アサルトリリィ Abnormal Transition   作:0IN

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第17話

依奈「なるほどね・・・いいわよ!私達もこの命令には納得行かなかったところだし・・・それに結構そう考えているところは多いと思うわよ?」

 

蓮夜「それは良かった・・・ありがとう。」

 

依奈「いいのよ!ちょうどさっきあなたに迷惑をかけてたしそれをチャラにするってことで・・・。」

 

 

彼女がそう言いながら天葉を見ると、彼女はビクリと反応した。

 

 

樟美「天葉姉様・・・なんかしてしまったのですか?」

 

天葉「いいえ!そんなことないわよ!」

 

 

天葉は慌てながら弁解しようとするが、

 

 

依奈「さっき模擬戦で人を探していた時、天葉が理由も言わないで彼を捕まえて無理やり連れてきたのよ。」

 

天葉「ちょっ!依奈!!」

 

樟美「天葉姉様・・・。」

 

 

樟美は天葉をなんとも言えない顔で見ており、それに気がついた天葉は涙目になった。

 

 

依奈「それはそうと・・・蓮夜・・・これ、あなたが作ったの?」

 

蓮夜「ああ、そうだが?口に合わなかったか?」

 

 

彼女達の前には彼が持ってきたガトーショコラがあり、

 

 

依奈「いいえ、とても美味しいんだけど・・・ね?」

 

樟美「はい・・・ですけど女子として悔しいと言うかなんというか・・・。」

 

壱「私達はこんなに手の込んだものを作れませんから・・・負けたような気がして・・・。」

 

 

そのガトーショコラにはオレンジピールが入っており、高級感のある大人な味わいになっており、それを食べ数名がこの前よりも凹んでいた。

 

 

蓮夜「話が逸れたんだが・・・話を戻していいか?」

 

依奈「ええ!そ、そうね!」

 

 

彼女は我に戻り会話を再開する。

 

 

依奈「さっき言った通り私たちアールヴヘイムは今回の命令に参加しないわ。あと出来ることは他のレギオンを説得するくらいだけど・・・。」

 

蓮夜「本当に助かる・・・この借りは絶対に返す・・・。」

 

亜羅椰「それなら梨璃を食べ・・・。」

 

蓮夜「それはさすがに却下で。」

 

亜羅椰「!?」

 

蓮夜「ちなみに俺だけじゃなくレギオンの全員がやりかねないと思っているから、全力で妨害してくるぞ?・・・俺もするが・・・。」

 

天葉「いつも言ってるけど、亜羅椰はもう少し恥じらいを持ちなさい!」

 

樟美「・・・亜羅椰ちゃん、エロい?」

 

亜羅椰「樟美から食ってやろうか!」

 

樟美「ひぃっ!」

 

天葉「食わないの!」

 

蓮夜「俺はあいつらにこの事を伝えたいから席を外させてもらうな。」

 

依奈「ええ、そっちも頑張ってね。」

 

蓮夜「ありがとう。・・・今度スイーツのリクエストがあったら言ってくれ作って来るから。」

 

依奈「え、ええ・・・その時はお願いするわ・・・。」

 

 

そういうと彼は部屋を出ていき、控え室へと戻って行った。

 

 

 

 

 

 

蓮夜「と言うわけでアールヴヘイムは協力してくれることになったぞ。」

 

夢結「そう、助かったわ。」

 

蓮夜「それは俺じゃなくアールヴヘイムの人達に言ってくれ・・・それで、梨璃さん達の居場所はわかったのか?」

 

夢結「いいえ・・・まだよ。多分西にある危険区域にいると思うのだけど・・・。」

 

蓮夜「あそこ無駄に広いからな・・・。多分どっかの建物に身を隠しているとかだと思うんだが・・・。」

 

神琳「虱潰しに探すとなると・・・かなりの時間がかかってしまいますね・・・。」

 

ミリアム「発信機でも付けておくべきじゃったかの?」

 

夢結「それはダメよ。他のレギオンに居場所が特定される可能性があるわ。」

 

 

みんなで見つける方法を考えていると、

 

『ピリリリ、ピリリリ』

 

彼の端末がなった。

確認するとそこには『真島 百由』と書いてあり、

 

 

蓮夜「もしもし、どうだったんだ!」

 

百由「落ち着いて!結果だけで言うと結梨ちゃんは大丈夫よ!政府に結梨ちゃんが人間であると認めさせたわ。」

 

蓮夜「良かった・・・。本当にありがとうな。」

 

