アサルトリリィ Abnormal Transition 作:0IN
これからは毎日投稿ではなくて数日置きに投稿する予定ですので気を長くしてお待ちして頂いければ幸いです。
もし質問があれば感想に書いていただければできる限り答えて行こうと考えています。
感想お待ちしております。
閑話①
彼らが学院に帰ってきて数日後、
百由とミリアムがシュッツエンゲルになった。
その日一柳隊のみんなは控え室に百由を呼んでお祝いをしていた。
梨璃「おめでとう!ミリアムさん!」
結梨「グロッピ!おめでとう!」
ミリアム「あ、ありがとう・・・なのじゃろうか?」
梅「ありがとうでいいんじゃないか?」
神琳「おめでたいことですよ。」
ミリアム「そうなのじゃがな?・・・何故だか嫌な予感がするのじゃ・・・。」
百由「何よグロッピ!本当は嬉しいんでしょう!うりうり。」
ミリアム「も、百由様!やめてくれ・・・。」
百由に抱きつかれたミリアムは拒絶するがその顔は満更でもなさそうで、
雨嘉「そう言いつつ嬉しそう・・・。」
鶴紗「・・・ツンデレか?」
二水「ツンデレとは違くありませんか?」
ミリアム「うるさいのじゃ!」
二水「すいません、ツンデレであっていたみたいです。」
二水がメモを取っていると、
夢結「新聞に載せるのはやめてあげなさい・・・さすがに可哀想よ。」
二水「はっ、はい!」
夢結が新聞の記事にしようとしていた二水を止めた。
何回もネタにされている夢結が二水を睨むと彼女もメモをしまい静かになった。
蓮夜「ミリアムさん・・・そのやな予感多分研究に巻き込まれることだと思うぞ・・・俺もそれで7徹くらった。」
ミリアム「・・・七徹・・・嘘じゃろ?」
蓮夜「いいや、マジだ。・・・それやったあととち狂ってCHARM組立機なんて意味の無いものを作っちまったからな・・・。」
ミリアム「・・・。」
ミリアムは彼の言葉にこれから訪れる地獄を想像してしまい絶句する。
彼女たちにも想像出来てしまったのだ。
百由に巻き込まれて寝ずにデスマーチさせれる自分の姿を、
蓮夜「・・・三徹行ったら俺が強制的に眠らせるから・・・強く生きろよ・・・。」
百由「私だってそこまで酷くないわよ!」
この言葉に3人を除く全員が苦笑する。
確かにやりそうだ・・・この言葉がみんなの頭の中に流れた。
その後も賑やかな会話が続き、
蓮夜「・・・みんなはあの日のことを覚えているよな・・・。」
彼が真剣な顔つきになりそう言った。
神琳「あの日とは数日前のヒュージとの戦闘ですよね?」
蓮夜「そうだ。」
鶴紗「そういえば先輩のアレのこと後で話すって言っていたよな・・・。」
蓮夜「その事だ・・・これから話すことは聞いただけでも狙われる可能性があることだ・・・もし聞きたくないやつがいたらまた場所を変えるが・・・聞くか?」
百由「アレってなんのこと?」
神琳「それはですね・・・」
唯一アレを知らない百由が首を傾げていると神琳が説明を始めた。
百由「・・・どういうこと?・・・蓮夜、あなた強化リリィじゃないのよね?」
蓮夜「違うぞ。俺はそういう施設で改造されたことはない。」
百由「それに狙われるって・・・これから話すことがそれほどのことなのね。」
蓮夜「そういうことだ・・・百由にも聞くのは信用しているからだ。・・・それで聞きたいやつはいるか?」
彼が今まで以上に真剣な顔つきをしており、これが本当に危険なことだと実感する。
梨璃「わたしは聞きます。・・・何故か他人事に聞こえませんし、それに黒鉄さんが抱えていることを知りたいですから!」
彼女の言葉に夢結を除く全員が同意する。
梨璃「あれ?お姉様は・・・?」
夢結「私はもう知っているの・・・それに私も関係者だから。」
梨璃「えっ?」
夢結の言葉に梨璃が驚いていると、
蓮夜「みんないいな・・・それじゃあ。」
彼の右眼が光り模様が浮かぶ。
彼女達がそれに驚いていると、
周りが歪み視界が真っ白になる。
いきなりのことに驚いていると、
蓮夜「よし、ちゃんと機能したな。」
先程までいた控え室ではなく無機質な機械の並んだ大きな工場のような場所にいた。
梨璃「わっ!・・・えっ?」
結梨「おぉー!」
楓「ここは・・・?」
神琳「どこでしょうか・・・。」
梅「この感覚・・・異界の門?」
二水「それって梅様の!」
鶴紗「転移か・・・。」
百由「何この機械!あっ、あれってマギ変換器!それに溶鉱炉に冷却装置までかなり本格的なのがある!それにこれ・・・カタログにもないわよ!これどうしたの!」
ミリアム「百由様・・・。」
各々が反応をしていると、
蓮夜「ちょっと移動するからついてきてくれないか?ここじゃ話どころじゃないからな。」
彼について行くと扉があり、その中には少し簡素な内装だがしっかりとした応接室があった。
彼女達が座ると彼が紅茶を持ってきて、
蓮夜「・・・これから俺が話すことは作り話じゃなくて真実だ。だから疑わずに聞いて欲しい。」
それから彼が異能の話を始めた。
聴き始めた時はみんな半信半疑だったが彼が軽く能力を発動すると信じて貰えた。
