アサルトリリィ Abnormal Transition   作:0IN

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閑話⑨

梨璃「わたしが・・・異能者・・・?」

 

百由「・・・梨璃ちゃんが異能者?・・・どういうことなの?」

 

蓮夜「みんなはこの武器庫の奥にある部屋には入ったか?」

 

楓「奥にそのようなもの(・・・・・・・)ありましたか?」

 

梨璃「えっ?」

 

夢結「どういうことなの?」

 

 

楓の言葉に同意する彼女達に梨璃と夢結は困惑する。

 

 

梨璃「楓さん?何を言っているんですか・・・あるはずですよ?わたしの身長の倍以上ある大きな扉が・・・。」

 

夢結「その通りよ・・・あんなに大きなもの気づかないはずがないわ。」

 

楓「お二人こそ何をおっしゃっていますの?・・・奥には壁しかありませんでしたでしょう?」

 

ミリアム「そうじゃぞ?じゃが・・・黒鉄さんが言っておるのじゃからあるのじゃろうな・・・ここは無駄に広いから気づかなかったのかのう?」

 

結梨「結梨はすぐに見つけたぞ!」

 

鶴紗「もしかしてあれか?」

 

梨璃「鶴紗さんどうしたの?」

 

鶴紗「奥の方に行った時に一瞬壁が歪んだように見えたんだ・・・もしかしてと思ってな?」

 

百由「もしかして見える人と見えない人がいるわけ?」

 

 

謎が深まっていき彼女達が困惑していると、

 

 

蓮夜「百由の言ったことで合ってるぞ。」

 

百由「つまりあなたがその部屋を隠していて見える人と見えない人がいるってこと?」

 

蓮夜「いいや、俺が隠しているわけじゃない・・・隠しているのはこいつらだ。」

 

 

彼は自身の武器である大太刀を取り出し彼女達の前に出した。

 

 

蓮夜「俺が使っている武器は『原初』シリーズって言うだけどその武器には相性・・・適正みたいなものがあるんだ。」

 

百由「適正?・・・もしかしてその適性がある人しか見えないとか?」

 

蓮夜「いいや、それ以外にも強化リリィにも見える人はいるはずだ。」

 

梨璃「だから結梨ちゃんも見えたんですね!」

 

鶴紗「だけど・・・どうして私にはちゃんと見えなかったんだ?」

 

蓮夜「多分だが鶴紗さんは戦闘に特化しているからだと思う。結梨さんは知覚にも優れているから気づけたんじゃないかな?」

 

鶴紗「・・・そうなのか?」

 

蓮夜「おっと話が逸れたな・・・話を戻すぞ。それでその適性は異能者にしか出ないはずなんだ。」

 

百由「どうして異能者だけなの?」

 

蓮夜「それは武器に使う力の違いだな。」

 

神琳「力・・・ですか。・・・マギではないのですか?」

 

蓮夜「違うぞ。異能者が能力を使う時に使うのは・・・『因果律』だ。」

 

梅「因果律?」

 

蓮夜「そう因果率・・・基本的に異能者の能力はリリィとは違いマギのようなエネルギーを使わない。全て何らかの形で『因果』に干渉して『因果律』を弄ることで発動するんだ。」

 

二水「そうなんですか?」

 

楓「ですが因果律というものをいじるだけでどうしてあのような現象が?」

 

百由「結果そのものが反映されるからよ・・・。」

 

梅「百由はわかるのか?」

 

百由「詳しくは分からないけど『因果律』って言うのは何かしらの原因によって起こる結果なの・・・それを弄るということは結果そのものを強制的に書き換えて法則そのものを違うことへと変換してしまうことなの。」

 

梨璃「どういうことでしょうか?」

 

百由「簡単に言うと思っただけで自分の考えたことが実現するということね・・・。例えば、今ここで『ヒュージの標本サンプル』が欲しいと思えば何も無いのに現れる・・・みたいなことよね?」

 

蓮夜「例えが分かりずらいがだいたいそんな感じだな。・・・何でもは出来ないが自身の能力範囲内なら基本的に自由に操作が可能だ。」

 

梨璃「よくは分かりませんが・・・すごいんですね?」

 

楓「お待ちになってください?今その話をするということは・・・。」

 

蓮夜「そうだ・・・梨璃さんにも適正があった。」

 

雨嘉「えっ?・・・梨璃も異能者なの?」

 

蓮夜「まだそうじゃないな・・・まだ半覚醒もしていない言うなら『卵』みたいな感じだ。」

 

神琳「どうしてわかるのですか?」

 

蓮夜「それは分からないからだ。」

 

夢結「分からないから?」

 

蓮夜「ああ、俺みたいな知覚型や姐さんみたいな特殊な能力の人は知覚範囲内の異能者がわかるんだよ・・・それなのに反応しなかった。」

 

二水「それなら勘違いでは?」

 

蓮夜「それなら良かったんだが・・・『原初』シリーズを持てる(・・・)んだから異能者なのは確定だな。」

 

百由「持てるって?」

 

蓮夜「梨璃さん。」

 

梨璃「はっ、はい!」

 

蓮夜「百由に『黄昏』を持たせてみてくれないか?」

 

梨璃「わかりました?」

 

 

梨璃が百由に黄昏を渡そうとすると、

 

百由「!?」

 