百由「大丈夫よ、同じリリィの為だものそれに先輩として後輩を守らないとね。」

 

蓮夜「あとは梨璃さん達が見つかれば一件落着だな。」

 

百由「ええ、それじゃ私はこれから学院に戻るから、あとは頼むわよ。」

 

蓮夜「ああ、任せとけ!」

 

 

 

通話を切るとみんなが彼のことを見ており、

 

 

 

夢結「先程の話を聞いた限り・・・。」

 

蓮夜「結梨さんの捕獲命令が撤回された。」

 

二水「そ、それならあとは梨璃さんと結梨さんを見つけるだけですね!」

 

 

その後、彼女達が何処にいるかの話し合いが始まった。

 

 

 

 

 

翌日の朝、危険区域のとある建物に、梨璃と結梨はいた。

 

 

結梨「いつまでここにいる、梨璃?」

 

梨璃「・・・分からない。行き良いで出できちゃったけど・・・だけど。・・・大丈夫、ここにいればお姉様やみんながきっと来てくれるから。」

 

結梨「ヒュージってわたしに似ているのかな?」

 

梨璃「えっ?そんな、全然違うよ。」

 

結梨「でもわたし、ヒュージなんでしょ?」

 

梨璃「違うよ・・・結梨ちゃんは結梨ちゃんだし普通の女の子だよ・・・。」

 

結梨「じゃあ、もしわたしがヒュージの所に行ってもそこにも居場所はないんだね・・・。」

 

梨璃「・・・。」

 

結梨「わたし・・・なりたくてこんな風に生まれたわけじゃないんだけどな・・・梨璃そんな風に思うことある?」

 

梨璃「そんなの・・・いつもだよ。お姉様みたいなサラサラの綺麗な黒髪だったらな〜とか、いつも優しくてかっこよくなれたらいいな〜とか・・・。」

 

結梨「ふ〜ん。じゃあきっと夢結は、夢結に生まれて幸せだね・・・。」

 

梨璃「・・・!」

 

 

彼女は夢結が自身のことをどれだけ憎み、恨み、後悔をしてきていたかを思い出した。

彼女は結梨に近づき抱きしめて、

 

 

梨璃「・・・ごめん。何にもならなくていいよ・・・結梨ちゃんは結梨ちゃんのままでいい。」

 

結梨「でもね・・・梨璃が結梨って名付けてくれたから、わたしは結梨になったんだよ。それは、わたしとっても嬉しい。」

 

梨璃「大丈夫・・・帰る場所はきっとあるよ。・・・みんなが作ってくれるから・・・。」

 

夢結「ええ、一緒に帰りましょう。」

 

梨璃「・・・!」

 

 

彼女が振り返るとそこには一柳隊のみんながいた。

 

 

梨璃「お姉様・・・みんな。」

 

夢結「理事長代行と百由が政府を説得してくれたわ。結梨は人間でリリィと認められた・・・もう大丈夫よ。」

 

楓「梨璃さんとの逃亡劇を少しは期待していましたのにもう終わりですの?」

 

蓮夜「それもどうかと思うぞ?・・・こういう事は早く対処した方がいいんだしな。」

 

梅「梨璃の逮捕命令を撤回されたぞ!良かったな。」

 

梨璃「た、逮捕!・・・そんなことになっていたんですか!あれ?だけどどうしてここが・・・。」

 

二水「凄く分かりやすかったです・・・。」

 

蓮夜「包囲されてたの気づかなかったのか・・・戦車まであるのに・・・。」

 

 

梨璃が外を見るとそこには百合ケ丘の生徒や軍人それに戦車などの目に入らない方がおかしいものまで存在しており、

 

 

梨璃「あ、あはは・・・。」

 

 

 

外が騒がしくなり、音の方へと向かうと、

 

 

『キュィィィィン!!』

 

 

ヒュージネスト付近から、砲撃を行うヒュージがいた。

その攻撃は待機を引き裂きながら海岸へと放たれ、それが通った場所は吹き飛び地面は赤熱化しガラス化している所もあった。

 

 

梅「なんだあのヒュージ・・・。」

 

神琳「マギを直接攻撃に使ってる・・・。」

 

雨嘉「そんなことをしたらあっという間にマギが無くなっちゃうのに!」

 

蓮夜「多分自滅覚悟かどこかに供給源がある感じだな。」

 

ミリアム「じゃがなの感じだと自滅という訳でもなさそうじゃな・・・そうなると・・・。」

 

