アサルトリリィ Abnormal Transition   作:0IN

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ラスバレ1章㊱

百由「・・・さて、集まったわね。」

 

梨璃「はい・・・っ!」

 

夢結「全員集めなくてもよかったの?」

 

 

翌日の朝、百由により梨璃達はロッジの前に集められていた。しかし、夢結は数人しかいないことを疑問に思い彼女は百由に問いかける。

 

 

百由「ええ、方向性を決めるだけだからね。まずは戦術理解度が高いであろうメンバーだけでいいわ。」

 

定盛「なるほど、それでひめが呼ばれたのですね!可愛くて頭もキレる・・・それがアイドルリリィですから!」

 

二水「・・・ほぁ〜。」

 

 

百由の言葉を聞いた夢結は納得したようで頷いていると、横で定森が興奮した様子で胸を張る。

 

 

定盛「ちょっと、なに!?ひめかがここにいるのがおかしいっていうのっ?」

 

二水「ほぇっ!?ち、違いますーっ!ものすごい自身だなと思って・・・さすがです、ひめひめさん!」

 

定盛「え・・・今、ひめかのことひめひめって呼んだ!?」

 

 

そんな彼女の様子に二水が蓬けていると、それが気に食わなかったのか定森は彼女に詰め寄る。

突然のことに驚いた二水は一瞬硬直してしまうが、すぐに正気を取り戻し、彼女を褒めると気を良くしたようで嬉しそうに身体を揺らす。

 

 

二水「は、はい・・・そう呼ぶようにおっしゃってましたから。」

 

定盛「あなた、いい人ね!特別にサインを書いてあげるわ!」

 

二水「え・・・っ。」

 

 

彼女が気を良くしてくれたことに二水が安堵していると、何故かサインを貰える?ことになり再び唖然としてしまう。

 

 

叶星「姫歌ちゃん、それは後でね。今は作戦会議に集中しましょう。」

 

定盛「はーい、叶星様っ。」

 

一葉「ヘルヴォルからは私と恋花様が参加させていただきます。」

 

恋花「おっすおっす、よろしくねー。」

 

百由「それでは作戦会議を初めようと思ったんだけど・・・遅いわね。」

 

 

彼女達の準備が終わったことを確認した百由は周りを見渡すとため息を吐く。

 

 

夢結「ちゃんと連絡したのかしら?」

 

百由「ええ、もちろんよ。」

 

叶星「・・・何かあったのかしら?」

 

一葉「たしかに心配ですね。」

 

百由「いつも集合時間前にはいるはずなのに・・・来たら文句の一つでも言いたい気分だわ。」

 

梨璃「・・・アレ?」

 

夢結「梨璃、どうかしたの?」

 

 

百由が苛立ちながら端末を操作し始めると、梨璃は何か思い出したのか声を上げた。

 

 

梨璃「それが、百由様が私たちに連絡したのって今朝だったような気がしまして、」

 

夢結「そういえばそうね・・・百由。」

 

百由「ちょっと、蓮夜!今どこにいるのよ!」

 

蓮夜『何処って今そっち向かってる途中だ!』

 

 

彼女の言葉にある可能性に至った夢結が百由に声を掛けようとすると彼女の端末から彼の声が響いた。

 

 

百由「遅いじゃない!もう集合時間すぎてるわよ!」

 

蓮夜『朝いきなり連絡来てすぐに来いはさすがに無理だろ!それにコッチはお前に頼まれたものの準備があるんだぞ!・・・そのせいで寝不足だしやっと終わって時間あるから仮眠取ろうとした途端これだ。お前に付き合わされて慣れてはいるが限度があるぞ!!』

 

百由「・・・。」

 

蓮夜『それに集合時間まで1時間前って、本当にギリギリじゃないか!その間に準備諸々済ませては物理的に無理だ!・・・あと10分以内に着くから先にやっててくれ!』

 

 

彼の叫び声とともに通話が切れる。

百由は端末の電源を切ると懐にしまい1度咳払いをすると、

 

 

百由「・・・それではまだ会敵したことのないグラン・エプレのみなさんのために、ざっと特型ヒュージの説明を行うわね。」

 

夢結「・・・百由。」

 

百由「・・・ごめんなさい。」

 

夢結「後で謝りなさい。」

 

百由「・・・はい、」

 

 

夢結の無言の威圧に百由は項垂れるが、すぐに立ち直り資料を配る。彼女達が資料に目を通すとそこには姿の似た二体のヒュージの写真があった

 

 

定盛「えっと、画像が2つあるんですけど。2種類のヒュージがいるってことですか?」

 

百由「いえ、そのヒュージは形態を変えたの。それも戦闘中に。」

 

叶星「形態変化・・・っ。」

 

定盛「う・・・可愛くない・・・。」

 

百由「形態変化後は火力が大幅にアップしたらしいの。あー・・・そうよね?」

 

梨璃「はい、この羽の目玉みたいなところから強力なビームが・・・。」

 

 

2人の質問に百由は返そうとするが、実際に目にしていないため確信を持てていないのか梨璃達に確認する。

 

 

恋花「攻撃力だけじゃないよ。防御の方もやたら硬くて攻撃が通じなくてねー。」

 

 

恋花が梨璃の言葉に補足を入れると叶星は眉間に皺を寄せ考え始める。

 

 

叶星「そうなると通常の手段で倒すのは難しいですね。一つだけ手があるとすれば・・・。」

 

定盛「ノインヴェルト戦術!ですねっ。」

 

二水「はい・・・ですが前回は大量のヒュージに囲まれて、ノインヴェルト戦術を展開することが出来なかったんです・・・。」

 

 

定盛の発言に二水が申し訳なさそうに返すと、一葉も彼女以上に申し訳なさそうな表情をして近寄ってくる。

 

 

一葉「・・・申し訳ありません。その役目は私たちヘルヴォルが請け負っていたのに・・・。」

 

楓「あの状況では仕方ありませんわ。見通しの悪い戦場に密集したヒュージ・・・最悪の環境でしたから。」

 

 

話が行き詰まり暗い雰囲気になる面々、その耳に甲高く乾いた音が聞こえる。

皆がその音の方を見るとそこには手を合わせた百由の姿があった。

 

 

百由「だけど、戦略自体は悪くないと思うの。前回は手数の順番に問題があったのよ。」

 

梨璃「順番、ですか?」

 

百由「そうよ、前回の課題を踏まえ、新しく私が考えた案はこれ。3レギオンによるウェーブ・・・つまり波状攻撃ね。」

 

???「それでこれを使うってわけだ。」

 

 

百由が作戦の概要を説明した時、森の方から声が聞こえた。

それを聞いたメンバーがそちらを向くと、

 

 

蓮夜「すまん、遅くなった。」

 

 

そこには彼の姿があった。

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