アサルトリリィ Abnormal Transition 作:0IN
梨璃「到着です!こちらがわたしたちのガーデン、百合ケ丘女学院となります!」
駅を後にした彼女達は百合ケ丘女学院の正門へと来ていた。
千香瑠「訪れるのはいつぶりでしょうか・・・。やはり、歴史が長いだけあって趣のある素敵な校舎ですね。」
灯莉「だよね、だよね〜☆特にあの門の柱のとこのデザイン、あれすごく好きー!」
二水「そういえば、千香瑠様は過去に百合ケ丘へいらっしゃったことがあったんですよねー。」
千香瑠「ええ、その際は色々な方にお世話になりました。お時間があるようでしたらご挨拶させていただければと思います。」
楓「わかりましたわ、その旨を関係各所に通達しておきましょう。」
梨璃「では、中の方をご案内しますね。宿泊するのはグラン・エプレのみなさんやわたしたちと同じ、寮の新館になります!」
一葉「そのことなのですが・・・私たちはここから先へは行けません。」
梨璃「・・・えっ?どういう、ことですか・・・?」
梨璃が張り切って案内しようとした時に出た一葉の言葉に彼女は困惑した声をもらした。
蓮夜「G.E.H.E.N.A.か・・・。」
一葉「は、はい・・・。予想していたのですか?」
蓮夜「・・・百合ケ丘は反G.E.H.E.N.A.派だからな。」
音羽「・・・予想通り。」
叶星「音羽ちゃんもわかってたの?」
音羽「G.E.H.E.N.A.のことを考えれば妥当・・・。」
高嶺「・・・新雑ね。」
音羽「当たり前・・・です。」
音羽の新雑な反応に高嶺が苦笑いしていると茜がこちらも苦笑いしながら音羽へと近づいてくる。
茜「一応アタシの所属なんだけどな・・・。」
音羽「茜には何も無い・・・ただ私は思ったことを言っただけ。」
茜「思ったことを言うのはいいけどもう少しオブラートに包んで・・・もういいや。」
音羽の返答に茜が大きなため息を吐いていると申し訳なさそうな表情をした恋花が口を開いた。
恋花「え、えっと・・・だからこれをよしとしない人が多くてね。一応エレンスゲからの許可はもらっているけど・・・。」
梨璃「そ、そんな・・・で、でも確かこの前一葉さんは来ていましたよね?」
一葉「はい、そうなのですが、以前来たときは、私ひとりでしたので・・・、それでもかなり配慮していただきました。」
夢結「今回も、理事長代行には、わたしと百由とで直接許可を取っているわよ。」
恋花「それは聞いてるよ。だけど・・・、それでも、この人数で百合ケ丘の学院の敷地に入るのは・・・ちょっとね。」
梨璃「そう、だったんですか・・・。」
彼女達の言葉に悲しそうな声を漏らす梨璃の姿を見た一葉は一度呼吸を整えると彼女前に立った。
一葉「ですが、ヘルヴォルはなにがあろうと、一柳隊とグラン・エプレと共に戦います。結束に偽りはありません!」
梨璃「・・・一葉さん、」
彼女の宣言に暗くなっていた梨璃の表情が戻るが、次はその様子を見ていた定盛が困惑した表情になってしまう。
定盛「えっと、さっきからどういうこと?百合ケ丘とエレンスゲって何かあるの?」
高嶺「姫歌さん、今は口を挟まないでおきましょう。」
音羽「・・・知らなくていいこともある。」
定盛「あ・・・は、はい。」
定盛が威圧感に襲われている中、鶴紗は眉間にしわを寄せる。
鶴紗「エレンスゲは、あのゲヘナの息がかかった学校・・・。正直、わたしは嫌い・・・。」
二水「鶴紗さん・・・。」
二水が心配そうに鶴紗を見ていると彼女はある方へと目を向ける。
鶴紗の視線の先、そこには藍がおり彼女を見た鶴紗は不機嫌そうな雰囲気がなくなり微笑み始めた。