蓮夜「後者だろうな・・・多分ヒュージネストから直接供給されてるんじゃないか?だからこっちまで来ないんだろう。」

 

鶴紗「そうなると、一方的に撃たれるってことか・・・。」

 

 

 

結梨「あれがヒュージ?」

 

梨璃「うん、だと思うんだけど・・・何か・・・。」

 

夢結「ヒュージはマギに操られることがあっても自らマギを操ることはないはず・・・どうして?」

 

結梨「あのヒュージ、やっつける?」

 

梨璃「うん、わたし達も早く百合ケ丘に・・・」

 

 

結梨がヒュージへと向かって駆け出す。

走り始めてしばらくすると急に加速し、

 

 

梅「あれ縮地だ!梅のレアスキル。」

 

蓮夜「俺も出る!」

 

 

彼もレアスキルを使用しヒュージへと向かう。

走る中彼は懐から箱状のものを取り出し右のCHARMの装弾口にはめ込んだ。

その頃結梨は、

 

二水「結梨ちゃん海の上を走ってます!」

 

梅「見りゃわかるけど、梅だってそんなのした事ないぞ!」

 

ミリアム「フェイストランセンデンス・・・わしの技を組み合わせたのじゃ!」

 

神琳「それってデュアルスキラー?それともエンハンスメント?」

 

ミリアム「じゃがすぐにマギを使い果たして終わりじゃぞ!」

 

 

彼も海の目の前まで来ており、自身の進行方向に右で6発打ち込み。

すると直ぐに弾丸が破裂しそこにはマギで出来たリング状のものが現れる。

それを潜るとその度に速度がまし結梨と同等の速度になって海の上を走り始めた。

 

 

梅「蓮夜まで海の上走り始めたぞ!」

 

ミリアム「加速前に何かを打ち込んでおったから何かの方法でブーストをかけたんじゃろう。」

 

二水「何かをCHARMの装弾口に付けていましたから多分この前使っていた特殊弾の類かと・・・。」

 

 

2人は凄まじい速さでヒュージに近づいて行く、

 

 

結梨(あそこ繋がってる!)

 

蓮夜(何かを見たな・・・なにか見つけたのか?)

 

 

梨璃「・・・!」

 

夢結「梨璃!」

 

楓「走ったって追いつけませんわ!」

 

 

梨璃もヒュージへと走り出すが海面を上手く走れず2人に比べると速度は遅い。

 

 

梨璃「まだ無理だよ!本当の戦いなんて。」

 

 

その時ヒュージの一部が光だし、

 

 

二水「何か変です!ヒュージのマギとネストのマギが呼びあって、まるでネストのマギを吸い取ってるみたいな!」

 

神琳「ネストからマギを供給されているのだとしたら無尽蔵にマギを使えると言うことだけど・・・まさか。」

 

 

ヒュージは先程の砲撃ではなく細かい光弾を大量に放ち、こちらの接近を阻止しようとしてくる。

 

2人はそれを躱しながら進むが、

 

 

梨璃「あぁぁっ!?」

 

 

1発が梨璃に直撃、CHARMで防げはしたがそのまま海面に叩きつけられてしまう。

 

 

結梨「ヤアァァァ!」

 

 

結梨は飛び上がりヒュージの周りに浮遊している物体を斬り裂いた。

 

結梨「私だって戦える!だって百合ケ丘のリリィだもん!」

 

蓮夜「(そういう事か!)・・・援護する!」

 

 

一足遅れた彼もその浮遊体に向かって射撃、

2人の攻撃でその数を一気に減らす。

 

結梨「ヤアァァァァァァ!!

 

そして結梨再び飛び上がると、彼女はCHARMを天高く上げる。

すると刀身にマギが集まり巨大な刃を形成、そのままヒュージを一刀両断する。

 

蓮夜「・・・ッ!?」

 

それによりヒュージが大爆発を起こし周り一帯が光で包まれた。

 

 

結梨「梨璃・・・わたしできたよ。」

 

 

直後大爆発が起き、その場には2人は無くなっていた。

 

 

 

海岸には結梨のCHARMが刺さっており、その前で梨璃は膝をつき、

 

梨璃「朝は結梨ちゃんの髪を切っていたんですよ・・・少し伸びすぎてたから・・・結梨ちゃん笑ってて、わたしも・・・なのに・・・なんで。

 

 

涙を流す梨璃を見つめながら夢結は、悔しさと悲しさが入り交じったような顔をしていた。

 

 

 

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