アサルトリリィ Abnormal Transition 作:0IN
空が暗くなり地響きとともに四条の光がヒュージネストから空へと放たれた。
その後学院全体に待避命令が発令され生徒達は避難区域へと向かっていた。
梨璃と結梨が避難区域に到着した頃、4つの何かが落ちてきて学院を光が包んでいた。
楓「梨璃さん!それに結梨さんも。よかった、探しましたのよ。」
2人を見つけた楓がこちらへとやってきた。
結梨「お、楓〜!」
梨璃「楓さん・・・。お姉様は何処か知りませんか?」
楓「夢結様ですか?さあ、私たちより先に避難・・・なさる方でもありませんね・・・。あの夢結様が可愛いシルトを置いて先に避難するような聞き分けのいいシュッツエンゲルな訳ありませんもの・・・。」
梨璃「・・・。」
梨璃は先程夢結と会った時のことを思い出し、
梨璃「ッ!・・・美鈴様。(やっぱりお姉様はまだ美鈴様のことを・・・。)」
考えていたその時、学院の方から強い光と轟音が鳴り響き黒い波紋のようなものが空を埋めつくした。
梨璃「わたし戻って見てきます!」
結梨「結梨も行くぞ!」
梨璃「結梨ちゃんはここにいて、CHARMがないと危ないから!」
楓「それなら私がお供しますわ!」
梨璃がCHARMを起動するとそれに続いて楓もCHARMを起動する。
移動補助のためにマギを使い地面に円を描こうとすると、
楓「・・・!?」
楓のCHARMにマギが通らずバランスを崩し倒れそうになり、倒れそうになった楓を梨璃が支える。
楓「マギが入らない・・・?」
梨璃「大丈夫ですか?」
楓「え、ええ・・・どうして?」
梨璃「わたし先に行ってますね!結梨ちゃんは楓さんのそばにいるんだよ!」
結梨「む〜〜!」
梨璃は学院へと向かって行く。
その時結梨は何かを思いついたのか、
結梨「・・・!そうだ!」
楓「あっ!結梨さん!」
結梨は学院へと走り出した。
夢結「自分自身を認められない人間はどうなると思う・・・憎むんだ・・・自分と自分以外の全てを・・・そう、お姉様は自分自身呪っていた・・・。」
結梨ちゃんは自身の部屋でCHARMを持ちながら呟いていた。
いつも身嗜みを大切にしている彼女だが、今は髪はボサボサになっており風でなのか髪が靡きいつもの綺麗な黒髪が少し白く見えた。
梨璃「お姉様!」
梨璃が彼女の部屋の窓から入ってくる。
夢結「・・・梨璃。」
梨璃「お姉様、お迎えに参りましたよ!行きましょう!」
夢結「無理よ梨璃・・・私はどこにも行けない、ここで戦うことしか・・・。」
梨璃「何言ってるんです!一緒に行きましょう!」
夢結「私に指図しないで!!」
梨璃「!?」
夢結「あなたもレアスキルで私を操るの!」
梨璃「・・・えっ?」
夢結「美鈴様の幻覚をいているの・・・壊れているのよ・・・私は・・・。」
梨璃「お姉様・・・何を?」
夢結「美鈴様は全てを呪っていた・・・これは罠だ。・・・あのヒュージは、私が倒さなくちゃ・・・。」
夢結はゆっくりとした動きで振り返り梨璃にCHARMを向ける。
夢結「あなたは1人で逃げなさい・・・。」
彼女の目は紅く染まりルナティックトランサーの兆候が見えていた。
だが
梨璃(・・・悲しそう?それにあのCHARM・・・)
梨璃「お姉様・・・それ、マギが入っていませんよ。」
夢結「・・・!」
夢結の動揺によりできたその隙に、梨璃は彼女のCHARMに攻撃を加える。
それにより夢結のCHARMはひしゃげて床を転がった。
梨璃「お姉様は行っちゃダメです!レアスキルとか罠とかそんなのどうでもいいです!・・・わたしは!いいえ、わたしがお姉様をお守りします!あのヒュージは私が倒します!」
夢結「無理よ・・・あなたにお姉様が倒せるはず・・・。」
梨璃「美鈴様じゃありません!あれはヒュージです!」
そう言うと梨璃は窓へと向かった。
夢結「待ちなさい!・・・待って・・・梨璃・・・。」
梨璃「行ってきます。お姉様。」
夢結が弱々しく手を伸ばすが届くはずもなく梨璃はヒュージの元へと向かっていった。
