アサルトリリィ Abnormal Transition   作:0IN

108 / 150
ラスバレ1章㉜

二水「えーと・・・こちらです、みなさん!」

 

 

灯莉「わぁぁぁ、すっごーい☆なんだか今にもケンタウロスが出てきそう♪」

 

藍「けんたろう・・・だれ?」

 

楓「ケンタウロスはともかく、たしかに今にも野生動物が飛び出してきそうな山道ですわね。」

 

 

ヘルヴォルのメンバーが百合ケ丘に入れない問題への解決案を考えていた彼女達は今二水の案内の元森の中を歩いていた。

そこは左右を岩肌に囲まれた天然の要塞となっておりその壁一面に草木や蔦が生い茂っておりそれが神秘的な情景を生み出していた。

 

 

楓「本当にこの先に合宿に使える施設なんてあるんですの、二水さん。」

 

二水「わ、わたしも直接見に行ったことがあるわけでは・・・。でも百合ケ丘商店街の会長さんがおっしゃるにはたしかにあると・・・。」

 

叶星「百合ケ丘商店街・・・それってもしかして、百合ケ丘グリーンフェアでお世話になったところかしら?」

 

二水「そ、そうですっ!なんでも自治体で定期的に行っているキャンプで使っているロッジがこの先にあるとか・・・。」

 

恋花「それを特別にタダで貸してくれるなんでも太っ腹だねー。」

 

蓮夜「・・・俺は参加してないから分からないがなんかあったのか?」

 

ミリアム「色々とあったのじゃよ。灯莉も看板を描いていたのじゃが、あれが会長にえらく気に入られたらしい。」

 

灯莉「えー、本当!?やった〜、嬉しいな〜♪」

 

 

ミリアムから自身の作品が好評だったことを聞いた灯莉は彼女の周りを回りながら嬉しそうにはしゃぎ始める。

 

 

定盛「やるじゃない、灯莉。」

 

音羽「・・・さすが、」

 

灯莉「えへへ〜♪」

 

定盛「ひめかもやっぱりステージイベントをやるべきだったわね。そして、それが切っ掛けで、」

 

音羽「それはない・・・。」

 

定盛「なんでよ!?」

 

音羽「・・・予算的な問題。」

 

定盛「現実的に!?」

 

音羽「それにステージの制作時間自体がない。」

 

定盛「・・・たしかにそうだけど、とにかく出来てればファッション誌の表紙をひめかが飾ってたわ!神琳さん、あなたには負けないんだから!」

 

神琳「は、はい・・・?お手柔らかにお願いいたします?」

 

 

突然標的にされた神琳は彼女の言葉が理解出来ず困惑してしまうが、そこに高嶺が苦笑しながら近寄ってくる。

 

 

高嶺「ごめんなさいね、神琳さん。でも散歩中に大型犬に喧嘩を売るチワワみたいで可愛いでしょう?」

 

定盛「高嶺様、チワワって・・・!」

 

音羽「・・・たしかに、」

 

定盛「ちょっと、音羽まで!・・・あれ?でも可愛いって・・・だったら別にいっか。えっ?待って、今ほめられたの・・・?」

 

蓮夜「・・・大丈夫か?」

 

二水「あっ、もうすぐ着きますよ!この先に進めば、合宿するためのロッジが・・・!」

 

 

彼が2人に遊ばれている定盛に不安感を覚えていると前方から二水の声が聞こえた。

それに気づいたら彼が彼女の方を見ると木々隙間からロッジが見えていた。

 

ロッジは木材特有の優しい色合いをしており、木々の生い茂る森の中というシチュエーションと調和しており、安らぎを感じるものとなっていた。

 

 

梨璃「うわぁぁ・・・素敵です!」

 

千香瑠「とても雰囲気のいいロッジですね。」

 

音羽「落ち着けそう、」

 

結梨「大きい〜!」

 

蓮夜「・・・ここならしっかり休息も取れそうだな、」

 

茜「景色じゃなくてそこですか?」

 

蓮夜「景色も合わせてだ。・・・一応今回の目的は合宿だからな。しっかり休めないと意味がない。」

 

茜「そうですけど、もう少し・・・。」

 

 

彼の反応に茜は文句を言おうとするが何かを思い出したのか口を噤む。

 

 

二水「す、すごい・・・。」

 

鶴紗「なんで二水が驚いてるの。」

 

二水「いえ、だって、こんなに立派な施設だと思わなくて!会長さん、ありがとうございます・・・!」

 

叶星「大切に使わせていただきましょうね。来た時よりも美しくしてお返ししなくては。」

 

一葉「・・・。」

 

夢結「どうかしら、ヘルヴォルのみなさん。ここでしたらガーデン同士のしがらみは関係ないわ。」

 

 

各々で感想を言い合う中、一葉は唖然としていた。

それに気づいた夢結が彼女に話しかけると彼女はハッとした表情になる。

 

 

一葉「・・・はい、そうですね。では、お言葉に甘えて私たちもご一緒させてください。」

 

茜「改めてよろしくお願いします。」

 

夢結「こちらこそ、よろしくお願いするわ。」

 

 

一葉の一言によりロッジを使うことが決定したヘルヴォルのメンバーが喜んでいると恋花がロッジへと駆け出す。

 

 

恋花「いえーい、やったー!おしゃれなロッジでおしゃれなバーベキューやるぞー!」

 

藍「ばーべきゅー!」

 

結梨「バーベキュー!」

 

瑶「いつ決まったの・・・?」

 

 

バーベキューという言葉に藍と結梨も跳ねるように駆け出すと、瑶は困惑するが、それを見た恋花は当たり前とでも言いたげな表情になると、

 

 

恋花「屋外で大勢が集まったらバーベキューしかないでさしょ♪もしくはカレーでもいいよっ。」

 

紅巴「わぁ・・・林間学校みたいで楽しそうです・・・っ。」

 

恋花「でしょー?ほらほら、もうやるっきゃないって!」

 

一葉「その決定権は私たちにありませんよ、恋花様。第一、道具も何もないのにーー」

 

 

テンションを上げていくメンバーを見て一葉はため息を吐きながら、恋花達をなだめようとすると、

 

 

???「道具だったらここにあるわよ〜。」

 

一葉「え・・・っ?」

 

 

ここにいるメンバーの誰のものでもない声が響いた。

それに気づいた一葉が慌てたそちらを向くと、

 

 

百由「コンロに薪、それから人数分の食器まであるわ。会長さんも気が利くわねー。」

 

天葉「遅いわよ。特に蓮夜、貴方これ重いんだから早く受け取ってよね!」

 

 

そこにはロッジから出てくる百由と疲れた表情で3つのケースを背負う天葉の姿合宿あった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。