリリィ Abnormal Transition   作:0IN

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ラスバレ1章㉙

灯莉「まっだかな、まっだかな、ま〜だっかな〜♪」

 

音羽「灯莉、はしゃぎすぎ・・・。」

 

灯莉「だって〜、楽しみなんだも〜ん♪」

 

 

海岸を後にした彼女達はヘルヴォルのメンバーとの待ち合わせ場所である駅に来ていた。

 

 

蓮夜「思ったよりも早く着いたな。」

 

夢結「皆急いで来てたものね。」

 

 

彼は端末を開き時間を確認すると予想よりも早く到着していたことに気づく。

 

 

梨璃「あぁ、もう我慢出来ません!わたし、お迎えに行ってきますね!」

 

楓「でも、ヘルヴォルのみなさんの到着予定時刻は30分後ですわよ?電車の本数も限られていますし、意味はありませんわ。」

 

梨璃「それでも行きたいんですっ!」

 

叶星「でしたら私もご一緒していいかしら?一葉と会うのは久しぶりだもの。それにヘルヴォルのメンバーにも早く会ってみたいわ。」

 

梨璃「は、はいっ!ぜひぜひ、ご一緒いたしましょう!」

 

結梨「わたしも行く!」

 

叶星「それなら3人で行きましょう。」

 

紅巴「あ、あの、叶星様っ。」

 

叶星「紅巴ちゃん?・・・どうしたの?」

 

 

3人はヘルヴォルを迎えに行こうとすると、紅巴の申し訳なさそうは声に止められた。

 

 

紅巴「灯莉ちゃんがどこかへ消えてしまいました・・・。」

 

定盛「はぁぁぁ〜、本当に団体行動に向いてない子ねっ。」

 

音羽「・・・ここの1年組の全員に言えると思う。」

 

蓮夜「いや、それブーメランだぞ・・・。」

 

 

唐突な灯莉の行動に定盛達が頭を抱えていると梅が笑い出す。

 

 

梅「はははは、うちにもそういうやつがいるゾ、なぁ?」

 

鶴紗「・・・自由行動の時だけだよ。」

 

 

梅がそう言いながら鶴紗へと目を向けるとそれに気づいた彼女は目を逸らしながら小さく呟いた。

 

 

叶星「あ、そうか。じゃあ、灯莉ちゃんを探しに行かないと。」

 

高嶺「いいわ、叶星。こっちは私が見てるから行ってらっしゃい。」

 

叶星「あ、うん、ありがとう。それじゃあ、頼むわね、高嶺ちゃん。行きましょう2人とも!」

 

梨璃「は、はい!」

 

結梨「お〜!」

 

 

高嶺の言葉を聞いた叶星は、駅へと向かって走りながら梨璃達に声をかける。

それを聞いた2人は勢いよく返事をすると、叶星のあとを追って行った。

 

 

定盛「見つけたら説教よ、説教!あんなの放ってたら、ヘルヴォルの方々に示しがつかないもの!」

 

ミリアム「あやつらはそんなもの気にしないと思うがのー。」

 

蓮夜「とにかく探すか・・・。」

 

音羽「・・・賛成。」

 

夢結「私は彼女が戻ってきた時のためにここに残っているわ。」

 

紅巴「私も灯莉ちゃんを探しに行きます!」

 

 

定盛の言葉を皮切り彼女達は灯莉を探すために行動を始めた。

 

 

灯莉を探すに至ってこの街に不慣れなグラン・エプレのメンバーが迷ってしまわないように2人1組で彼女を探すことにした。その中で前から交友関係にあった蓮夜と音羽が組むこととなり2人は街中を歩いていた。

 

 

蓮夜「それにしても・・・お前がリリィになるなんてな。」

 

音羽「・・・少し気になる事があって、」

 

蓮夜「自分で決めたならいいんだ。・・・だが、」

 

音羽「・・・どうしたの?」

 

蓮夜「茜がエレンスゲに行くとはな。」

 

音羽「それを聞いた時、私も驚いた。」

 

蓮夜「お前は知ってたから良いとして、俺はいきなりだからな本当に驚いたぞ。」

 

音羽「それは当たり前、」

 

 

彼女の反応にため息を吐くと、彼は最近ため息が多いと感じながら彼女に文句を言う。

 

 

蓮夜「知ってたなら教えてくれよ。・・・心配してたんだからな。」

 

音羽「あの時の黒鉄さんの状態で?」

 

蓮夜「・・・ああ、それくらいはできる。」

 

音羽「・・・ごめんなさい。」

 

蓮夜「お前らが無事ならいい。・・・俺はな。」

 

 

その言葉を聞いた音羽の顔色が悪くなる。

 

 

蓮夜「俺はもう何も言わないが院長からの説教は確定だから、」

 

音羽「・・・助けて。」

 

 

彼女は弱弱しい声で彼に助けを求めるが彼は応じない。

 

 

蓮夜「俺より心配してたんだぞ?」

 

音羽「そ、それは・・・。」

 

蓮夜「後で茜にも言うが今度休みの日院長の所に行くぞ。」

 

音羽「・・・はい。」

 

 

諦めたような表情になる彼女を他所に彼はふと何かを思いついた。

 

 

蓮夜「それにしてもエレンスゲか・・・。」

 

音羽「・・・?」

 

 

彼は会話の途中で何か思うことがあったのか悩ましい表情を見せる。それを見た彼女が不思議そうに見ていると彼は上を見上げた。

 

 

蓮夜「・・・エレンスゲはG.E.H.E.N.A.派の中ではまともな方だが、」

 

音羽「・・・まとも?」

 

蓮夜「全体的には・・・だ。」

 

 

彼の一言に一瞬顔を顰めた彼女に彼はため息をつきながら話を続けた。

 

 

蓮夜「そんなG.E.H.E.N.A.派のあそこが反G.E.H.E.N.A.派の百合ケ丘に自校のトップレギオンを行かせるかと思ってな。」

 

音羽「確かに・・・。」

 

蓮夜「3レギオンは協力関係にあるがガーデン同士はそうでもないからな。」

 

音羽「と言うよりもエレンスゲが嫌ってるだけ、」

 

蓮夜「そうとも言うが、・・・あれは、」

 

 

会話の途中彼はなにかに気づいたのか会話をやめる。

それに気づいた音羽も彼の視線を追うと、

 

 

灯莉「かわいいでしょ〜!」

 

藍「・・・うん、かわいい、」

 

 

そこには2人が探していた灯莉と何故か藍の姿があった。

2人は木陰の下で何かを見ながら笑っておりそれを見た2人は一度顔を見合わせる。

 

 

蓮夜「・・・行くか、」

 

音羽「・・・。」

 

 

そして2人は一度ため息を吐くと2人へと近づいて行った。

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