アサルトリリィ Abnormal Transition   作:0IN

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ラスバレ1章㊶

梨璃「楓さん!」

 

楓・紅巴・恋花『・・・。』

 

 

霧にの中から微かに見える3人の姿、

それを見つけた梨璃が声を掛けるが3人とも意識がないのか反応を示さない。

 

 

叶星「・・・あれは何なのかしら?」

 

一葉「そんな事よりも早く助けなくては!!」

 

 

その異様な光景に警戒しながら思考を巡らせる叶星を横に、一葉は3人へと駆け寄る。

 

 

夢結「一葉さん止まりなさい!・・・梨璃、早く撃つのよ!!」

 

梨璃「は、はい!フィニッシュショット行きま・・・ッ!」

 

 

冷静さの欠けた一葉の行動に静止しようとするが彼女は聞こえていないのか止まらない。

それに気づいた夢結が梨璃に特型にフィニッシュショットを撃つように指示すると彼女も気を取り直して特型へとCHARMを向けるが彼女の目の前には凶刃が迫っていた。

梨璃は強引にCHARMを引き戻すことで防御することに成功するがCHARM全体にヒビが走り刀身が砕け散る。

 

 

梨璃「お姉様、申し訳ありません!」

 

夢結「今の状況なら仕方ないわ。・・・一旦下がって一葉を止めるわよ。」

 

梨璃「・・・はい!」

 

 

ノインヴェルト戦術が失敗してしまい決め手を失ってしまったことを理解した夢結は梨璃を連れて下がる。

その先には一葉がおり、彼女を羽交い締めにする形で千香瑠が彼女を止めていた。

 

 

一葉「千香瑠様、離してください!早く恋花様を助けないと!」

 

千香瑠「一葉さん落ち着いてください・・・無策に近づいてしまっては危険です。」

 

一葉「ッ・・・でも!」

 

瑤「落ち着かないと、助けられるものも助けられないから、落ち着いて!」

 

 

2人の説得にようやく落ち着いた一葉の元に他のメンバーが集まる。

 

 

夢結「・・・。」

 

高嶺「・・・どうしましょうか?」

 

藍「倒せばいいんじゃないの?」

 

ミリアム「それじゃと、3人が危険ではないかの?・・・まずは、あの霧?をどうにかしなければ、」

 

梨璃「そもそも、アレは何なんでしょうか?」

 

叶星「マギ・・・なのかしら?」

 

千香瑠「霧状反物質化しているのでしょうか?」

 

定盛「・・・それは、音羽のレアスキルと似ている感じなんでしょうか?」

 

鶴紗「・・・でも、なんか違うような、」

 

藍「なんだか嫌な感じがする・・・。」

 

 

皆が3人を包み込む霧状の何がについて思考を巡らせるが彼女達はその答えを導き出すことが出来ない。

そんな中で鶴紗と藍から理解の出来ない言葉が紡がれる。

マギではない、それは現在目の前に存在する現象からありえないことだ。

この世界で起こりうる非現実的な事象にはなんらかの形でマギ関わっている。

それがこの世界で起こりうる可能性であり常識だ。

 

しかし、2人はマギと違うと言った。

それは、現在起きている現象が全くの未知であるということを指すのだ。

 

 

高嶺「でも、あの霧は特型から放出されているものと同じではないのかしら?」

 

鶴紗「・・・分からない、けど違うことだけはわかる。」

 

結梨「結梨もそう思うよ。」

 

雨嘉「だけど・・・そうなると特型はヒュージじゃないってことになるんじゃ。」

 

神琳「そうですね・・・ヒュージの特性として体がマギで構成されていることが前提となっております。」

 

ミリアム「じゃが、構成物質がマギでないとなると・・・どうしてマギ反応が出るのじゃ?」

 

梅「あの特型が進化してマギの性質でも変わったのか?」

 

瑤「別の姿に進化するとしても、ヒュージとしての性質は変わらないんじゃ・・・。」

 

夢結「・・・まずいわね。

 

 

彼女達が思考を巡らせ続ける中、夢結は自身の左手を胸に添える。その事に気づいた梨璃が夢結を隠すように移動し、他メンバーから左手が見えなくなった。

 

 

梨璃「・・・お姉様、

 

夢結「・・・貴方の考えている通りよ。

 

 

2人はお互いにしか聞こえない程小さな声で短い会話を終わらせるとCHARMを構えた。

 

 

梨璃「皆さん、特型のことを考えるのは後にしてまずは、楓さん達を助けましょう!」

 

夢結「特型は私が抑えるわ、だから皆は彼女達を!」

 

 

2人は他メンバーを声を掛けるとそれぞれ特型と3人の元へと駆け出した。

それにいち早く気づいた叶星と一葉を先頭に他の面々も梨璃の後を追う。

 

 

一葉「助けると言いましたが、どうするのですか?」

 

梨璃「神琳さん鶴紗さんにテスタメントを、そして鶴紗さんはあの霧に触れたら何かあるか見てください。」

 

神琳「わかりました、鶴紗さん!」

 

鶴紗「わかった!」

 

 

梨璃の指示で神琳がレアスキルを発動させると鶴紗は3人を包む霧を凝視する。

 