鶴紗「だけど、藍たちのことは嫌いじゃない・・・。ゲヘナとか関係ない、一緒に戦った仲間だから。」
藍「うんっ、らんたち友達だよ!」
鶴紗「・・・。」
夢結「それでどうするの?ここまで言われても、やっぱり言ってしまうの?」
鶴紗の言葉に嬉しそうにはしゃぐ藍を横に他のメンバーはこれからの事を考えていた。
一葉「・・・宿は街の方でとる予定でした。当然、合同演習自体は参加させていただきます。」
楓「もう、頑固な方ですわね!おとなしく同じ釜の飯を食べればいいんですわ!」
雨嘉「その言い方はちょっと・・・。」
梨璃「わかりました!」
焦れったくなった楓の言葉に困惑する雨嘉を横に梨璃は何かを思いついたのか顔をあげる。
梨璃「一葉さんたちが百合ケ丘に泊まらないということでしたら、わたしたちが一葉さんたちの宿にお邪魔します!」
一葉「・・・えっ?」
いきなりのことに口が塞がらない一葉に梨璃は嬉しそうに言葉を紡ぐ。
梨璃「わたし、ホテルに泊まるのって憧れだったんですよね!みなさん一緒だったらきっと楽しいと思います!」
音羽「・・・やることが大胆、」
梨璃「あっ、でもさすがにこの人数は空き部屋はないですかね?できればグラン・エプレのみなさんもお連れしたいですし・・・。」
叶星「ええ、よろしければ私たちもご一緒させてください。いいわよね、みんな?」
灯莉「いいよ、いいよ☆新しいとこに泊まれるの、面白そうだし!」
定盛「まぁ、合宿なのに別々な場所で寝起きするのはなんか違うわよね。あ、でもひめかの部屋は可愛いのでお願いしますね!カプセルホテルとかはダメですっ。」
紅巴「可愛い部屋というのは一体・・・。」
楓「ですが、お金の方は問題ありませんの?地方のホテルとはいえ何泊もするなら結構なお値段になりますわ。」
蓮夜「1番気にしな、」
楓「特にわたくしはロイヤルスイートを所望致しますから!ですわよね、梨璃さんっ!?」
蓮夜「・・・。」
ミリアム「ナチュラルに梨璃と同室になる流れにしておるなー。」
楓の自信満々に放った言葉に彼が言葉を失っていると後ろにいる夢結達が苦笑いしながら彼女へと視線を向けた。
一葉「ま、待ってください!今回のことは私たちの勝手な思惑で決めたことでして、一柳隊やグラン・エプレのみなさんを巻き込むわけには・・・。」
高嶺「あら、私たちはこれから同じ目標で動く、いわば運命共同体よ。巻き込むも何もないのではなくて?」
一葉「う・・・それは・・・っ。」
彼女達が盛り上がる中正気に戻った一葉は慌てたながら言葉を紡ぐが彼女達はまるで気にする様子はなく彼女は助けを求め恋花達に視線を向けるが、
恋花「あははっ!してやられたね〜、一葉。こっちの負けだよ、うんうん。」
彼女達もお手上げのようで助けるどころか恋花に至ってはノリノリであった。
そんな四面楚歌な状況でどうにか突破口がないかと思考を巡らせていると、
二水「あっ、あの・・・ちょっとよろしいでしょうか!」
梨璃「どうしたの、二水ちゃん?ホテルのお金ないなら、わたしバイトするよ!」
定盛「いやいや、今からだと間に合わないでしょう。」
蓮夜「代行の事だから必要経費扱いしてくれそうな気もするが・・・最悪俺が出すか、」
そう言いながら彼は自身の財布の中身を確認しながらホテル代を計算をしているのか考えふけていた。
そんな彼の財布にはお札が詰まっておりそれを見たミリアムは表情を引き攣らせる。
ミリアム「・・・どうして、そんなに持っておるのじゃ、」
蓮夜「俺の
ミリアム「う、うむ・・・。」
彼の言葉を聞いた彼女はその
二水「い、いえ、そうではなくて、あのっ、あのですね・・・。わ、わたしにいい考えがありますっ!!」
その一言に全員の視線が彼女へと向いた。