アサルトリリィ Abnormal Transition 作:0IN
今回は少し短めです。
神琳「獣とは確かに異能者の成れの果ての・・・。」
蓮夜「そうだ、それも彼女はG.E.H.E.N.A.の実験で強制的に能力を使わせれ続けて・・・。」
獣の姿はバッタのような足と甲虫のような外骨格に覆われた腕、そして額から生える触覚以外はただの少女の姿をしており年齢は高校生ぐらいだろ。
その獣が彼に飛びかかりながら自身の右腕をカマキリの鎌のような姿に変えて振り下ろした。
彼はそれをサイドステップで躱すと獣の右腕を目掛けて斬りつける。
獣がそれを鎌で受け止めると力任せに腕を振り彼をはじき飛ばした。
空中で一回転しながら体勢を整え着地した彼の目の前に獣が迫っておりまた右腕の鎌で斬りつける。
それを彼が受け止めるがそのまま弾かれる。
その後もしばらく同じようなことが続く、
楓「押されていますわね。」
蓮夜「そりゃ、知覚型が強化型のそれも変化系に身体能力で勝てるわけがないからな。」
梅「確か変化系は身体を変化させて動物とかの特徴を得る能力だよな?・・・これは虫か?」
梨璃「虫!?」
蓮夜「ああ、多分だけど甲虫への変化だな。」
鶴紗「大丈夫なのか?今ここにいるから大丈夫だったんだろうけど。」
蓮夜「そこは問題ない。そもそも知覚型は近接よりも中距離で戦うことに向いている能力が多いからな・・・逆に強化型は距離を離されると攻撃手段が減るからな、相性みたいなものがあるんだよまあ、俺のは近接の方が強いが・・・」
百由「じゃあ、感応型は?」
蓮夜「姐さんみたいな特殊なのを除くと仲間がいればいいが1人だとどうにもならないな。」
雨嘉「それなら近距離は強化型が、遠距離は知覚型が、集団戦は感応型が強いって言うことですか?」
蓮夜「そうでも無いな・・・異能の特性を考えるとそうなるだけで基本的に異能者同士の戦いは近接戦になる。」
ミリアム「そういうということは他の異能者とも戦ったことがあるのかのう?」
蓮夜「異能者というよりも獣だな・・・だいたいG.E.H.E.N.A.とかの違法実験施設で暴走させられた人達・・・。」
夢結「あなたは2年間ずっと狙われ続けていたの?」
蓮夜「いいや、自分から施設に侵入してだよ。獣が暴れたら街の一つや二つ・・・下手すると国自体が壊滅するからな。」
夢結「・・・。」
蓮夜「その時に囚われていた人達を保護したり、獣と戦う時に他の超越者と協力したりもしたな。」
梨璃「黒鉄さん達以外にもいるんですね・・・。」
蓮夜「いるぞ。俺が知るだけでも日本に俺達以外に2人はいるし・・・アイツら元気にしてるかな・・・もう一年以上連絡ないが。」
梨璃「仲がいいんですか?」
蓮夜「仲はいいのかな?結構会ってたからな・・・基本的に違法施設潰しでだけど・・・。」
鶴紗「物騒だな。」
蓮夜「そうしないとやばいからな・・・。だけどいいヤツらだぞ。確か梨璃さん達と同い年だし、多分気が合うんじゃないか?」
夢結「・・・もしかして女性なの?」
蓮夜「えっ?・・・そうだな2人とも女子だぞ。」
梨璃「へぇ〜、どんな人なんだろう?」
話しているとあちらの動きが変わった。
彼が獣の右腕関節に向かって大太刀を斬りつける。
獣の腕にヒビが入りそのまま切断された。
そのまま彼が回し蹴りをして距離を置くと左腕を振った。
すると空間が歪み先程使っていたナイフが現れる。
ナイフは一瞬空中に留まると高速で回転し獣へと飛んでいく。
獣が立ち上がるとその右腕は肘から先がなくなっているが傷口から新たな腕が生えてきた。
獣は右腕をまた姿に変えるがその姿は鎌でなく、まるで壁のような大きさの盾になった。
そのまま獣が彼に向かって突進し飛んできたナイフを弾き飛ばしながら近づいてくる。
今度は左腕を鎌に変えた獣が彼に斬り掛かるが彼の姿はそこにはなかった。
すると背後に突然現れた彼が大太刀を振り下ろす。
それを獣は盾で防御するが、まるでバターを切るように抵抗もなく盾が切れた。
彼はそのまま振り下ろす勢いを無理矢理横に変えて獣の足を切断する。
すぐに両足を再生させようとする獣だがその足は再生せずに地面を転がる。
獣が動けなくなった隙に彼はその首に大太刀を振り下ろした。
決着が着いたと思ったその時、
彼が攻撃を中断して後ろへ下がった。
全員が不思議そうなに見ていると、
先程まで彼のいた場所に獣の腰から生えた新しい腕が貫いていた。