 

梨璃「どうですか?」

 

鶴紗「・・・触れただけなら大丈夫だ!」

 

二水「それなら一気に行きましょう!」

 

叶星「わかったわ、高嶺ちゃん!!」

 

高嶺「ええ!!」

 

 

鶴紗の言葉で接触では害がないと判明した霧へと叶星と高嶺が迫る。

梨璃達を置いて先へと走る彼女達へと霧が迫る。

しかしそれが無害だと知った彼女達は口元を服の袖で塞ぎながら突き抜ける。

 

 

叶星「鶴紗さんの言う通りね。」

 

高嶺「・・・そうね。」

 

 

霧を抜けた2人は体勢を低くしてさらに速度を上げる。

叶星達と彼女達の距離が僅かになった時、再び霧が2人を襲いかかる。

それを見た2人が通り抜けようとした時、

 

 

鶴紗「下がれ!!」

 

 

後方から鶴紗の叫び声が響き渡った。

それを聞いた2人は反射的に後方へと下がる。

後退する視界の中、彼女が先程まで彼女の周りにあった木々が切り倒されて行くことを確認した2人はCHARMを盾にしながら梨璃達の元へと下がると左右に大きく別れそれに灯莉と定盛が追行する。

 

 

叶星「私達が左右から攻めるから、梨璃さん達はその隙に!」

 

梨璃「はい!」

 

 

梨璃の返事を聞いたグラン・エプレのメンバーは囚われている3人のに当たらないように周りへ射撃を開始する。

攻撃を加えられたことに反応した霧が左右に大きく広がったことを確認した彼女達はさらに距離を取り霧の範囲を広げて行った。

 

 

一葉「千香瑠様!」

 

千香瑠「はい!」

 

 

一葉の掛け声に千香瑠がヘリオスフィアを発動、それにより光の膜に包まれた梨璃達は霧を抜けて3人の目の前まで辿り着いた。

 

 

梨璃「楓さん!」

 

一葉「恋花様、大丈夫ですか!」

 

二水「紅巴さん・・・良かった意識を失っているだけのようです。」

 

 

3人を確保した梨璃達は急いでその場から離脱すると3人の安否を確認する。

意識を失っているが傷1つない彼女達に安堵していると、

 

 

鶴紗「雨嘉!!」

 

雨嘉「えっ?」

 

 

鶴紗が雨嘉を突き飛ばした。

突然のことに困惑している彼女が鶴紗の方を向くとそこにはCHARMを構えた鶴紗と彼女に襲いかかる刃の姿があった。

 

 

梨璃「鶴紗さん、大丈夫ですか!」

 

鶴紗「大丈夫・・・。」

 

 

自身に迫る凶刃を防ぐことに成功したが無理な体勢で防いだためCHARMを大きく弾かれた鶴紗に彼女の真下から別の刃が襲いかかる。

それを梨璃が壊れた自身のCHARMを滑り込ませることで防ぐことで鶴紗を助けるが彼女のCHARMはクリスタルごと砕かれてしまった。

 

 

梅「・・・今、地面から生えてきたゾ?」

 

瑤「それに気配も無かった。」

 

雨嘉「鶴紗、ありがとう。」

 

鶴紗「気にするな、それよりこれで終わりだよな?」

 

神琳「・・・いいえ、まだのようです。」

 

 

冷や汗を流す鶴紗の言葉を神琳は静かに返す。

彼女達がCHARMを失った梨璃を囲うように警戒していると地面から無数の手が生えてきた。

 

 

雨嘉「ひっ!?」

 

ミリアム「ホラーじゃないんじゃぞ!?」

 

 

地面から這い出てるように出てきた少女達は力なくただ佇むような姿勢で彼女達へと近づいて来る。

視点が定まらず無表情なままただ笑う少女達に恐怖を感じていると、梨璃の背後にCHARMを構えた少女が現れる。

 

 

二水「梨璃さん!?」

 

 

それにいち早く気づいた二水が叫ぶがその時には既に凶刃が彼女へと迫っており誰も間に合わない。CHARMなく防御する術のない梨璃に凶刃が触れるする寸前、

 

 

夢結「梨璃!」

 

 

いつの間に彼女の隣にいた夢結が彼女を突き飛ばす。

それにより剣線から外れた梨璃だが、彼女を突き飛ばしたため突き出された夢結の右腕が切り飛ばされてしまう。紅を散らしながら宙を舞い彼女の右腕が地面に落ちると同時に切り口から噴水のように紅が吹き出した。すぐに切り口を抑えてるが一向に収まる気配のない紅に顔を顰める夢結へと梨璃が駆け寄った。

 

 

梨璃「お姉様!?!?」

 

夢結「・・・梨璃、怪我はない?」

 

梨璃「はい、私は大丈夫です・・・でもお姉様が!」

 

夢結「・・・私は大丈夫よ。」

 

 

彼女の状態を見た他の面々が顔を青くしているなか、少女達はゆっくりとした足取りで迫る。

そして少女達の凶刃が彼女達に届く所まで来た瞬間、

 

 

夢結「・・・間に合った見たいね。」

 

 

彼女の言葉と共に少女達の胸から刃が生えた。

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