そこからしばらく説明が続き、
蓮夜「これが俺が知る異能者の全てだ。」
梨璃「お姉様もなんですか?」
夢結「ええ、この前の戦いの時にね。」
梅「そう言われてもな・・・。」
百由「やっぱり信じられないわよね・・・まあ、あれを見た信じるしかないけど・・・。」
楓「レアスキルという線は?」
百由「それも考えられるけど・・・。」
蓮夜「なら、もっとわかりやすい例がいた方がいいかな・・・姐さん、出てきてください。」
梅「姐さん?」
百由「誰よそれ?」
いきなり上を見ながらそう口にする彼に疑問に思っていると、
美鈴『出てきていいのかい?』
雨嘉「えっ?」
鶴紗「誰だ・・・?」
この部屋にいる誰とも違う声に1年組が驚いていると、
百由「この声・・・。」
梅「・・・梅の空耳じゃ無さそうだな・・・。」
夢結「・・・。」
梨璃「あの、どうしたのですか?・・・えっ?」
梨璃の方が叩かれたので振り向くと、
そこには夢結に見せてもらった彼女のシュッツエンゲルである川添 美鈴がいた。
梨璃「わっ!」
百由「美鈴様!!」
梅「どうして!確かに2年前に・・・。」
彼女達が驚いていると、
夢結「お姉様・・・梨璃達を驚かせるのはやめてください。」
蓮夜「姐さん・・・あなたこんなにはっちゃけた人でしたっけ?」
2人が美鈴に呆れたような声で話しかける。
美鈴「いや〜。面白そうでついね?・・・それにもう色々と自由なんだから少しぐらいはっちゃけても大丈夫だろ?」
蓮夜「まあ、そうですけど・・・。」
夢結「驚いた拍子に転んだりしたら危ないんですよ。」
美鈴「次から気をつけるから。」
3人だけで会話していると、
梅「これはどういうことだ!」
百由「なんで美鈴様が・・・本物なの?」
美鈴「僕は正真正銘川添 美鈴本人だよ・・・肉体はないけどね。」
神琳「肉体がない?」
二水「も、もしかして・・・。」
二水顔が青くなり、
梨璃「ゆ、幽霊・・・。」
美鈴「厳密に言うと違うけど、その認識であっているよ。」
結梨「幽霊ってなに?」
二水と梨璃が抱き合いながら怖がり結梨が興味津々に美鈴のことを見ている。
蓮夜「姐さんは、みんなが知ってるとおり2年前に死んでいるけど姐さんの異能で霊体化して夢結の守護霊になったんだ。」
美鈴「なったはいいけど現界するための条件が大変でね・・・夢結にはつらい思いをさせてさせてしまった。」
美鈴は夢結へと近づき彼女の頭を撫でながら自身の異能の力とその条件を話した。
梨璃「美鈴様の幻覚って・・・。」
美鈴「私の幻影のことだよ・・・できることなら彼にどうにかして欲しかっったけど。」
蓮夜「俺は知ってたから何もできなかったからな・・・夢結が梨璃さんと出会えて本当に良かったと思っているよ。」
美鈴「・・・。」
美鈴が顔を逸らし俯く。
やはり負い目に感じているのだろう、
蓮夜「姐さん・・・大丈夫ですから、気にしないでください。俺も自分で好きでやったことですし。」
夢結「またお姉様に会えただけで私は嬉しいんです。大丈夫ですよ。」
美鈴「2人とも・・・。」
神琳「すいません、質問よろしいでしょうか?」
蓮夜「なんだ?答えられることならできる限り答えるが。」
暗い雰囲気になり始めたので、話題を帰るために神琳が彼らに質問をする。
神琳「夢結様が異能に目覚めたのはあの戦いの時なんですよね?なのにもう超越者になっている・・・普通なら長い時間異能に目覚めた人・・・そもそも異能者でも使い続けたごく一部の人のみがなる可能性があるはずですよね?」
蓮夜「ああ、そうだが。」
神琳「ならなぜ夢結様はもう超越者になっているのですか?」
夢結「それは・・・。」
夢結が顔を逸らし赤くしたまま黙ってしまう。
蓮夜も言いづらそうでかなり迷っているような顔になった。
美鈴「愛の力だね。」
梨璃「・・・愛?」
夢結・蓮夜「「お姉様(姐さん)!?」」
美鈴「夢結がね彼に、ウッ!」
夢結が目にも止まらない速さで彼女の首にチョークスリーパーをかけて黙らせた。
夢結「お姉様!言わなくって結構です!」
梅「梅の縮地より早くないか・・・。」
美鈴が彼女の腕を叩くと夢結が腕を離し、
美鈴「わかったわかった、大丈夫!夢結が彼に告白して拒否されたからなんて言わないから!」
蓮夜「ちょっとーーー!?」
夢結「お姉様!?」
すぐさま口を滑らせてしまった美鈴に2人は叫んでしまい、
彼がCHARMを変形させて二本の長剣を作ると片方を夢結に渡し2人で彼女の首に剣先を突きつける。
蓮夜「何注意されたそばから言っちゃってるんですか!」
夢結「私は言わないで下さいと言いましたよね・・・。」
美鈴「ご、ごめん。口が滑ってしまった。」
彼女が謝るが2人の表情が徐々に消えていき。
蓮夜「少し待っててくれないか?」
梨璃「えっ?・・・待っててとは?」
夢結「少しお姉様とお話があるから席を離れさせて貰うからよ。」
夢結が美鈴の襟首を掴み扉の方に引きずり彼と一緒に出ていきしばらくすると、
美鈴「2人とも本当にごめん!僕が悪かったからァァァァァ!」
美鈴の悲鳴と2人の怒声が響き渡った。