 

梨璃が手を離すと百由は黄昏の重さが何十倍にも増えた感覚に陥りバランスを崩し倒れてしまう。

 

 

ミリアム「百由様!?大丈夫か!」

 

百由「え、ええ・・・大丈夫よ・・・。」

 

神琳「どうかしましたか?」

 

百由「梨璃ちゃんが手を話した瞬間にすごく重くなったのよ。」

 

夢結「私は普通に持てるわよ?」

 

 

夢結は黄昏を持ち上げると梨璃に返した。

その動作は軽々としたものでまるで重さを感じさせなかった。

 

 

蓮夜「こんな感じで・・・そもそも因果律を操作できない人が持つと重くなったように感じるんだ。・・・こいつは因果の塊みたいなものだからな。」

 

雨嘉「それと何が関係あるんですか?」

 

蓮夜「因果って言うのは簡単に言うと情報だ。・・・PCとかでもデータ量の大きいものを低スペックのもので使おうとすると重すぎて使えないだろう?・・・それと同じだよ。」

 

ミリアム「つまりは普通の人間にはこの武器達の情報量が多すぎると言うことか?」

 

蓮夜「そういうこと・・・つまりこれを持てている時点で因果律の操作ができるってことなんだ・・・。」

 

楓「異能者だということは梨璃さんも狙われる可能性が!?」

 

蓮夜「バレてないから大丈夫なはずだ。・・・それにまだ『卵』の状態だからちゃんと覚醒するかも分からない・・・もしかしたら覚醒しないでそのままの可能性もある。」

 

神琳「どうした場合に覚醒するのでしょうか?」

 

蓮夜「簡単に言うと能力の使用だな。異能者は基本的に能力を使い続けることで深度を深めて能力を強めていく。・・・彼女の能力がどんなものかは分からないが無茶をしたり使い続けなければ大丈夫だ。」

 

二水「大丈夫じゃないじゃないですか!」

 

梨璃「二水ちゃんどういうこと!?」

 

二水「だって梨璃さんは無茶と無謀の体現者じゃないですか!これからも絶対に無理をするでしょう!」

 

梨璃「ひどくない!?」

 

楓「そうですわ!絶対に無理をするに決まっていますわ!!」

 

梨璃「楓さんも!?」

 

神琳「これは・・・二水さん達に同意です。」

 

雨嘉「うん・・・神琳の言う通り・・・絶対に無茶をする。」

 

鶴紗「・・・だな。」

 

ミリアム「そうじゃの・・・しない方がありえないのじゃ。」

 

梅「まあ、それが梨璃のいい所なんだけどな。」

 

百由「そうとしか考えられないわね・・・。」

 

梨璃「皆さんも・・・わたしそこまで信用されていないのですか。」

 

結梨「梨璃・・・。」

 

 

梨璃が落ち込むなか結梨が声をかける。

 

 

梨璃「結梨ちゃん!結梨ちゃんはそう思わないよね?」

 

結梨「梨璃は絶対ににすると思うぞ!結梨が梨璃のことを好きな理由だから!!」

 

梨璃「結梨ちゃん・・・嬉しいけど、今は違う言葉が欲しかったな・・・。」

 

夢結「・・・梨璃。」

 

梨璃「・・・お姉様?」

 

 

夢結が梨璃の頭を撫でながら優しく声をかける。

梨璃は彼女は信じてくれると思いそちらを向くと、

 

 

 

 

夢結絶対に無茶をしたらダメよ!!

 

 

彼女が1番焦っていた。

 

それは当たり前だ。

今まで梨璃は数々の無茶無謀を繰り返した来た、

 

それの理由の大半が自分に関わることだけに夢結は気が気じゃなくなっていた。

 

 

梨璃「・・・お姉様・・・。」

 

 

自身が本当に信用されてないことに気づき彼女は膝を付いて崩れ落ちる。

 

 

蓮夜「・・・という訳で梨璃さんがかなりまずい状況なんだ。」

 

美鈴「そうなると梨璃にも異能者としての戦い方や能力の使い方を教えないと行けないね・・・。」

 

蓮夜「そういうことです。ちゃんと覚醒すれば捕まることは基本ありませんし。」

 

楓「そうなんですか?」

 

蓮夜「ああ、基本的に異能者を倒せるのは異能者かギガント級以上のヒュージ位だ。・・・それに異能者は因果律を操る性質から自然的な干渉を受けにくい。」

 

ミリアム「自然的な干渉?」

 

蓮夜「薬物や毒が効かないということな?・・・だから眠らせて誘拐とかもありえないんだよ。それに捕まっても能力封じることが出来ないから簡単に逃げられるし・・・。」

 

楓「なんだか・・・理不尽ですわね・・・。」

 

蓮夜「・・・そういうことだと思ってくれ・・・。」

 

楓「・・・わかりましたわ。」

 

蓮夜「だから2人のことは絶対に他人に言わないでくれ。」

 

 

その言葉に全員が同意する。

 

 

蓮夜「それじゃあ、控え室に戻ろうか。」

 

 

そういうと彼は懐からひとつの球体を取り出し上に投げた。

その球体が彼女達の目線位の高さに降りてきた時に球体が歪みそこを中心に空間が歪む。

 

 

その歪みからは彼女達がいつも使っている控え室が映し出されていた。

 

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