アサルトリリィ Abnormal Transition   作:0IN

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ラスバレ1章65

高松「・・・これが彼女達を戦わせたくない理由かね?」

 

蓮夜「はい・・・理事長代行、貴方は先程の戦闘を見てどう感じましたか?」

 

 

真剣な表情で画面へと見ていた高松は静かに彼へと視線を向けると疑問を呟く。それに対して彼は疑問で返した。

彼の言葉に1度目を見開く高松は1度視線を下げ思考を始めた。

 

 

高松「・・・そうじゃのう、まずあの戦場に突入するだけで百合ケ丘の全生徒が出なければ行けないじゃろうか、そして・・・。」

 

蓮夜「この状況なら(・・・・・・)2人の元に辿り着けるのはその中でも数人でしょうね。」

 

高松「やはりそうか、・・・そして少数での無力化は不可能・・・番匠谷君、君ならどうする?」

 

依奈「そうですね・・・国連と協力した飽和攻撃を目眩しをして少数精鋭を2人の元へ送り出しあとはノインヴェルト戦術で一撃必殺を狙うくらいでしょうか。」

 

天葉「それ大丈夫なの?・・・なんだかさっきの夢結見てるとノインヴェルト戦術が防がれそうに見えるんだけど・・・。」

 

楠美「・・・最近よく防がれてましたからね。」

 

依奈「そういうなら貴方は何か思いつくの?・・・私にはこれ以上のものは思いつかないわよ。」

 

 

突然投げられた言葉に戸惑いながら自身の考えを述べる依奈、それに対して天葉が疑問を口にすると気が立っているのか少し強めの口調に彼女へ文句を口にする。

 

 

夢結「・・・視認範囲であれば呑めるから問題なく無力化できるわね。」

 

茜「アタシの場合そもそも効かないかも・・・。」

 

依奈「・・・どうするのよ、答え帰ってきたわよ?」

 

天葉「そんな事言われてもどうもできないわよ。・・・いっそ戦術核でも落とすしかないんじゃない?」

 

依奈「ダメに決まってるでしょう!?」

 

天葉「ノインヴェルト戦術で無理ならそれくらいしないと無理でしょう!」

 

蓮夜「・・・そもそも放射能汚染ならすぐに適応しますよ?」

 

天葉「・・・。」

 

 

当事者達から出される答えに依奈が絶句する姿を見た天葉は天井を見上げた。それを見て不思議そうに首を傾げる楠美が彼女の肩を揺すると天葉はまるで悟ったかのような表情を楠美に見せる。

 

 

天葉「・・・諦めない?」

 

依奈「なんでそうなるのよ・・・。」

 

天葉「どう考えたって無理でしょう!?あんなのもう災害よ、災害!触らぬ神に祟りなしって言うでしょう?・・・つまりそういうことよ。」

 

蓮夜「災害ですか・・・確かにそうですね。」

 

音羽「災害というより厄災、」

 

夢結「それも人の形をした・・・ね。」

 

茜「・・・というか意思がある分こっちの方が厄介では?」

 

天葉「当の本人達があんな感想出してるのよ。・・・無理でしょう。」

 

依奈「もしも楠美が巻き込まれたら?」

 

天葉「殴ってでも止める!!」

 

依奈「でしょうね・・・理事長代行、これが私の、私達の考えです。」

 

高松「・・・。」

 

 

彼女達の会話を聞いていた高松はもう一度画面へと目を向けた。そこには先程の戦闘映像が流されており、そのフィクションじみた内容に大きなため息を吐いた。

 

 

高松「この条件以外(・・・・・)ならどうなるんじゃ?」

 

蓮夜「やはり分かりましたか・・・。」

 

高松「あまりにも整っていたからのう、何か制限があると思ったのじゃよ。・・・それに君も先程言っていたじゃろう?・・・『この状況なら』と、」

 

蓮夜「正解です。・・・2人には『一瞬でも行動不能』になれば模擬戦終了と『できる限り』被害を抑える条件の戦闘を行ってもらいました。」

 

天葉「あれで被害を抑えたっていうの?」

 

蓮夜「終盤は怪しいところですが初めは抑えてましたよ?・・・2人とも範囲の広い攻撃を行っていませんでしたし何より茜は竜化しませんでしたからね。」

 

依奈「確かに変身したのは途中からね。・・・つまり彼女は本気を出していなかったということかしら?」

 

蓮夜「そうではありませんよ。茜は人の状態での本気で戦っていました。」

 

茜「アタシは対人戦や狭い場所ならなら人として、殲滅戦や広い場所なら竜として戦うんです。その方が効率がいいですしなにより戦いやすいですから。」

 

音羽「・・・元々対人戦苦手だから全力とはいえない。」

 

茜「ですよね・・・まぁ、全力ではなかったかもですけど本気では戦っていましたからそこまで差はありませんよ。」

 

依奈「そ、そうなのね・・・、」

 

 

先程自分達が予想したものよりも悲惨な状況が想像できた依奈が顔を引き攣らせているとそれを見た茜は天井を見上げた。

それと同時に答えを聞いた高松はそっと彼へと目を向けると彼は頷きディスプレイを操作する。そこには本日の作戦範囲の地図が映し出されており地図全体が赤く塗られていた。

 

 

蓮夜「そしてこれが次回の戦闘で予想される物理的な被害範囲です。」

 

高松「・・・作戦域全てが先程のようになると言うことか?」

 

蓮夜「見た目だけならあれ程の惨状にはならないと予想されますが人的被害はそちらの想定通りかと、」

 

高松「・・・。」

 

蓮夜「そして相手は心理的な有利状況を作ることを得意にしているので、」

 

高松「多ければ多いほど被害が大きくなっていくということじゃな。」

 

蓮夜「はい、ですので本件はこちらで任せていただけないでしょうか?・・・情報の隠蔽などは私達が行いますのでそちらに負担をおかけする事はございません。」

 

 

彼の言葉を聞いた高松は部屋を見渡す、そこには緊張した表情をした少女達の姿がありその中には顔を青くしている者もいた。

 

 

高松「・・・それは守るためか?」

 

蓮夜「・・・はい、」

 

高松「承知した・・・じゃがこの範囲外には彼女達を警戒のために配置させてもらうがよいか?」

 

蓮夜「ありがとうございます。それで問題ありません。ただ遭遇した場合すぐに撤退してもらうことが条件となります。」

 

高松「わかっておる、そちらの方が大切じゃからのう。・・・皆にはすまないがこちらで結論を出させてもらった。不満はあるだろうが我慢してくれると助かる。」

 

叶星「私達は構いません。私の、私達にとって、この子達の方が任務よりも大切ですから、」

 

一葉「私達も構いません。直接の戦闘は出来ませんが、できることは精一杯やらせて頂きます!」

 

蓮夜「ありがとうございます。・・・それでは少々急ぎになりますがこれにて解散とさせて頂きましょう。方針も決まりましたし、これ以上は疑問を持たれる可能性があるので、」

 

 

そう言うと彼は1度お辞儀をし、ポケットから何かを取り出し中へと投げた。

それはここに来る時にも見た球体に似ており、それは一瞬空中に留まると弾けると同時にまばゆい閃光を放った。

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