その後獣は新たに生えた腕で立ち上がると、
雄叫びをあげる。
すると今まで生身の人間だった部分も外骨格に覆われていき背中に羽が生えた。
羽を使い飛んだ獣は自分の足を根元から切断するとまた新しい足が生えてきて先程傷付けた部分が全て治ってしまう。
獣はそのまま彼を見下ろしておりいるがふとその姿が消える。
すぐに彼の背後に姿を現し振り向くとその口には彼の左腕が咥えられていた。
彼の左肩から止めどなく血液が流れ出すがすぐに先日に見た結晶が生えてきてそれが割れると腕が再生していた。
獣は咥えていた腕を咀嚼し始める。
その光景に彼女達は吐き気を覚えて顔をそらす。
夢結と鶴紗だけはそれをしていなかったがその顔色は青くなっていた。
鶴紗「これは・・・二水が寝ていて良かったな・・・。」
夢結「ええ・・・梨璃、大丈夫かしら?」
梨璃「は、はい・・・何とか・・・。」
梅「これはかなりキツイな、」
梨璃と梅は何とか声を出すが他のみんなは今も目を背けている。
蓮夜「かなりやばいだろうけど・・・まだ序の口だぞ・・・。」
彼の言葉の意味が分からず困惑していると、
また獣の姿が消えた。
彼はすぐさま背後に振り向きながら大太刀を薙ぐ。
背後では獣が両腕の鎌を振り下ろしていた。
一太刀で両腕の鎌を切断するが獣の腰に生えた2本のが彼を襲う。
それを身体を捻るようにして最小限の動きで躱すとそのまま大太刀を振り下ろした。
それにより獣の左羽を切り裂くことに成功するが蹴られてしまい彼は吹き飛ばされた。
獣の足には棘のようなものが生えておりそれに貫かれて腹部から血液が噴水のように吹き出す。
それもすぐに治るが体勢を崩されたため一旦後ろへ下がっる。
すると獣は両腕と羽を切断し新しいものを再生させる。
だがその再生速度は落ちており左腕は肘から先が再生していない。
それを確認すると彼が一気に近づき獣の首へと向かって大太刀で斬り掛かる。
刃が首へと到達するその時、
獣の姿がブレて消える。
すぐに彼が振り向くと、
先程彼が無効化して少女達のところに獣がいた。
彼が焦った様子で姿を消し獣の上に現れ大太刀を振り下ろすも腰の腕を2本とも盾な変えて防がれてしまう。
先程は簡単に切り裂くことが出来た盾は傷一つついておらず彼を阻む。
すると獣は1人の少女に近づく。
少女には電流のようなものが走っており動けないでいた。彼が彼女達の動きを封じるたのだろう。
獣の口が横に開きそこから大きな顎が姿を現し少女の腹部に噛み付いた。
そのまま獣が咀嚼し始める。
彼が盾を切り裂くこと成功した時には獣は立ち上がっており少女の瞳には光が無くなっていた。
再生していなかった左腕も再生しており獣の身体が一回り大きくなっていた。
彼の顔からも感情が無くなり大太刀を構え直す。
霞の構えをとった彼は身体を前に倒し一気に獣へと接近する。
その速さは先程とはよりも何倍も早くなっており身体がブレて見えるほどだった。
彼が獣の横を通り過ぎると獣の身体中から血が飛び散った。
腰の腕と羽が無くなっており地面に転がっている。
獣は怯むことなく彼へと襲いかかった。
そこから超近距離での斬り合いが始まる。
防ぐ 斬る 防ぐ 躱す 斬る 躱す 斬る 躱す 防ぐ 斬る 斬る 防ぐ 斬る 斬る 斬る 斬る 斬る 斬る 斬る 。
彼も初めは攻撃を防ぐか躱していたが徐々に攻撃回数が増えついにはお互いに攻撃しかしなくなる。
その速度も早くなっていき彼女達のには動きが見えなくなっていた。
彼の身体が徐々に傷付くが先程のように回復せず血液が流れ続ける。
獣の一撃が彼の左腕に突き刺さる。
彼はその腕を掴むことで獣の動きを封じ、
そのまま獣の両腕を切断しそのまま獣の腹部から切り裂き獣の胸下辺りから上が切り飛ばされる。
獣もすぐに再生しようとするが60cm四方くらいの透明な立方体に捕えられその再生を阻害した。
獣が右腕だけ再生させて暴れるが壊れる様子はない。
その立方体の中心に向かって彼が大太刀を突き入れると立方体内にヒビが入り、そのヒビは獣にまで広がる。
彼が大太刀を引き抜くと立方体は中心へと向かって収束し小さい球体状になり爆発した。
その爆破はその大きさからは想像もできないほどに大きく半径100m程が更地になっており先程の爆発のせいで煙で視界が遮られる。
しばらくすると煙が晴れそこには獣の姿は無くなっていた。