アサルトリリィ Abnormal Transition   作:0IN

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ラスバレ1章㊾

梨璃「みなさん!」

 

音羽「・・・さっきぶり、」

 

茜「遅くなっちゃいましたかね?」

 

梨璃「いいえ、私達も今さっき来たばかりなので、」

 

 

部屋に入ってきた音羽と茜は自身のレギオンメンバーを促しながら部屋へ入ってきた。そして入ってきた面々が部屋の中見渡す中、2人は梨璃へと近づくとテーブルに触れている梨璃の手へと視線を向ける。

 

 

梨璃「ダメでしたかね?」

 

音羽「別に・・・。」

 

茜「大丈夫ですよ、元々先輩がプロテクトかけてるんで見せていい情報しか見れませんから。」

 

梨璃「やっぱりそんなんだ。」

 

音羽「・・・でも、少し刺激が強いから切らしてもらった。」

 

 

勝手に使用したため気まずそうに言う梨璃に、茜が笑いながら返すと、音羽が背後へと視線を向けた。

それに気づいた梨璃がそちらへと視線を向けると、そこには興味深そうに部屋を見渡したり、何かを思考する2レギオンのメンバーの姿があった。

 

 

梨璃「ありがとうございます。」

 

音羽「気にしないで・・・。」

 

茜「そうそう、気にすることじゃいいですよ。・・・ただそちらのメンバーはよく見れましたね?」

 

 

茜の一言に難しい表情をする一柳隊の面々、それは慣れすぎたことによる違和感だろうか何か煮え切らないような雰囲気を出しながらお互いに顔を見合わせる。

 

 

雨嘉「一柳隊に入った頃は考えられなかったかな?」

 

ミリアム「確かにここ最近こういったことをよく見るからのう。」

 

神琳「元々リリィですから、こういった事柄に慣れていますが・・・この近頃慣れすぎてしまったのかも知れませんね。」

 

 

慣れすぎる・・・それはリリィにとっては日常的であり当たり前のことである。

慣れると言っても様々なものが存在し、

 

人類の脅威である『ヒュージ』への慣れ。

 

その脅威に対抗出来る『CHARM』への慣れ。

 

脅威から人類を守るための『戦場』への慣れ。

 

そしてあの場所では決して逃れ慣れない『死』への慣れ。

 

それは自分にも他人にも起こりうる。

誰かが『死』ねば、確かに悲しいが、それでも時間が経てばそれも薄れてしまう。

リリィはそれを繰り返すことで『死』への恐怖耐えられるようになっていき、それと同時に『死』に慣れてしまうのだ。

 

本来なら争いとは無縁であろう年頃の少女達が戦場で『脅威』対抗し『死』に慣れる。それは道徳的に考えれば異常であるが、それと同時に世界の常識でもあるのだ。

 

 

茜「本当ならアタシ達の歳だと、ただ学校に行って、ただ友達と遊んで・・・そんな感じのただただ当たり前の日常を送るものなんですけどね。」

 

梨璃「・・・。」

 

茜「それなのにアタシ達は『死』に慣れるところまで来ちゃってる。・・・確かにアタシ達リリィじゃなきゃヒュージに対抗出来ないでしょうけど・・・やっぱり悲しいんですよね。」

 

音羽「・・・それは当たり前、確かに主力になるのはリリィだけだけど、決して何もしなくて言い訳じゃない。」

 

神琳「私達のガーデンはリリィ第一の校風ですが、そのような場所は数少ないですからね。・・・私達が恵まれているのでしょう。」

 

茜「音羽のところも大丈夫だけどうちは・・・結構おかしいからな〜。」

 

音羽「そもそも人として見てない。」

 

茜「いや、見ている人は見てる。・・・けどあるんだよね、アタシ達のことをモノとしてみる視線が、」

 

音羽「・・・以外、」

 

茜「音羽からするとそうかもしれないけど大半はまともだから・・・ただ飛び抜けているのが多いだけで、・・・それにアタシ達は怪しいか、」

 

梨璃「それを言うなら私もですよ。・・・それにそのように考えられるんですからお二人共人間です!」

 

 

2人は何も感じていないのか平然とした表情で言葉を紡ぎ続ける。彼女達の話を聞く事に雰囲気が暗くなる中、梨璃が2人の間に割り込むように言葉を遮った。

それに驚き少し放心する2人だが、すぐに正気を取り戻すと笑いながら梨璃へと視線を向ける。

 

 

茜「アハハ、ありがとう梨璃さん、・・・でもそれ、先輩に言われたんでしょう?」

 

梨璃「・・・やっぱりわかっちゃいますか?」

 

音羽「・・・私達もよく言われたから、」

 

茜「それに始まりは理不尽だけど、自分で決めたことだからね。」

 

音羽「後悔はしていない・・・。」

 

梨璃「やっぱりお二人ともお強いですね。」

 

 

梨璃の言葉に照れくさそうに顔を逸らす2人に彼女はクスリと笑う。

それに気づいた2人は顔を赤らめながら梨璃に近づくと左右から彼女の頬を引っ張った。

 

 

茜「悪いことを言う口はこれかな?」

 

梨璃「おふはりとほ、いひゃいですぅよ!」

 

音羽「・・・自業自得、」

 

???「そろそろお遊びはおやめなさい。」

 

 

2人が梨璃の頬を引っ張り遊んでいると、後ろから声が聞こえた。

それに気づいた3人が後ろを向くと、

 

 

梨璃「お姉様!!」

 

夢結「皆元気な良かったわ。」

 

 

そこには数時間前に別れた夢結の姿があった。

 

 

茜「用事は終わったんですか?」

 

夢結「ええ、終わったわ。待たせてしまったかしら?」

 

音羽「・・・さっき来たところ、です。」

 

夢結「なら良かったわ。」

 

 

彼女達の元へ近づくと彼女は部屋内を見渡し始める。

 

 

夢結「全員揃っているみたいね。」

 

梨璃「・・・あの、」

 

夢結「どうしたのかしら?」

 

梨璃「黒鉄さんがいないと思いまして、」

 

夢結「すぐに来るから大丈夫よ、ほら。」

 

 

梨璃は彼がいないことを疑問に思い夢結へと問いかけると、彼女は入口へと視線を向けた。

すると外から彼の姿が現れる。

 

 

夢結「もう全員いるわよ。」

 

蓮夜「そうか、ありがとう。・・・入ってきてください。」

 

 

1度部屋を見渡した彼は、廊下へと声をかける。

すると彼の背後にある扉から5人の人影が姿を表した。

 

 

天葉「ま〜た、凄いところに出たわね。」

 

依奈「ここ、どうなっているのかしら?」

 

樟美「・・・さっきまで草原にいたのに、」

 

壱「・・・他にも工業地帯があったわね。」

 

梅「お前達も呼ばれたのカ?」

 

天葉「ええ、そもそも色々と聞く予定だったのよ。・・・それに私達だけじゃないわよ?」

 

梅「他にもいるのカ?・・・百由じゃないだろうし誰なっ!?」

 

 

梅の質問に天葉は後ろに視線を向けながら答えた。それを疑問に思い彼女の視線を追うと、

 

 

???「・・・これは色々と覚悟しなくてはいけないようじゃな。」

 

 

そこには彼女の所属する百合ケ丘女学院の理事長代行である高松 咬月の姿があった。

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