アサルトリリィ Abnormal Transition   作:0IN

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ラスバレ1章㊿

梅「理事長代行!?」

 

一葉「えッ!?ここは百合ケ丘の中なのですか!?」

 

二水「・・・違うと思います。」

 

千香瑠「それではなぜこちらに・・・。」

 

蓮夜「・・・私が呼んだからだよ。」

 

 

理事長代行という思いにもよらない人物に驚きの表情を見せる。その中で彼は静かに彼女達の疑問に答えた。

 

短い時間ではなるが彼の人となりを感じてきた2レギオンの面々は普段と全然違う彼の雰囲気に困惑の表情を見せながる彼へと視線を向ける。

 

 

蓮夜「本来なら情報漏洩のリスクなどを加味して秘匿するが・・・本件は百合ケ丘女学院にも被害が出ているからね

。説明の必要があると考えたんだよ。」

 

一葉「口調が普段のものと違うような?」

 

神琳「それは今回の件に対するあの人の立ち位置から変えてるのだと思われますよ。」

 

二水「相手によって色々と変わりますからね。」

 

紅巴「そんなに違うのですか?」

 

楓「私と梨璃さんは入学初日から行動を共にしておりますが今のあの人を知っていますと、とても信じられませんもの。」

 

梨璃「・・・あはは、あの時はすごく固かったですからね。」

 

夢結「私が止めなければずっと続けていたでしょうね。」

 

千香瑠「・・・それほどなのですね。」

 

 

楓と梨璃があの時の事を思い出していると、呆れたような表情をしながら彼女達に言葉を返す。それを見た千香瑠は苦笑すると彼へと視線を向けると、

 

 

恋花「色々と固いと疲れちゃうぞ〜、顔見知りしかいないんだからそう固くならない!」

 

蓮夜「・・・こちらにも体制とかがあるからね。そうは行かないんだよ。」

 

恋花「だけど、堅苦しいの苦手なんだよね〜、そうだ!私達にだけ普通に戻せない?」

 

蓮夜「そう言われても・・・。」

 

茜「恋花様、先輩の方にも事情があるので困らせないであげてくださいよ。」

 

恋花「ちょっと、茜!?」

 

 

困ったように表情で首を傾げる彼を見た茜は、恋花へと近寄るとその手を引き少し離れた場所でこちらを見ている搖の元へと歩いて行った。

 

 

一葉「恋花様が申し訳ありません。」

 

蓮夜「いや、こちらもいきなりの事だから仕方ないことですから気になさらないでください。」

 

 

恋花が遠ざかるのを確認し彼が改めて理事長代行・・・高松へと視線を向けると彼は室内を確認しているのか部屋全体へと視線を向け観察している。

 

 

蓮夜「お待たせしてしまい申し訳ありません。」

 

高松「いや、こちらも興味深いものを見せてもらっているので問題はないのじゃが・・・時間をかけるとお互いにまずいじゃろう?」

 

蓮夜「お心遣い感謝致します。それでははじめましょうか。」

 

 

会話を終えると蓮夜はテーブルへと近づき手を置いた。

すると先程梨璃が触れた時と同じく光を発するとテーブル周囲の床が光そこから椅子が姿を表した。その椅子29席が6つの括りで均等に並んでおりその個数からそれぞれ各レギオンや所属によって分けられていることが分かる。

 

 

蓮夜「それでは皆さんこちらへ、」

 

 

彼の言葉に茜と音羽は自身のレギオンメンバーを促しながら席へと座ったため、それを見た梨璃達も彼女達にならい席へと座る。

彼女達のが席に着くのと同時にアールヴヘイムの面々と高松も席に座りそれを見た彼は隣の空いた席へと座る。

 

 

蓮夜「それでははじめましょか・・・まず、現状について質問がある方はいますか?」

 

 

席に着いた皆が落ち着いていることを確認した彼は彼女達へと質問がないか問う。

彼女達は何から聞こうか考えているのか難しい表情をしていると、叶星と高嶺が手を挙げた。

 

 

蓮夜「お二人共、どうぞ、」

 

叶星「それでは聞かせて貰うわ。・・・そもそもここはどこにあるのかしら?施設の規模的に個人で秘匿するには限界があると思うのだけれど?」

 

高嶺「そうね、私達が見た場所だけでもかなりの広さあるはずよ。」

 

蓮夜「ここの位置ですか・・・ならこちらをご覧下さい。」

 

 

2人の質問に彼は自身の目の前にディスプレイ画面を作るとそれを横へと軽く押す。するとディスプレイ姿を振らしながらテーブルに沿うように円形に動いて行く。

そして人も前に到達するとディスプレイは分裂するようにその数を増やしていき全員に行き渡ると彼の元へと戻って行った。

 

 

叶星「・・・これは!?」

 

高嶺「どういうことなのかしら?」

 

 

彼女達の目の前にある画面、そこに映し出されているものはこの施設のものであろう見取り図とその寸法などの基礎情報だった。

 

 

依奈「平面積だけでも50万㎢ですって!?」

 

蓮夜「それらの空間が計200階層・・・それが本施設の規模です。」

 

ミリアム「なんじゃこりゃ!!どうやって隠すなんて不可能じゃろうが!?」

 

梨璃「・・・えっと、これってどれくらい広いのかな?」

 

神琳「そうですね・・・地球の表面積が約5億㎢なのですので、おおよそ地球の5分の1と言えばわかりやすいと思われますよ。」

 

梨璃「・・・えっ?」

 

夢結「そして地球の表面積の中で陸地は約3割なの・・・つまりここは地球の陸地と変わらない程の広さがあるという事ね。」

 

梨璃「それじゃぁここはどこにあるのですか!?もしかして宇宙!?」

 

二水「流石にそれはないと思いますよ?」

 

一葉「そうですよ、そもそも宇宙にあるとしても見つからないのはおかしいです。」

 

蓮夜「・・・地球上にないという点は正解だね。」

 

一葉「・・・?」

 

 

一葉は彼から発せられた言葉に首を傾げ始めたため、それを見た彼はディスプレイを操作する。

すると彼女達の前にあるディスプレイの画面が変わりそこには世界地図と太平洋の中央に正方形の物体が映し出されていた。

 

 

高松「・・・これは、」

 

蓮夜「地球上の座標と照らし合わせた場合の本施設の位置情報です。」

 

高松「これがこの場所の位置ということか、」

 

一葉「そ、そうすると太平洋の真ん中にあることになるますよ!?」

 

叶星「もしかして海底かしら?」

 

高嶺「そうだとしても見つからないのはおかしいわ。」

 

定森「ならここはどこにあるのでしょうか?」

 

天葉「それも説明してくれるんでしょう?」

 

蓮夜「もちろん・・・確かに本施設の位置情報は地図上の位置であっています。・・・しかし、本施設は事実上この世界に存在もしません。」

 

依奈「それだとあるのにないってことにならないかしら?」

 

蓮夜「その通り、本施設は私達の暮らす世界線には存在しないのです。」

 

 

思考の海に沈む彼女達は、彼の口から放たれた予想外の一言により浮上した。

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