その頃、避難区域にいる一柳隊のメンバーは、
楓「ああもう!こんな時にCHARMが使えないなんて・・・?」
神琳「今は誰のCHARMも起動していないわ・・・悔しいのは皆同じです。」
楓「なら・・・なぜ梨璃さんだけがCHARMを使えたのです?」
ミリアム「梨璃のレアスキルと関係あるかもしれんな・・・。」
二水「ミリアムさん・・・。」
楓「レアスキル?」
神琳「カリスマ・・・支援と支配のスキル・・・。」
ミリアム「知っとったか?」
神琳「薄々検討は・・・。」
雨嘉「カリスマ使いは他にもいるのにどうして梨璃だけ?」
ミリアム「そこは謎じゃな。」
二水「梨璃と夢結、それに結梨さんは大丈夫でしょうか・・・。」
楓「・・・梨璃さんに頼まれて早々に・・・これで結梨さんに何かあれば・・・梨璃さんに嫌われてしまいますわ!」
ミリアム「そこかよ!」
楓「・・・それに、もし今は自分しかCHARMを使えないと知ろうものなら、梨璃さんのことですからたった1人であのヒュージに立ち向かいかねませんわ!」
ミリアム「そこまでお馬鹿と思いたくないが梨璃ならありうるのう・・・。」
梅「筋金入りの無鉄砲だからな。」
鶴紗「私も無鉄砲・・・したい!」
雨嘉「うん!こんなところでなんも出来ないなんて嫌だ!」
神琳「もちろん諦めるには早すぎます。」
ミリアム「そりゃそうじゃ!わしらが張子の虎で終わるなどありえん事じゃ!」
楓「当たり前ですわ!」
二水「そうですね・・・そうですよね!」
そこから彼女達はなにか手がないかを考え始めた。
それに夢中だったからか彼女達は、自分達の背後の木々を抜けて学院へと向かう黒い影には気づかなかった。
その頃梨璃の目の前には巨大なヒュージがいた。
そのヒュージは4本の大きな剣のものを持ち顔と思わしきものを彼女に向けて空中を佇んでいる。
夢結「・・・。」
その光景を見ながら夢結は打ちひしがれていた。
足元には自身のCHARMがあるがそれは先程の梨璃の攻撃で壊れており使えない、
彼女は無力な自身への怒りなのか握る手に力が入る
夢結「・・・!」
夢結は何かを思いつきそのまま部屋を出て走り出す。
その時とある場所で1本のCHARMが光出した。
結梨「あったぞ!」
その頃結梨は蓮夜の部屋にいた。
そこには一柳隊のCHARMのスペアとともにヒビが入ったクリスタルコアが置いてあった。
結梨「だけどCHARM直せない・・・どうしよう・・・。」
彼女が悩んでいる時にとある機械が目に入った。
その時彼女は数日前に彼と会話した時の内容を思い出した。
数日前、
結梨「蓮夜、これなんだ?」
蓮夜「ああ、これか?・・・これは百由と共同で作ってるCHARM組立機だよ。そこにパーツごとの挿入口があるだろ、そこにパーツを入れてボタンを押すと勝手にCHARMを組み立ててくれるやつなんだけど・・・これあいつと深夜のテンションでなんでか必要ないのに作ったやつなんだよな・・・必要性ないのに・・・。」
結梨「必要ないのか?」
蓮夜「まあ、俺が忙しい時に使えるかなと思って置いてあるんだよ。ここにあるパーツは全部一柳隊のメンバーのマギとは馴染ませてあるからな一斉に壊れたとしてもすぐに直せるようにしてある感じかな?」
結梨「そうなんだ。」
結梨はすぐにコアのそばに置いてあったパーツを機械に入れた。
幸いな事にパーツ毎に分けられていたため彼女でも直ぐに分かり全部のパーツを入れ終わるのに時間はかからなかった。
そうして機会を動かすと、
結梨「出来た!」
ものの数分で完成したが、
その見た目は歪で、持ち手部分はグングニルだが刀身はブリューナク、銃身はティルフィング、変形機構はアステリオンとバラバラになっており本当に動くのかも怪しい状態になっていた。
それもそのはず彼女はパーツをどれがグングニル物もか分からずに適当に入れていたのだ。
だが完成したCHARMに満足したようで、彼女はそのCHARMを握り外へと出ていった。